女性をねらう不審者対策~見落とし点はないかチェックしよう!

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身のまわりにある危険をとりあげる、今回のテーマは「不審者」。

強制わいせつや窃盗など、その行為は決して許されるものではありません。しかし、残念ながら女性が被害にあう割合が圧倒的に多いのが現状です。

本記事では、不審者の行動傾向と、女性がおそわれた時間帯を警視庁のデータをもとに確認したうえで、電車や路上、そして自宅といったシーン別の不審者対策についてお伝えします。

また、警察の相談窓口もご紹介するので「いまできる対策」をとり、不審者から自分の身をまもっていきましょう。

目次

不審者の行動傾向と女性がおそわれた時間帯を知る

はじめに「不審者ってどんな人?」「女性がねらわれる時間帯はいつが多い?」といった疑問から解決しましょう。

外見ではなく「不審な行動」をしている人

かつて不審者のイメージと言えば「帽子を目深にかぶり、マスクとサングラスをしている人」だったかもしれません。しかし、コロナ禍でマスクが自然となった今では、このような外見の人はいるでしょう。

不審者は不審に思われないよう自然な格好をしているため、外見で判断することはできません。外見ではなく、行動の傾向を知っておくことが大切です。

不審者はターゲットとする女性を見定めており、次のような行動傾向があると言われています。

不審者の行動傾向

・声をかけてくる
・じっと見てくる
・行ったり来たり、ウロウロしている
・あとをついてくる
・ちかづいてくる
・スマホをむけてくる

直接声をかけたり体に触ってくる人だけが不審者ではありません。犯行をおこなうタイミングをまってつきまとっていたり、撮影しようとしている人などもふくまれるのです。

また、すれ違いざまに体を触ってくる不審者もいるため、女性は身をまもるため周囲に注意をはらう必要があります

日中の明るいときでもおそわれる

女性が不審者におそわれる時間帯と聞くと、暗い夜道をイメージするのではないでしょうか。たしかに、日中より夜間におそわれる件数が多いものの、日中なら安心というわけではないのです。

この点について「警視庁の統計(令和3年)」をもとに確認してみましょう。

警察が強制わいせつ事件と認めた件数(認知件数)の総数は564件です。これを時間帯別に多い順にみると、次のようになります。

強制わいせつ認知件数(総数564件)/時間帯別に多い順

・23時~24時(69件)
・0時~1時(43件)
・21時~22時(36件)
17時~18時/22時~23時(35件)
15時~16時(34件)

参考:警視庁の統計(令和3年)「第45表 刑法犯の主要罪種 認知件数(時間帯別)」  

これをみると、夜おそい時間帯だけでなく、夕方(17時~18時)や日中(15時~16時)にも夜間とおなじくらい発生していることがわかります。

したがって、女性が不審者から身を守るには、時間帯を問わず気をつけなければならないのです。

シーン別の不審者対策

警察庁「女性のための安全サポートブック」によると、平成30年の調査において、不審者の被害をうけた女性の9割が「ひとりでいるとき」だったと言います。

ここでは「路上・電車・エレベーター」における不審者対策をお伝えするので、日常の行動をふりかえってみましょう。

路上|ときどき周囲を確認する・スマホに集中しない

人通りがすくない路上は、たとえそれが住宅街であっても注意が必要です。

先述のとおり、不審者による強制わいせつ事件は日中でも発生しています。したがって、明るい時間帯であっても油断せず、まわりをときどき見渡し、不審な人がついてきていないかどうか確認しましょう。

とくに、スマホを操作したりイヤホンで音楽を聴きながら歩くのが多い方は注意が必要です。

まわりに不審者がいることに気がつきにくくなり、不審者にとって好都合の条件をつくりだしてしまいます。スマホ操作や音楽にだけ集中しないようにしましょう。

電車|防犯アプリで周囲に助けを求める

電車では不審者による痴漢の被害にあわないよう気をつけましょう。

階段や改札口に近い車両は、ドアが開いたときに不審者がにげやすい場所です。したがって、電車にのるときは階段や改札口から離れた車両にのることをおすすめします。

しかし、そのような対策をとっていても不審者にあう可能性は残念ながらあります。そのため、次の手段として「被害にあってしまったとき」にそなえましょう。

そこでご紹介したいのが、警視庁の防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」です。痴漢の被害にあうと、恐怖のあまり声もだせなくなってしまう人がいる、とも言われています。

このアプリには「痴漢撃退機能」があり、被害にあっていることをスマホの画面上に示して他の乗客に助けをもとめたり、「やめてください!」と音声をながすことができるのです。

警視庁防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」

出典:警視庁防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html

警視庁防犯アプリ「Digi Police(デジポリス)」
*App Storeはこちらから
*Google Playはこちらから

電車内でスマホを操作することは違和感がない行為です。ぜひこのような防犯アプリを活用しましょう。

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エレベーター|二人きりで乗らない・操作ボタンの前に立つ

エレベーターは密室で逃げ場のない場所です。不審者対策に万全を期すという観点から、できるだけ男性と二人きりでは乗らないのがベストでしょう。

もし、そうなってしまったときには、たとえ降りたい階でなくても途中で降りるのもひとつの手段です。

または、緊急ボタンが押せるよう操作ボタンの前で壁に背中をむけて立ちます。相手に背中を向けて立つと、うしろから体を触られたり抱きつかれる危険性があります。

また、誰かと電話をしているフリをするのもよいかもしれませんね。

自宅の不審者対策

ここからは、自宅でおこなう不審者対策についてお伝えします。

玄関|開けるまえに周囲を確認する

ドアをあけた瞬間うしろから襲いかかられ、室内に押し込まれた事例があります。

玄関が近くなったら周りをみまわし、うしろをついてきた人がいないか、物陰に隠れている人がいないか確認することを習慣づけましょう。

また、素早く室内にはいれるようカギはスムーズに取り出せるようにしておく、たとえ室内に人がいなくても「ただいま」と言ってから入ることも対策になるとされています。

さらに、不審者が室内に侵入する目的で、住人の生活行動パターンなどを記録としてのこす(=マーキング)ことがあります。

玄関やインターホンなどに意味不明な記号や数字などがないかときどきチェックし、見つけたらすぐに消しておきましょう。

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室内|カギは在宅時もかける

警察庁「住まいる防犯110番」によると、住宅に侵入される手口は一戸建て住宅・共同住宅(3階建以下)ともに「無締まり」、つまりカギをかけていない状態が半数以上を占めています。

また、就寝中に侵入する「忍込み」や、昼寝中など住人のちょっとした隙をねらう「居空き」といった手口もあります。

『ちょっとくらい大丈夫・・・』といった油断が大きな後悔をうまないよう、防犯対策の基本「カギをかける」を徹底しましょう。

さらに、ドアスコープからの“のぞき対策”、窓からの侵入にそなえて“窓ストッパーのとりつけ”など、自宅の場所に応じた対策をとることも必要です。

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防犯グッズを導入する

女性がひとりで生活していると、宅配業者など自分で対応しなければならないこともあります。

できるだけ直接対応しないことが対策にはなりますが、防犯グッズを取りいれることを検討してもよいでしょう。

たとえば「応対くん」は、『お願いします』や『違います』など16種類の応対を男性の声でしてくれる商品です。

出典:amazon

自分一人で応対しようとするとストレスも恐怖も大きくなりますが、このような商品を早い段階で導入することで安心材料となり、かつ不審者対策にもつながるでしょう。

このほか、催眠スプレーを玄関に置く・防犯ブザーを持ち歩くなど、あらゆる防犯グッズを探してみるとよいですね。

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警察の相談窓口を知っておこう

不審者の被害にあってしまったら迷わずすぐに「110番」通報しましょう。

しかし、恐怖のあまり被害現場では通報できずに何日かたってしまった・・、ということがあるかもしれません。

そのような場合でもけっして一人で抱えこんではいけません

性犯罪被害相談 「#8103」

性犯罪の被害にあってしまったときの相談窓口が「#8103(ハートさん)」です。

こちらに電話をかけると、発信地を管轄する各都道府県警察の性犯罪被害相談窓口につながります

または、こちら(警察庁ホームページ)から直接、各都道府県の相談窓口(電話番号)を知ることもできます。

「被害にあったのは自分にも落ち度があったかも・・・」などと思い相談をためらう必要はありません。

ふたたび被害にあわないためにも、犯罪の被害にあったことは警察に報告することが大切です。

◇性犯罪以外の犯罪被害にあった場合は、こちら(警察庁ホームページ)から。

警察相談ダイヤル「#9110」

「#9110」は警察の総合的な相談窓口です。

「不審者の被害にはあっていないけど不安なことがある・・・」といったときにも、こちらに相談することができます

電話をかけると、発信地を管轄する各都道府県警察の相談窓口につながります(土日祝日・夜間は音声案内等で対応)。

または、こちら(警察庁のチラシ)から直接、各都道府県の相談窓口(電話番号)を知ることも可能です。 

まとめ

不審者は夜のおそい時間だけでなく、「17時~18時」や「15時~16時」といった時間帯にも女性をねらっています。

「ひとりでいるとき」に被害にあった割合が圧倒的なため、ひとりで歩くときはスマホ操作などに集中しすぎず、ときどき周囲をみわたして警戒しましょう。

また、電車では改札口や階段にちかい車両は避けて防犯アプリも活用して痴漢対策をする、エレベーターでは捜査ボタンの前に立つといった対策も必要です。

自宅では在宅時でもかならずカギはかける、玄関をあけるまえに周囲を確認することを習慣にしつつ、窓や玄関の防犯対策をとることが大切になります。

「なんかウロウロしている人がいる・・・」など心配なことがあったら、早い段階で地元の警察や警察の相談ダイヤル「#9110」に電話をかけ、被害をふせぎましょう。

不審者対策をとっていると、まわりの人から「心配しすぎじゃない?」と言われることがあるかもしれません。しかし、対策は「自分の命をまもるために必要な行動」であり、単に心配しているだけではありません。

本サイトでは今後も防犯・防災に役立つ情報をおつたえしますので、ぜひ継続的にとりくんでくださいね。

【参考文献】
*警察庁「女性のための安全サポートブック」
*政府広報オンライン:警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ
*警察庁:各都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号「♯8103(ハートさん)」
*ALSOK「不審者に狙われやすい人の特徴は?対策も解説」

(以上)


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これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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