災害で停電した際やキャンプなどのアウトドアで活躍するのが、発電機です。
発電機にも色々な種類があって、スタンダードタイプ・サイクロコンバータ搭載・正弦波インバーター搭載などの種類があります。
この中で、家庭用コンセントと同様の高品質な電気を作れる「インバーター発電機」を、今回はご紹介しましょう。
インバーター発電機とは!?
インバータ(Inverter)とは、「直流を交流に変換する装置」のことで、この装置を搭載した発電機が「インバーター発電機」です。
インバーター発電機の仕組みを簡単に解説すると、次のようになります。
1:まず交流で発電を開始
2:コンバーターで直流に変換
3:その後、インバーターによって再び交流に変換
因みに、直流とは電池などで供給される電源のことで、交流は家庭のコンセントから供給される電源のことです。
インバーターで直流を交流に変換する際に、周波数をコントロールして出力のばらつきを抑えることができるので、家庭のコンセントで使用している感覚で利用できるメリットがあります。
インバーター発電機の特徴
インバーター発電機は先に解説したとおり、インバーターにて直流から交流に変換する際に、周波数をコントロールできるので、クオリティの高い電気を供給できます。
メリット1:クオリティの高い電気
インバータ装置によって、安定した出力を発揮します。
クオリティの高い電気が必要とされる、パソコンや精密機器でも安心して使用できます。
メリット2:軽量&コンパクト
発電機本体が小さいので、軽量かつコンパクトです。
なので、持ち運びが楽なのでさまざまなシーンで活躍します。
メリット3:省エネ設計
多くのインバーター発電機では、省エネ対策が取られています。
メリット4:静音設計
もともと発電時の音を小さくする工夫がされていますが、それに加えて防音カバーも施されているので、静音設計となっています。
メリット5:50Hzと60Hzの切替が可能
50Hzと60Hzの切替が可能なので、日本全国どこに行っても使用が可能です。
マメ知識
インバーター発電機とポータブル電源との違い
防災用品やアウトドアグッズとして「ポータブル電源」も、よく登場します。
ここでは、インバーター発電機とポータブル電源の違いを解説しましょう
項目 | インバーター発電機 | ポータブル電源 |
燃料 | ガソリン・カセットボンベなど | 電気(ソーラー充電も可) |
電力量 | 複数の家電を動かせる 600~5,500W | 単体の家電を動かせる 300~1,000W程度 |
長時間の使用 | 燃料があれば可能 | 蓄電しているだけ利用可能 |
騒音 | 住宅街や夜間の使用は不向き | わずかな駆動音のみ |
メンテナンス | 細やかなメンテナンスが必要 | 充電のみ |
室内での使用 | できない | できる |
寒冷地での使用 | 可能 | 不向き |
比較すると、このようになってきます。先ほどメリットで、静音設計と解説していますが、発電機の中では静かな方だと解釈してください。また、燃料を使うので室内では排気ガスが発生するので、使うことはできません。
おすすめなインバーター発電機 5選をご紹介
それではここで、おすすめできるインバーター発電機を5台ご紹介します。
企業における災害時を想定した備蓄として、個人ではアウトドアを良く楽しむ方に、インバーター発電機はおすすめです。
一般家庭において災害時の備蓄品として購入するなら、ポータブル電源の方が使い勝手はよいですよ。
インバーター発電機GV-16SE
工進(KOSHIN)メーカ製の、ガソリンを燃料とするインバーター発電機です。
移動手順が本体に番号で記載されているので、初心者でも扱いやすい発電機となっています。
インバーター発電機EF1800IS
ヤマハモーターパワープロダクツが製造する、ガソリンを燃料とするインバーター発電機です。
LEDインジケーターで電力・警告表示を、デジタルマルチメーターで運転積算時間や電圧を確認できます。
インバーター発電機EU18i
ホンダパワープロダクツジャパン製の、ガソリンを燃料とするインバーター発電機です。
小型ながら、排気量は121ccあるのでパワフルです。
静音型インバーター発電機 デイジェネ170026219
デイトナ製のガソリンを燃料とする、インバーター発電機です。
燃費がよく、本体に起動手順の案内図が記載されているので、初心者でも簡単にエンジンをかけることができます。
EENOUR 発電機 1800WGS2200i
YINO Electronic Commerce製の、ガソリンを燃料とするインバーター発電機です。
比較的リーズナブルな価格で手に入るので、アウトドアで利用するにはおススメです。
インバーター発電機は、意外に高額なので購入は計画的に!
今回は、安定した電気を供給してくれる、インバーター発電機をご紹介しました。
企業で利用したりアウトドアによく行かれる方なら、インバーター発電機はおすすめです。
ただ、購入費が5万円~と高額になるので、単に災害用の備蓄としての購入はおすすめできません。
金額だけでなく、燃料がガソリンとなるので保管も厳重にする必要がありますし、エンジンオイルも消費するので切らさずに保管しておく必要があります。
ガソリンもエンジンオイルも、長期間の保存には向かない液体ですから、定期的に消費して補充しておく必要が生じます。
なので、普段からアウトドアで利用する方にはおすすめとなりますが、そうでない方にはメンテナンスが必要となるので、おすすめではないのです。
また、室内では使えないデメリットがあることも知っておきましょう。
インバーター発電機は、それぞれのライフスタイルに合わせて購入を検討しましょう。
参考サイト
mybest エンジン・発電機おすすめ情報サービス
https://my-best.com/4089