冷蔵庫が熱いと火事になる!?寿命や買い替えのサインを見極めよう

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ライターの永野です!

「家電芸人」と呼ばれる方々が登場する某バラエティー番組がありますが、永野は家電に関しては非常に疎いです。しかし、家電量販店に行くのは昔から嫌いではなく、広いフロアにさまざまな家電が並んでいるのを見ると、何となくテンションが上がります。

子どもの頃から特に好きだったのが、冷蔵庫のコーナー。大小さまざまな冷蔵庫は、機能や冷蔵室・冷凍室の配置などがそれぞれ違うのも面白いですし、空けると食品のレプリカが入っているものもあり、「どこに食べ物が入っているかな~」と探すのも楽しみでした。

1人暮らしを始めて購入した冷蔵庫は小さなシンプルなものでしたが、夫と結婚することが決まったときには、機能やサイズ、デザインなどにいろいろと迷った記憶があります。結果、購入した4人くらい向けの中サイズの冷蔵庫は、ブラックのシックなもので購入から10年近く経過した現在も使用中です。

あまり老朽化を感じない我が家の冷蔵庫ですが、今回「冷蔵庫による火事」というテーマで執筆することになり、「うちの冷蔵庫、寿命かなぁ」「火事になったりしないよね」と急に不安になりました。

冷蔵庫が火事になる原因は、大きく2つです。安全に使用し、火事を防ぎましょう。

目次

冷蔵庫が熱くなるのはどんなとき?故障している?

冷蔵庫を使っていて「何だか熱い気がする」と思ったことはありますか(筆者は幸いまだありません!)?冷蔵庫が熱くなると「故障したかもしれない!」と焦るかもしれません。

まずは、どのようなときに冷蔵庫が熱くなるのかを確認しましょう。

側面が熱いのは故障でないことが多い

冷蔵庫の熱い部分が側面の場合は、故障でないことが多いです。冷蔵庫の周囲のなかで、側面は最も熱くなりやすく、室温よりも15~20度ほど温度が上がることもあります。しかし、冷蔵庫を冷やすために側面が熱くなるのは「普通のこと」ですので、他におかしな動作がなければ気にする必要はないでしょう。

しかし、故障ではないとはいえ、夏場は50度ほどと特に高温になる可能性はあります。子どもや高齢者、ペットなどのいるご家庭では注意が必要です。

冷蔵庫が熱くなりやすい状況①設置してすぐ

引っ越しで冷蔵庫を移動させる、新しい冷蔵庫を購入するなど、冷蔵庫を設置してすぐのときには、冷蔵庫が熱くなりやすい傾向です。電気の通っていない冷蔵庫は庫内の温度と室温が同じになっています。そこから設定温度まで急速で冷やそうとするので、熱を多く放出するのが、熱くなる原因です。

また、掃除のために電源を切る、冷蔵庫を長時間開けっ放しにするなどして冷蔵庫内の温度が上がったときにも、同じような現象が起こりやすくなります。

冷蔵庫が熱くなりやすい状況②周囲の気温が高い

冬よりも夏のほうが冷蔵庫が熱くなりやすく、これは冷蔵庫周囲の気温が原因となっています。周囲の気温が高いと、少し開け閉めしただけでも庫内の温度が上がりやすく、設定温度に戻すために活発に冷蔵庫が機能するため、このような現象が起こるようです。

特に調理中や調理直後は、キッチンで火を使っていて気温がさらに上がるので、冷蔵庫も厚くなりやすくなります。

冷蔵庫が熱くなりやすい状況③周囲に隙間がない

引っ越しや冷蔵庫の購入を経験したことがある方はわかるかと思いますが、業者の方は冷蔵庫の周りには「適度な隙間」ができるように設置しますよね。これは、冷蔵庫側面などからの放熱をうまく行うためです。

隙間がないと、冷蔵庫から出た熱が周辺にこもりっぱなしになり、余計に冷蔵庫そのものが熱くなってしまいます。冷蔵庫周囲に必要な隙間はサイズやタイプによって異なりますが、背面に5センチ、左右に2センチ、上部10センチほどあるとよいといわれています。

冷蔵庫が熱い場合は、周囲の隙間があるかどうかにも注目してみましょう。

冷蔵庫が熱くなりやすい状況④詰め込みすぎ

周辺環境の問題だけでなく、庫内の状況も冷蔵庫が熱くなる原因になることがあります。冷蔵庫に食べ物が詰め込まれすぎていると、庫内の温度が上がりやすい傾向です。よって、温度を下げるために強い力で冷やすことになり、放熱量が上がってしまいます。

冷蔵庫が熱いときには、中身も見直すとよいかもしれません。

冷蔵庫が熱いことで起こるデメリット

冷蔵庫が熱いのは、冷蔵庫が正常に機能している証拠ではあるものの、やはり長時間熱かったり、熱くなる頻度が高かったりすると不安になるのではないでしょうか。冷蔵庫が熱い状態が続くと、次のようなデメリットも起こるため注意が必要です。

電気代が上がる    :冷却の負担が長くかかることで、通常の状態よりも電気代が高くなる
冷蔵庫の寿命が短くなる:冷蔵庫が活発に機能する時間が長ければ、その分負担がかかるため、寿命を縮める可能性がある

電気代は意識をしないと気づけないものですが、冷蔵庫を正しく使うことで電気代も抑えられることがあります。また、電気代に加えて冷蔵庫の熱によって寿命が縮めば、買い替えのサイクルも早くなり、その分金銭的な負担がかかるでしょう。

冷蔵庫が長時間熱い場合は注意!火事になる可能性は…

冷蔵庫が熱くなる原因や、熱くなることでどういった問題が起こるかがわかりましたが、「熱い=火が出る」と思われることもあるのではないでしょうか。冷蔵庫が一時的に熱くなる現象は珍しくありませんが、長時間熱い場合には、オーバーヒートの可能性もあるため注意が必要です。

オーバーヒートとは

オーバーヒートとは、発生した熱量が冷却性能を上回ったときに起こるトラブルをいいます。車のオーバーヒートはよく耳にするかもしれませんが、冷蔵庫もオーバーヒートが起こることがあります。

いつ触っても熱い、長時間熱いままというときには、オーバーヒートを疑ったほうがよいかもしれません。

オーバーヒートするとどうなる?

オーバーヒート状態になると、冷蔵庫が急に停止してしまうことがあります。そのまま故障してしまう可能性もありますし、その場では故障しなかったとしても、停止から急速に動くなどの動作で大きな負担がかかると、寿命が縮むことにもなりかねません。

オーバーヒートを避けるためにも、冷蔵庫は正しく使う必要があります。

長時間熱いと火事になる?

長時間熱いと冷蔵庫から急に火が出るのでは、と思うかもしれませんが、長時間の熱も冷蔵庫火災の直接的な原因になる可能性は低いといえます。冷蔵庫がどれだけ熱くなっても50~60度くらいなので、この熱でフローリングが燃えることはまずないからです。

しかし、前述の通り冷蔵庫が頻繁に熱くなったり長時間熱くなったりするのは、冷蔵庫に大きな負担を与えますし、「こんなに熱くて大丈夫なのか」と、精神的な不安や負担にもつながるでしょう。

火災の心配はないとはいえ、冷蔵庫に何かしらの原因があることは確かですので、早めに点検や修理を検討してください。

冷蔵庫が熱くて火事が起こるのはどんなとき?

冷蔵庫の熱が火事に直接つながることはあまりありませんが、なぜ冷蔵庫からの出火で火事になることがあるのでしょうか。冷蔵庫火災の原因は、大きく2つです。

ホコリが蓄積している

冷蔵庫の周囲には隙間がありますが、ここに溜まったホコリが原因で火事になることがあります。ホコリがコンセントの穴と電源プラグのあいだに溜まり、そこに湿気が加わると、放電・発火して火事につながるのです。

これを「トラッキング現象」といいますが、トラッキング現象は冷蔵庫以外にもコンセントを使う家電すべてに起こる可能性があるので注意しましょう。

たこ足配線にしている

もう1つの原因が「たこ足配線」です。冷蔵庫の電源プラグを直接コンセントにつなげば問題ありませんが、電源タップにつなぐいわゆる「たこ足配線」をすると、火災につながるかもしれません。

電源タップには定格容量があるため、これを超える電力を使用すると発火の原因となります。冷蔵庫に限らず、大型家電を使用する場合にはコンセントに直接電源プラグを挿すようにしましょう。

古くなることは火事につながる?

家電に限らず、老朽化が大きな事故やトラブルの原因になることは少なくありません。冷蔵庫も、古くなることが火事の原因になるのでしょうか。

結論、「古いこと」が火事の原因になるケースはほぼありません。しかし、冷蔵庫周辺を長期間掃除しないことで、ホコリが溜まって火事になる可能性はあります。また、古い冷蔵庫を使い続けると電気代が高くなりやすい、故障しやすいなどのデメリットがあります。

火事の心配は少ないですが、「寿命かな」と思いながら使い続けるメリットはあまりないので、古い冷蔵庫は買い替えも検討するとよいでしょう。

冷蔵庫が熱くならないためにできること

冷蔵庫の熱は火事につながらないものの、冷蔵庫にとって負担になることが多いので、できればあまり熱くならないように使いたいところです。最後に、冷蔵庫の熱対策としてできることをまとめました。

冷蔵庫の周りに隙間を作る

冷蔵庫の周りには、適切な分の隙間をあけましょう。前述した通り、左右、背面部に数センチ~数十センチの隙間が必要ですが、具体的にどれくらい開ければよいかは冷蔵庫の種類やサイズによって異なります。

説明書を確認し、適切な隙間を開けて放熱を促しましょう。

なかにものを入れすぎない

冷蔵庫内にものが入りすぎているのも、熱くなる原因となります。特に買い物直後はものを詰め込みやすくなりますが、冷蔵庫は外だけでなく、庫内にも適度な空間が必要です。

不要なものは入れない、定期的に掃除をしてスッキリとさせると、庫内の温度を保ちやすく、熱くなる頻度を減らせるでしょう。

ドアを頻繁に開閉しない

ドアを頻繁に開閉すると、外気が入って冷蔵庫のなかの温度が上がってしまいます。開閉は必要なものを取り出すときだけ、最低限の回数・時間に留めましょう。また、冷蔵庫内のカーテンなどをつけると、庫内の冷気が逃げにくくなるのでおすすめです。

ドアの開閉頻度を減らせば電気代の節約にもつながるので、ぜひ実践してみてください。

寿命を知り、買い替えも検討する

どれだけ気を付けて使っていても、いつかは冷蔵庫の寿命が訪れます。冷蔵庫の寿命は使い方や製品によって異なりますが、10年前後、平均12年程度です。使用頻度が低い、大切に使い続けるなどすると、20年くらい使えることもありますし、反対に使い方によっては10年も持たないこともあります。

長期間使っていて、冷蔵庫が熱くなりやすくなった場合は寿命を疑いましょう。火事になる危険性は低いものの、電気代に影響が出ることもあるので、こうしたサインを見つけたら買い替えを検討するのも1つの方法です。

冷蔵庫は正しく使い、熱によるトラブルを避けよう

冷蔵庫が熱くなっても、火事になることはまずありません。しかし、熱が原因で冷蔵庫が故障したり、電気代が高くなったりすることもあるので、正しく使ってできるだけ熱くならない工夫をしましょう。

冷蔵庫の火事の主な原因は、ホコリとたこ足配線です。使うコンセントに気を遣う、こまめにホコリを取るなどして、火事が起こらないよう注意することも日々忘れず、使用してください。

編集後記

防災新聞の記事を執筆していると、「我が家は大丈夫かな」と不安になることが多くあります。先日も、こちらの記事でガソリンスタンドで静電気が起こるとなぜ危険かといった内容に触れ、その後ガソリンを入れに行った際は今までよりも念入りに静電気除去パッドを使用しました(笑)。

今回も「電源プラグ周辺のホコリこわい」と思って早速冷蔵庫を見に行ったのですが、冷蔵庫を置くスペースのコンセントは、床ではなく天井に近い壁についているんですね~。ホコリは床下のほうが溜まりやすいし、冷蔵庫に隠れるとホコリが溜まっているか見にくく掃除もしにくいので、こうした配慮の元でそうなっているのでしょうか。

我が家は建売なので、一帯の家が高いところについていると予想されますが、皆さんのご自宅のコンセントはどうですか?賃貸アパートに住んでいた頃はどうだったか、実家のコンセントはどこについているか意識したこともありませんが、こうした発見ができるのも、防災新聞で執筆していてよかったと思える理由の1つです。

日々の暮らしのなかで当たり前にあるのに、今まで見えなかったものを意識するのって、いくつになっても楽しいですよね~というお話でした。

参考サイト

・Eレシピ「冷蔵庫が熱い!熱くなりやすい原因は何?対処法や故障のサインを解説
・暮らしのコンサルタント「【放っておくと火事や虫の発生原因に!?】真っ黒くなる前に冷蔵庫の下を掃除する方法
・下取りチェッカー「冷蔵庫の側面が熱いのは故障してるの?その原因と対処法をお伝えします
・XPRICE「冷蔵庫の寿命の目安と見分けるサイン│買い替えにおすすめの製品は?

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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