車に置き去りは危険!子どもの置き去りに関する法律・対策を解説

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車内に子どもの置き去りにして買い物などに行く事例は多く起こっており、死亡事故につながるケースも少なくありません。実際、車や通園バスなどへの置き去りによる悲しいニュースは後を絶たず、毎年尊い命が奪われています。

「ちょっとだけならいいだろう」という気持ちが、大切な子どもを深刻な事故に巻き込む可能性はもちろん、置き去り行為は児童虐待にもなるため注意が必要です。今回は、車内置き去りの危険さや、もし置き去りにされている子どもを見つけたらどのように対処すべきかなどをお伝えします。

目次

減らない「車内置き去り」で深刻な事故も多数

車内に子どもを置き去りにして起こる死亡事故については、実例や注意喚起などをよく目にします。これだけ毎年大きな話題になっているにも関わらず、車内置き去りの事故はなかなか減りません。

故意に車に置き去りにすることはもちろん、実は「つい忘れてしまった」ということもあるので、「自分は置き去りになどしない」と思っている保護者の方も、改めて気を引き締める必要があります。

3割の大人が「置き去り」の経験あり

FNNプライムオンラインによると、車を運転する人のなかで、子どもを残したまま車を離れたことがあるのは、なんと3割。「子どもが寝ていたから」「短時間なら大丈夫だと思った」など、理由はさまざまでしょうが、調査対象のうちの29%がこうした経験があるというのは、多いといえるのではないでしょうか。

ちなみに、子どもを車に残した平均時間は、全体の65%が5分未満であることがわかっています。やはり、「少しの時間なら…」「おろすほどではないが離れなければいけない理由があった」という場合に、置き去りにすることが多いようです。

送迎バスでの死亡事故も

一般家庭における車内置き去りでも、死亡事故は起こっていますが、記憶に新しい置き去りによる事故といえば、通園バスではないでしょうか。今年9月5日、静岡県の認定こども園の通園バスに3歳の女の子が置き去りにされ、熱中症で死亡した事故は、大きく取り上げられ話題となりました。

こうした事故は初めてではなく、2021年7月にも、福岡県の保育園で5歳の園児がバス内に9時間も置き去りにされて死亡するという事故が起こっています。保育園や幼稚園、こども園での事故については、バス内の点検を怠ったことに加え、園内での出欠確認や管理もずさんだったことが、深刻な事故につながる原因だと筆者は考えます。

9月の事故に関しては、死亡した女の子の水筒は空になっており、しかも暑さから衣服を脱いだ状態だった、という報道もされており、子を持つ親としては胸が苦しくなるばかりでした。

これだけ安全管理、点検が叫ばれるなか、毎年同様の事故が起こってしまうのは、非常に悲しいことです。

「降ろし忘れ」の可能性も

送迎バスの事故では、「他の園児に気を取られていて降ろし忘れてしまった」「いつものドライバーとは違う運転手だったため、点検を怠り降ろし忘れた」といったように、「つい降ろし忘れた」というのが深刻な事故の原因となっています。

もちろん、「子どもの命を預かる現場で「ついうっかり」が通用するのか」という疑問も抱かれる方もいるでしょうが、実はこの現象は、一般家庭でも起こる可能性があるため注意が必要です。

前述のFNNプライムオンラインの記事によると、車内に子どもを置き去りにしたことがあると解答した768人のうち、18人は「車内に子どもを残していることを認識していなかった」といいます。そして、認識していない人ほど、子どもを置き去りにした時間は長く、15分以上置き去りにした、という人もいるほどです。

筆者の友人も、上の子と荷物を降ろしたあとに、眠ってしまった下の子をうっかり忘れそうになったことがあると話していましたが、他のことに気を取られてしまうと、子どもが乗っていることをつい忘れてしまうことは「絶対にない」とは言い切れません。

車内置き去りによる主な死亡原因は「熱中症」

車内置き去りにより子どもが死亡する原因は、熱中症です。たとえば真夏の炎天下、外気が35度の状態の車内の温度を調べてみると、エンジン停止30分後には45度、その後2時間ほどで55度にも達するという結果が出ています。

もし車の窓を少し開けていたとしても、30分後の温度は40度、その後は45度と、やや温度は下がるものの、非常に高温であることには変わりありません。冬場も日差しが強ければ、車内の気温は上がる可能性がありますし、「外が寒いから」と着こんでいれば、車内で熱中症になるリスクはあります。

車内はあっという間に高温になるため、ほんの数分でも熱中症のリスクがあるといいます。「エンジンをかけているから大丈夫だろう」「日陰なら心配ないだろう」と思われるかもしれませんが、子どもがエンジンを切ってしまう、車外に出て交通事故に遭うというリスクもあるため、「子どもを車に置き去りにする」という行為に、安全なことなど1つもないことはわかるでしょう。

置き去りは児童虐待!見つけたら通報と救出を

車内置き去りは危険なため絶対にしてはいけない、ということはもちろんですが、そもそも法律で「児童虐待」に定められているため、もし見つかれば罰則を受けることになります。

その内容や、緊急時の救出方法を確認しましょう。

法律の確認

「児童虐待の防止等に関する法律」(平成12年法律第82号)の第二条では、「保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう。以下同じ。)がその監護する児童(十八歳に満たない者をいう。以下同じ。)について行う次に掲げる行為をいう。」と、児童虐待の具体的な内容が記載されています。

そのなかで車内置き去りにあたるのが、第三項の「児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による前二号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。」です。

車内放置そのものが具体的な虐待の内容とはされていないものの、長時間の放置、監護を著しく怠ること、に該当するため、児童虐待になる可能性があります。児童虐待防止法のなかで具体的な罰則はありませんが、車内に子どもだけを置き去りにすると「刑法第218条|保護責任者遺棄等罪」で、3か月以上5年以下の懲役に課せられることも。

心身の疾患や死亡などが起こった場合には、さらに罰則が重くなるケースもあるため、覚えておきましょう。

置き去りを見つけたら通報を

スーパーやコンビニ、娯楽・商業施設の駐車場などで、子どもが車内に置き去りにされているのを見つけた場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。もし見つけたら、迷わず通報してください。

「具体的にどれくらいの時間放置されているかわからない」「エンジンがかかっているから大丈夫だろう」「トラブルに巻き込まれたくない」などと思われるかもしれませんが、小さな命が危険にさらされる可能性を考えれば、どのように行動すればよいかは一目瞭然ではないでしょうか。

警察への通報はややハードルが高いな、と感じた場合も、早急に施設のサービスカウンターなどへ連絡するようにしてください。

緊急時の救出方法

警察や施設への通報後、救出までに時間がかかることもあります。前述の通り、車内の温度は50度を超えることもあり、一刻も早く救出をしないと命の危険にさらされることも少なくありません。

できれば安全に救出するためのプロに任せるのがベストですが、「早急な救出」が求められる場合は、ハンマーなどで窓ガラスを割り、救出するなどの行動をとりましょう。

子どもを助けるために車の窓ガラスを割ることは、器物破損などには当たらない、とされています。この際、子どもが後部座席にいる場合は運転席や助手席に窓ガラスを割るなど、子どもができるだけけがをしないような配慮が必要です。しかし、万一飛び散ったガラスでけがをしてしまったとしても、子どもの生命や健康に危険が迫っている状況のなかで、「他に手段がなかった」となれば、「緊急避難」と評価され、処罰を受けないことがほとんどだといえます。

「車の持ち主とトラブルにならないか」などと不安になるのは当然ですが、通報をした際に警察などからの指示を仰ぎ、必要に応じて救出のための行動をとることも、忘れないようにしましょう。

車への置き去り対策、もしものときに子どもが取るべき行動

車内置き去りは意識的に行わないことがもちろん大前提ですが、無意識の状況下で置き去りにしてしまう可能性もゼロではありません。

「自分は大丈夫」などと思わず、置き去りにしないためにできることを覚えておくこと、また、子どもにももし置き去りにされた場合にどういった行動を取るべきかを教えることなどを、日頃から行っていきましょう。

大事な荷物を子どものそばに置く

日常的に車に乗るときには、貴重品が入ったバッグなど、大事な荷物、絶対に降ろす荷物を子どものそばに置いておきましょう。最近の車は、車内にキーが残っているとロックができず、「ピー」といった音などがするものも多いです。

こうしたものを子どもの近くにおいておけば、置き去りにする可能性は限りなく低くなります。

「置き去り」にされた場合の指導をする

保護者がどれだけ気をつけていても、祖父母や友人の車、送迎バスなどに乗った際に、置き去りにされることがあるかもしれません。そうしたときのために、ある程度話がわかる年齢になったら、「もし置き去りにされたらどうするべきか」を教えておくことも大切です。

実際にやってみると分かりますが、窓が閉まった状態の車内から叫んだり、ガラスをたたいても、外には聞こえにくく、子どもの力では周囲に助けを求められない場合もあります。筆者の自宅周辺などは人通りが少ないため、どれだけ窓をたたいて叫んでも、その声が届く前に子どもが力尽きてしまうでしょう。

そこで有効なのが「クラクション」です。クラクションは大きな音で広範囲にわたって危険を知らせることができます。近くに人がいれば、窓ガラスをたたいてもよいですが、できればクラクションを続けて鳴らし、緊急事態だということを、多くの人に伝えるよう指導してください。

クラクションは、少しだけ鳴らしても意味がありません。長い音で、何度も鳴らすことで、周囲に伝わることを説明し、鳴らし方も練習しましょう。小さな子供は手の力だけでは押せないこともあるので、肘や身体全体を使ってハンドルの真ん中を押すようにするとよいです。

筆者の家では習い事の帰りなどに、子どもを乗せたままドアを閉め、「さぁこれで鍵をかけてママがいなくなったらどうしますか?」と定期的に確認をしています。しつこいようですが、繰り返しこうした質問をするうちに、子どもたちも「前の席に行ってクラクションを鳴らす!」と答えられるようになりました。

あまりにも年齢の低い子どもは難しいでしょうが、ある程度年齢が上がってきたら、自分の身は自分で守るということを覚えてもらうためにも、こうしたちょっとした知識を教えていくことも必要かもしれませんね。

置き去り防止アイテムの開発も

車内置き去りによる悲しい事故を減らすため、自家用車に置き去りにしないことはもちろん、保育園や幼稚園などの施設でも、子どもの点呼や車内の点検などをより注意深く行うことが増えています。

こうした事故を少しでも減らすための、セキュリティセンサーなどの開発・発売にも注目です。加藤電機では、車内置き去り防止システムや、緊急通報システムを10月7日に発売しました。また、三洋貿易では、2023年にバスに取り付けるセンサーの国内販売を予定しています。

1人ひとりの意識改革はもちろん、便利なアイテムで、さらに子どもの安全を守れる未来がくるとよいですね。

車への子ども置き去りは厳禁!命を守る対策を

車内置き去りは児童虐待防止法違反になる可能性があり、また大切な子どもの命を危険にさらす行為です。自身がしないことはもちろん、子どもが万一置き去りにされた場合にどう対処すればよいかも、日頃から指導しましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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