地震による家屋の倒壊や津波、大雨による浸水、土砂崩れなど、大きな災害が起きた時には、日常とは違う生活を強いられることとなります。
防災グッズなど、災害時に利用できるアイテムを準備しておくことも大切ですが、防災の豆知識を知っていると停電や断水などでも利用できるので、とても便利です。
今回は、筆者がこれまで学んできた防災の豆知識をご紹介しましょう。
新聞紙は多めに保管して置けばとても便利
新聞紙はたまってくると、粗大ゴミに出したり古紙回収に出したりして、家の中をスッキリさせておきたいですよね。
ですが、10日程度の新聞紙は常に保管しておくと、いざという時に便利なのです。
寒さ対策に利用
新聞紙を腹巻のようにインナーの上から巻いて、その上にセーターなどを着こむと、とても暖か。寒い冬に停電して暖房器具が使いない時や、体育館など広い避難所に避難した際に有効です。
また、新聞紙をクシャクシャと丸めてビニール袋に入れて、その中に足を入れビニール袋の口を閉じると足元の冷え対策にも利用できます。
簡易トイレに利用
下水道管が破損して、トイレが使えなくなると非常に困りますよね。市販の携帯トイレは少量タイプ(500cc程度)が多いので、実際に使うと溢れてしまうケースが多いです。
また、大便だとやはりいつものトイレで用を足したいでしょう。そこで役に立つのが、新聞紙なのです。
- 便座を上げて大きめのビニール袋で、便器全体を覆います
- 便座を下げて、その上からビニール袋を便器内に入れます
- ビニール袋の中に新聞紙をクシャクシャと丸めて放り込みます
- トイレが終わったら、ビニール袋を取り出して口をしっかり縛ります
このように、簡易トイレには新聞紙が活躍してくれます。新聞紙と一緒にネコ砂を用意しておくと、便の水分をしっかり吸収してくれるのでおすすめです。
トイレが終わったビニール袋は、2重3重にしてベランダや庭などに保管しておきましょう。
「新聞紙×ビニールorラップ」で食器が作れる
新聞紙(広告でも可)を食器の大きさに折って、その上からビニールまたはラップを被せると、お皿になります。
さらに、コップのカタチに折ってその上からビニールやラップを被せると、コップさえも作れるのです。
ラップを使用する場合は大きめにカットして、継ぎ目を作らないのがポイントです!
懐中電灯をランタンにする方法
懐中電灯の光は、一定の範囲を明るく照らす役割を持っています。従って、部屋で使うと部屋の一部の個所しか照らすことができません。
そこで、懐中電灯の光をランタンのように使う方法をご紹介しましょう。
ランタンにする2つの方法
ペットボトルの上部を、懐中電灯の大きさに合わせて切り取ります。その中に懐中電灯を立てて入れ、その上に水の入ったペットボトルを乗せると、懐中電灯の光が拡散されてランタンのように部屋全体を明るく照らします。
ペットボトルが無い場合や小さな懐中電灯の場合は、スーパーなどで利用する白いビニール袋を膨らませて被せます。
これだけで、懐中電灯の光が拡散されるので部屋を明るくすることが可能です。
便利な4つの豆知識をご紹介
ここからは、便利な4つの豆知識をご紹介しましょう。既にご存じの方も多いかも知れませんが、再確認を含めてご覧ください。
100円ショップのレインコートは便利アイテム
100円ショップのレインコートは税込110円で購入できて、あらゆるシーンに利用できる優れモノです。
フードがついているので雨はもちろんのこと「火山灰・ホコリ・風・防寒」などに威力を発揮します。
「大は小を兼ねる」とのことわざ通り、購入時にはLサイズがおすすめ!安いので複数個ストックしておくと、いいですよ。
ただし、耐久性に期待しないようにして、使い捨てだと思って利用しましょう。
ポリ袋も多めにストックしておくと手袋の代わりになる
災害時には水が使えない状況が多いため、料理を分けたりする際には手を汚したくありません。
逆に汚れた手で、食材を触るのも不衛生で嫌ですよね。そんな時には、ビニール袋を使えば大丈夫!
大きめのビニール袋を多めにストックしておけば、手袋の代わりになるため災害時でも衛生面で活躍します。
水は500mmのペットボトルで保管
水は大人1日3リットルといわれていますが、お米をたいたりレトルト食品を温めたりすることに利用しなければ、飲み水としては1~2リットルあれば大丈夫でしょう。
多くある分には問題ありませんが、最低を考えると500mm×2本=1日と考えても大丈夫です。
2リットルサイズのペットボトルはコスパがいいのですが、飲む際には必ずコップが必要となります。
そのため、500mmサイズのペットボトルを個人専用に使うのがベストで、持ち運びも便利なので備蓄するなら500mmサイズのペットボトルがおすすめです。
ガスコンロの火は揺れがおさまってから止める
ガスコンロを利用している時に地震が起きたら、先ずは身の安全を確保します。そして、揺れがおさまってからガスコンロの火を止めます。
ガスコンロからの出火をイメージしてしまいがちですが、揺れている最中にガスコンロに近づく方が火災の原因を作ってしまいます。
また、体に火が燃え移るリスクもあるので、この順番はしっかり覚えておきましょう。