今回は「家族と自分の命をつなぐ最新常識 今どき防災バイブル」のレビューをお届けします。
amazonでは4.8の高評価となっている本で、試し読みをした時に最初のフレーズで「読んでみたい」と感じた本です。
共感できるフレーズがあちらこちらに見受けられる
この本を魅力と感じたのは、防災士として共感できるフレーズがあちらこちらに見受けられたことです。
表紙には「手回しラジオはもう古い!新・命綱はスマホ!」や「乾パン必要?大量の水必要?情報のアップデートは必要!」など、自分でも思っていることが、目に飛び込んできたのでとても共感が持てました。
「はじめに」にも共感できる文章が記載されている
「はじめに」で、記載されている文章をご紹介しておきましょう。
この文章の共感できる部分は、「防災対策は日常生活の延長線上にあります」との言葉です。
防災グッズや備蓄の食料などは、本当に普段使っているもので十分なのです。
防災グッズは高額なセットを購入しなくても、100円ショップで購入できます。
災害時にしか使わないものなら使い捨てでも十分だと感じていますし、我が家の防災グッズのほとんどが100円ショップで購入したものです。
備蓄についても、特別なセットを購入するのでなく、好みのレトルト食品を普段の買い物で買い足して備えています。
そんな自分の考えに、重なってくる言葉がとても共感できたのです。
PART1 防災アイテム編の入りもなかなかイイ!
PART1 防災アイテム編の第一声は、『必要な防災アイテムは「十家族十色」わが家に必要なものを考えよう』です。
この言葉も「そうだ!そうだ!」と、心の中で叫ぶくらい共感できました。
久しぶりにゾクゾク・ワクワクで読み進めていけた本です。
目次から内容を見てみよう
この本は、5つの章で構成されています。
PART1 防災アイテム編 必要な防災アイテムは「十家族十色」わが家に必要なものを考えよう
PART2 わが家の防災対策編 ハザードマップはとても優秀!自宅・職場・学校の安全性を知って避難行動につなげましょう
PART3 地震・火災編 大きな揺れのなかでできることは、自分の命をまもることだけ。グラッときたら、頭を守ろう!
PART4 風水害編 風水害は予測できる。「身の危険」を感じてからではもう遅いのです
PART5 避難せ活編 水道・電気・ガス。ライフラインがすべて復旧するまで「日常生活」には戻れません
厳しい言葉を使いながらも知っておくべきことを伝えている
詳しい内容はネタバレになるので伏せますが、PART4では「身の危険」を感じてからではもう遅いのです。など、若干厳しい言葉を使っていますが実際にうなづけることです。
風水害の多くは低気圧や台風によって起こりますから、天気予報を見ていれば安全な時に避難できます。
大雨になって浸水が始まってからでは、避難することができなくなるので早めの避難行動が推奨されています。
またPART5でも、ライフラインがすべて復旧するまで「日常生活」には戻れません。と伝えていて、至極当たり前なのですが、ライフラインが戻るまでは避難生活となります。
イラスト入りの一問一答形式なので読み疲れがない
この本を呼んでぜひ伝えたいことは、読み疲れがないので一気に読み切れるところです。
文章が長いと途中で一休みが必要ですが、イラスト入りの一問一答形式なので疲れません。
一つの問いの答えも長さが適切なので、とても読みやすいです。
PARTの構成も、自治体の防災計画に沿った作りとなっていて、災害別に読めるので頭の中で整理しながら読むことができます。
正に最新の防災術を知るには、超おすすめな一冊です。