スタッドレスタイヤには寿命がある!交換時期を知り、冬場の走行を安全に

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ライターの永野です!

大学生の頃、お酒に明け暮れていた私は免許合宿などにも行かず、東京で就職して過ごすつもりだったので「免許なぞいらぬ」と思っていました。

その後、仕事の都合で免許が必要になり、24歳で自動車学校へ。そこで運転が下手だということに気づいてしまい、その後すぐに転職してしまったことから「一生車乗らない」と誓ったのでした。

紆余曲折(?)あり、地元・岐阜県にUターンしてからも、2年くらいは人の車に便乗して乗せてもらったり、数少ない公共交通機関を駆使したり、近場ならとにかく歩いたりしてしのいできたのですが、あるとき息子が「体操教室に行きたい」とのことで、慌てて中古車を購入。

はじめは恐る恐る運転していたものの、2年半もほぼ毎日運転していると「車がないと生きていけない」という体になってしまいました。しかし、車って本体とガソリン代以外にも税金やらオイルやら、いろいろとお金がかかりますよね…。

そんな車にかかる費用の1つが、タイヤ。私はほぼ街乗りで遠出には夫の車を使うので、お金がかからないほうではありますが、スタッドレスタイヤの購入、シーズンごとの購入、保管場所がないため車屋さんで保管してもらうための費用と、割と出費があったりなかったり。

「冬はすべりにくいスタッドレスタイヤ」という概念はありますが、ノーマルタイヤと何が違うのか、すべりにくいなら夏でもスタッドレスで問題ないのではないかなどの疑問は未だ拭えていません。

というわけで、今回のテーマは「スタッドレスタイヤ」。必要性や交換時期、夏場にスタッドレスタイヤを使う危険性などをまとめました!タイヤの交換時期について知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください(^^)

目次

スタッドレスタイヤとは?ノーマルタイヤとの違いは

スタッドレスタイヤは冬の雪道や凍った道での事故リスクを軽減するもの、ということはわかっている方も多いのではないでしょうか。

まずは、スタッドレスタイヤとは何か、ノーマルタイヤとどう違うのかを解説します。

スタッドレスタイヤとは

スタッドレスタイヤは、冬の道を安全に走行するための工夫がなされたタイヤです。「スタッド」は「鋲(びょう)」という意味で、「スタッド(鋲)レス(ない)」ということで、鋲のないタイヤを意味します。

スタッドレスタイヤが登場する前は、鋲のついたスパイクタイヤが使われていました。鋲が路面を削ることで、道路に影響したり、粉塵が舞ったりすることから、日本ではスパイクタイヤの使用が禁止に。

代わりに、鋲のないスパイクタイヤが主流となりました。

ノーマルタイヤとはどう違う?

ノーマルタイヤも安全に走行するために、すべりにくいような工夫がされていますが、具体的にスタッドレスタイヤと何が違うのでしょうか。大きな違いは「ゴムの質」です。

スタッドレスタイヤのゴムは、雪道で性能を発揮できるよう、低温でもしなやかさを保てる性質を持っています。また、冬に滑る原因となる、氷上の水膜を除去するような工夫がなされているのも、スタッドレスタイヤの特徴です。

さらに、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤよりもタイヤの溝が深くなっています。このほかにも、スタッドレスタイヤは冬の道を安全に走行するための研究・開発が進められており、年々性能の高いスタッドレスタイヤが登場しているので、カー用品店などでチェックしてみてはいかがでしょうか。

スタッドレスタイヤの寿命は3~4年!交換の時期の見分け方

日本の多くの地域で、冬場にはスタッドレスタイヤを使用する傾向です。タイヤは消耗品ですので、長く使っていれば劣化し、交換の時期がやってきます。スタッドレスタイヤの寿命、交換時期の見分け方は、どのようになっているのでしょうか。

スタッドレスタイヤの寿命

スタッドレスタイヤの寿命は、製造から3~4年だといわれています。走行距離の目安は、10,000~15,000kmです。さまざまな製品にはメーカー保証がついていますが、スタッドレスタイヤの場合、多くのメーカーが保証を3年に定めています。

寒い地域、雪が多い地域のスタッドレスタイヤ使用期間の目安は、11月~4月くらいの半年ほどです。1ヵ月1,000km走行すると考えると、3年間の走行距離は15,000kmくらいになります。保証期間が3年に設定されている理由が、わかるのではないでしょうか。

また、タイヤはゴムでできているので、経年劣化でだんだんと硬化していきます。また、走行により摩耗も進むと、スタッドレスタイヤの役割を果たせず、冬道を安全に走行するための役割を果たせなくなるため危険です。

筆者は1ヵ月2~300kmほどしか運転しないので、この計算だと4~5年は使えるのではと思いましたが、ゴムの劣化を考えると、走行距離にかかわらず3~4年で交換するのが望ましいことがわかりました。

寿命かどうかの見分け方のポイント

スタッドレスタイヤの交換時期はあくまでも目安で、走行距離の多い方はより早い時期での交換が求められます。寿命かどうかを見分けるには、次の4点に注目しましょう。

・溝の深さ
・ゴムの硬さ
・見た目
・製造年数

溝の深さを確認するときには、タイヤの側面の「スリップサイン」を使います。溝の深さが1.6mm以下になるとスリップサインが露出するので、そうなったら交換を検討しましょう。

ゴムには硬度というものがあり、メーカーにもよりますが新品だと45以下が多い傾向です。これが60を超えると、スタッドレスタイヤとしての機能が失われるといわれています。硬度はガソリンスタンドやカー用品店、整備工場などでチェックしてもらえるので、走行距離や使用期間を見ながら、定期的に確認するのがおすすめです。

タイヤにひび割れや傷があるなど、見た目で明らかに劣化していると思ったら、交換を検討してください。見るからに劣化しているタイヤはパンクの可能性も高いです。冬場は雪かきのスコップが当たるなどして気づかないうちに傷がついていることもあるので、日常的な点検を欠かさないようにしましょう。

スタッドレスタイヤの寿命は3~4年ですので、製造年数を目安にするのも1つの方法です。製造年数はタイヤの側面に記載されています。4ケタの数字があり、最初の2ケタが製造週数、次の2ケタが製造年数です。たとえば「2722」とあった場合、2022年の27週(6~7月頃)に製造されたものだとわかります。

製造年数は購入した年とは異なる場合もあるので、購入時のチェックも欠かせません。製造年数の古いタイヤを購入してしまうと、2年ほどで交換しなければならないということも起こるため、注意しましょう。

交換をしないとどうなる?

交換時期が来ている、交換のサインが見えているのに、古いスタッドレスタイヤや劣化したスタッドレスタイヤを使い続けるとどうなるのでしょうか。想像はつくかと思いますが、劣化したタイヤではスタッドレスタイヤの役割を果たせず、スリップなどの事故を引き起こす可能性があります。

また、傷などがあるとパンクすることもあり、危険です。古いスタッドレスタイヤでの走行にメリットはありませんので、自分自身、そして周りのドライバーのためにも寿命がきたら交換を検討しましょう。

冬以外のスタッドレスはNG!どんなデメリットがある?

冬道を安全に走行できるスタッドレスタイヤですが、冬場でも路面が凍結している、雪が降り積もっているばかりではありません。「冬以外の季節と変わらないような路面でも走行できるなら、1年じゅうスタッドレスタイヤにしておけばよいのではないか」と思われる方もいるかもしれませんが、冬以外にスタッドレスタイヤを使うのはNGとされています。

冬以外にスタッドレスタイヤを使うと、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

滑りやすく危険

前述の通り、スタッドレスタイヤは低温でも硬くならない特殊なゴムを使用しています。低温に強いということは、高温にはあまり強くないということ。つまり、夏場のように路面の温度が上昇する時期にスタッドレスタイヤを使うと、ゴムが柔らかくなりすぎて摩擦力が弱まってしまうのです。

この状態でスタッドレスタイヤを使い続けると、急ブレーキや急ハンドルですべりやすく、止まりにくい状態になります。事故の危険度が高まるので、使用してはいけないことがわかりますね。

燃費が悪くなる

スタッドレスタイヤは摩擦が多いこと、重量があることで燃費が悪くなりやすいです。摩擦が多いことでグリップ力を高めているのですが、通常の路面ではこれが燃費を悪くする原因となります。また、スタッドレスタイヤはノーマルタイヤより重いので、通常の路面ではスムーズな動きが難しくなり、燃費を悪化してしまうようです。

バーストの可能性も

夏場は路面の温度が非常に高くなるので、柔らかい素材のスタッドレスタイヤはバーストの可能性が高くなります。特に、高速道路ではバーストする恐れがより高まりますし、タイヤの空気圧が低いとそのリスクは増すため注意が必要です。

急ブレーキや急ハンドルも、タイヤの溝部分を変更させて亀裂を入れる原因になりかねません。そこからバーストすることも考えられるので、夏場のスタッドレスタイヤ使用は避けましょう。

スタッドレスタイヤを長持ちさせるには

スタッドレスタイヤは使い方を間違えると寿命よりも早く交換時期がきてしまいます。スタッドレスタイヤを長持ちさせ、寿命ギリギリまで安全に使用するには、どういった工夫をするとよいのでしょうか。

空気圧の維持

タイヤの空気圧を維持すると、タイヤの劣化を遅らせられます。スタッドレスタイヤの空気圧は、ノーマルタイヤと同じで問題ありません。メーカー指定の空気圧値は、運転席ドアの内側を見るとわかるので、確認して調整しましょう。

空気圧が低いと、タイヤの両サイドに負担がかかり偏摩耗の原因になります。反対に空気圧が高いと、タイヤの中央部分に偏摩耗が起こり、どちらも事故リスクが高まるため危険です。

保管方法の工夫

スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換した際、そのまま保管していないでしょうか。タイヤに水分や油分が残っていると劣化の原因になりますし、紫外線も劣化を速めます。

保管前にタイヤを水洗いして乾燥させること、保管時は風通しがよく直射日光を避けることを意識してください。できれば物置や倉庫がベストですが、屋外でも遮光・防水機能付のタイヤカバーをかぶせれば問題ありません。

筆者の自宅にはタイヤの保管場所がないため、車屋さんで保管してもらっています。費用は半年間で3,000円程度、年間6,000円ほどかかりますが、適切な方法で保管してくれますし、タイヤの積み降ろしの手間もないですし、プロが保管してくれているという安心感も得られるので、「預ける」というのも1つの選択肢にしてもよいでしょう。

ローテーションさせて使う

タイヤは前輪と後輪で消耗のスピードが異なります。前後左右のタイヤを入れ替えて使用すると、タイヤを長持ちさせられるのでおすすめです。ローテーションのタイミングの目安は5,000km程度といわれています。

あまり長距離で使用しないという場合は、今シーズンと来シーズンでローテーションさせる、という感じにするとちょうどよいかもしれませんね。

冬場以外使わない

前述の通り、冬場以外にスタッドレスタイヤを使うのは危険ですし、タイヤの劣化を進める原因にもなります。冬場以外使わないことで、タイヤが急速に劣化することを避けられるので、正しい時期に使用しましょう。

冬場といっても、地域によって使用期間は異なります。半年ほど必要な場合もありますし、3~4カ月程度の使用で済む地域もあり、年によっても変わってくるので、その年の天候を見ながら使用期間を決めてください。

少しの工夫で寿命長持ち!スタッドレスを正しく活用しよう

スタッドレスタイヤは冬場の走行をより安全にしてくれるもので、路面が凍結しやすい地域、雪が降る地域の方には欠かせないアイテムです。夏場の使用は危険なので、冬のみ使用しましょう。

スタッドレスタイヤの寿命は、走行距離などにもよりますが製造から3~4年です。ちょっとした工夫で劣化を防ぎ、寿命まで安全に使用できるので、ぜひできることから実践してみてください。

編集後記

岐阜県は飛騨地方(地図でいう上のほう)と、美濃地方(下のほう)で気候が大きく異なります。飛騨地方は富山県や石川県に近いので、日本海側の気候、つまり雪が降ることが多い傾向です。

私の住む美濃地方は雪は滅多に降らないものの、土岐市は盆地で「夏暑い!冬寒い!」ので、朝方は路面が凍結したりフロントガラスがガチガチになっていることは少なくありません。

去年か一昨年の話ですが、夫と実母が「今年はスタッドレスはいらないだろう」といっていました。しかし車屋さんが「そろそろスタッドレスにする時期ですよ~今年は絶対必要になると思うよ」という連絡をくださり、「プロがいうなら」と交換をお願いしました。

車屋さんのおっしゃった通り凍結が続く日があり、私は凍結する時間帯にはほとんど車に乗らないので、通勤時間の早い実母に数日車を貸し、夜には自宅がある場所よりも寒い地域に仕事に行く夫に車を貸した、ということがあります。

今年は無事、家族全員スタッドレスタイヤに交換。「もしも」に備えるというのは災害時だけでなく、日常にも必要なのだなと感じた瞬間でした。

参考サイト

夏にスタッドレスタイヤで走るのは危険!理由6つと注意点を解説
スタッドレスタイヤの寿命は何年?交換時期の見分け方や長持ちのコツを解説
冬タイヤの履き替え忘れは危険!
スタッドレスタイヤの寿命は何年?見分け方と長持ちさせるコツ
いまさら聞けない、スタッドレスとノーマルタイヤの違い

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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