夏休みも間もなく終盤ですが「自由研究がまだ終わっていない!」という小学生・中学生もいることでしょう。
そこで今回は、「災害時の食事」と「被災地を支える人」をテーマにとりあげて、自由研究に役立つポイントと参考になる関連記事を紹介します。
食事は「調理せずに食べられる非常食」をとりあげます。ご飯からスイーツまで幅広い商品があるので、この機会に“自分好みの非常食”を見つけるのも良いですね。
また、災害にあうと誰もが不安になりますが、被災地には必ず被災者を支えようと懸命に活動する人たちがいるのです。このことを頭の片隅に入れておくことは、万が一災害にあったとき、自分を支える力になるかもしれません。
このように、自由研究をキッカケに災害について学ぶことは「災害への備え」へとつなげることができます。
この機会にぜひ学んでみましょう!
自由研究テーマ➀「災害時の食事」はどうする?
災害時にはIHヒーターやガスコンロが使えなくなることも珍しくありません。
そのようなとき、調理せず簡単に食べられる非常食はとても便利です。
ここでは「調理せずに食べられる非常食」をテーマにとりあげて、自由研究で調べるときのポイントと役立つ記事をご紹介します。
調理せずに食べられる非常食のメリットを調べる
自由研究では「なぜ災害時に“調理せず食べられる非常食”が便利なのか?」その理由を考えてみましょう。
ここでは次の5つのメリットをあげましたが、もっとないかな?と自分で考えたり他の人に聞くとさらに理解が深まりますね。
メリットがわかったら、次に具体的な非常食の商品を探してより詳しく調べてみましょう。
非常食を選ぶポイント・おすすめ商品を調べる
ここでは、非常食になる「パン」「お菓子」「缶詰」についてとりあげた記事と「その記事を読んでわかること」を簡単にまとめます。
「自分が興味のある非常食」や「災害時にあったら嬉しい」と思うものを選んで調べるのもよいですね。
それでは【非常食の関連記事&記事でわかること】をお伝えします。
・非常食のパンを選ぶ3つのポイント
・卵をつかっていないパンの缶詰
・オリジナルラベルが作れる缶詰
・賞味期限7年のパン
災害への備えは思うように進まないこともありますが、「オリジナルラベルが作れる缶詰」ならプレゼントにも良さそうですね。
・非常食のお菓子を選ぶ3つのポイント
・身近なスーパーでも売っている“アノ商品”の非常用お菓子
・非常食としての“ようかん”
・ケーキなどのスイーツ缶詰
災害下ではストレスが多くなりがちなため、甘いお菓子を食べて「ホッ」とするひとときも大事ですね。
・非常食の缶詰を選ぶ3つのポイント
・人気のおすすめ缶詰6選
・賞味期限が25年の缶詰
25年も賞味期限があるのは驚きですね。通常は3年~7年とさまざまですが、この「非常食の賞味期限」を自由研究のテーマにすると、また違った視点から調べられるでしょう。
さらに次の記事ではフリーズドライご飯からシチューまで、さまざまな非常食を紹介しています。アレルギーに対応した商品も紹介しているので、興味のある人はぜひ読んでみてください。
非常食の活用方法「ローリングストック」を調べる
選ぶポイントや実際の商品がわかったら、次のポイントは「非常食を普段どのように活用するか?」です。
それはローリングストックという方法で、これは「買ってー使ってー買い足す」をくり返し、常に一定量を備えておくことです。
非常食と聞くと「災害という非常時だけに食べる」というイメージがあるかもしれませんが、それは避けたほうがよいでしょう。というのも、食事には各自好みがあるように、非常食が自分の口にあわないこともあるからです。
そうならないためにも、災害がおこるまえに「一度でも食べて味を知っておく」、できれば「自分が食べやすい非常食をみつけておく」ことが望ましいでしょう。
この記事では、普段からローリングストックをすすめるポイントも解説しています。自由研究では「実際にとりくんでみた感想」を書くとより説得力が増しますね。
自由研究テーマ➁「被災地を支えるチーム」を知る
ここからは「被災地を支えるチーム」を自由研究のテーマとした場合に、参考となる3つのチーム(DMAT・DPAT・DWAT)について解説します。
このほかの被災地で活躍するチームについて書かれた記事も載せておくので、気になるチームについてぜひ調べてみてはいかがでしょう。
自由研究に役立つ3つのポイント
はじめに、このテーマで自由研究でとりくむときに役立つ、3つのポイントをお伝えします。
1.それぞれのチームが「被災地でどのような活動をするのか?」
2.チームのメンバー(隊員)はどのような資格をもっているか?
3.実際に被災地で活動した事例(具体的な人数や活動内容)
このポイントにそって調べつつ、自分が「もっと詳しく知りたい」と感じた点をより丁寧にまとめるのもよいですね。
それでは、被災地を支える3つのチームについて解説します。
DMAT|災害・事故現場の医療を支える
DMAT(ディーマット)は「Disaster Medical Assistance Team」の頭文字で「災害派遣医療チーム」と訳されます。日本では阪神淡路大震災(1995年/平成7年1月17日発生、マグニチュード7.3、最大震度7)をきっかけに誕生しました。
DMATは災害時や大規模な事故現場で医療活動をおこなうチームで、隊員は「医師(1人)・看護師(2人)・業務調整員(1人)」の4名が基本です。
隊員になるには「DMAT指定医療機関」の職員として病院内に勤務し、災害発生時の派遣要請をうけて出動します。
被災地で活躍した事例を調べる
自由研究ではDMATが実際に活動した事例について調べることができます。
たとえば、次の記事では「東日本大震災(2011年3月11日発生、マグニチュード9.0、最大震度7)」や、コロナウイルス陽性者が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での事例を紹介しています。
この記事には、東日本大震災のとき全国から隊員が集まり航空機による搬送がおこなわれたことや、ダイヤモンド・プリンセス号では船内でトリアージ(※本サイト内関連記事)にもとづく搬送活動をおこなったことなどが書かれています。
DPAT|心の専門家による精神的ケア
DPAT(ディーパット)は「Disaster Psychiatric Assistance Team」の頭文字で「災害派遣精神医療チーム」と訳され、東日本大震災がきっかけとなってできました。
災害時や事故現場において、被災者や被害者の“心の健康を守るための活動”をおこないます。
隊員の資格や活動事例を調べる
DPATは基本的に精神科医師・看護師・業務調整員で編成されますが、必要に応じて、児童精神科医や保健師、薬剤師、精神保健福祉士や公認心理師等が入ることもあります。
また、災害発生後おおむね48時間以内に現地へ活動するチームを「DPAT先遣隊」とよび、そこには「精神保健指定医」が必ず必要とされています。
この記事では「精神保健指定医とはなにか?」や、広島DPATが活動した「平成30年7月豪雨」および宮城DPATの「令和元年台風19号」での事例について知ることができます。
DWAT|福祉分野における要配慮者をささえる
DWAT(ディーワット)は災害時に体力に衰えのある高齢者や妊産婦・外国人など、いわゆる要配慮者(※本サイト内関連記事)を支える活動をおこなう人たちです。
被災地では災害関連死(※本サイト内関連記事)が問題になることがありますが、DWATはそれをふせぐため「避難所の環境整備」や「相談窓口の開設」などをおこないます。
たとえば過去の災害時には、段差をなくして車椅子が通りやすくしたり、乳幼児向けのスペースを確保しました。
このように、DWATはさまざまな人たちを対象とするため、隊員に求められる資格も多様となります。
この記事では、隊員がもつ資格についても書かれているので、ぜひご覧ください。
まだまだある被災地で活躍するチーム&犬
ほかにもまだまだ被災地で活躍する人たちがいます。そのチームと主な活動内容を以下にまとめました。
ぜひ興味のあるチームについて調べてみてくださいね。
人間だけでなく犬も活躍するよ!
海外とくらべて、日本の災害救助犬がおかれる環境には課題があるとされているのです。上記の記事ではその課題を3つにまとめて解説しています。
自由研究で災害について学んだことを備えに生かそう!
今回は自由研究のテーマに「災害時の食事」と「被災地を支えるチーム」をとりあげて、主なポイントと関連記事を紹介しました。
日本では各地で線状降水帯が発生したり、海外でも異常気象(本サイト内関連記事)が原因とみられる被害がでています。そのような報道を見聞きすると「災害がおきると大変だ」と感じることもあるのではないでしょうか?
たしかに災害は恐ろしく大変なものです。ですが、災害について知ったり学ぶことは「災害への備え」につなげることができます。
今回は自由研究をキッカケとして2つのテーマについて解説しましたが、本サイト内にはまだまだ災害や日常にあるリスクについての記事があります。
ぜひ少しでも気になったテーマを見つけたら読んでみると、災害への備えが少し進むかも知れませんよ。
(以上)