溝掃除にはローカルルールが存在する?ご近所トラブルが発生することも

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地域によってそれぞれですが、私の地域では毎年5月に自治会が主催する「溝掃除」があります。

河川のある自治会では「川掃除」なる大規模な掃除もあるようですが、みなさんの地域ではいかがでしょう?

今回は、私の暮らす地域で今年行われた溝掃除をリポートするとともに、地域に存在するローカルルールがもたらしたご近所トラブルを紹介します。

目次

溝掃除のローカルルールを紹介

私の暮らす地域では、ここ2年新型コロナウイルス対策として溝掃除が実施されませんでしたが、3年ぶりに今年は開催となりました。

実は私の自治会にもローカルルールが存在していて、自分の班の範囲内に河川や泥溜めがあれば、その班が掃除を担当するのです。

その結果、ほとんど苦労しない班と、とんでもなく苦労する班が存在することとなり、私の班は「とんでもなく苦労する班」になっていました。

地域内で最下流となるので、砂やゴミが流れてくる

私の班の範囲は、水の流れでいうと最下流になります。なので、雨水は確実に班の範囲にある市有河川をとおり泥溜めに溜まっていきます。

状況はこんな感じで、「溝」というより市有河川なんですが最下流になるので、大きな泥溜めがありここで砂や砂利、ゴミを溜めて、さらに下流へ流していきます。

市有河川の底に溜まる砂やゴミと、この泥溜めプラス、側溝の掃除が私の班の担当でして、それはもう大変な掃除になっていました。

朝8時から同時に掃除をスタートさせるのですが、上流の班が流した水が約1時間して流れ着いてくるので、我が班は他よりも倍の時間を必要としました。

3年がかりで市役所と協議して掃除は姫路市が行うことに!

この泥溜めの泥は約2トンほどあり、人力でかきだすには相当の労力を要します。

かきだす泥は約1.5m上の道路まで、上げないとダメなので体力的にキツイです。

「なぜ、市有河川の泥溜めを自治会で清掃する必要があるのか?」が疑問であり、何度も自治会に問い合わせしましたが「昔からの慣習だから、仕方ない」と、市役所に相談もしてもらえませんでした。

そこで、個人で市役所に相談することとして動いたのですが、雨水の排水が絡んでいて泥溜めのすぐ横には、雨水の浄化施設もあるのです。

それが市役所の財産なのかが分からず、下水道課、河川課、河川管理課、道路保全課などたらいまわしに・・

しかも、当時は自治会の役員でもなく、ただの近隣住民だったので市役所も真剣に動いてくれませんでした。

防災士を取得したことをきっかけに、自治会長に交渉し私が動くことを条件に、委任状をつくり自治会長の代理と防災士の肩書を持って再度市役所との交渉に挑みました。

すると、あら不思議!これまでたらいまわしだったのが、市役所の担当者が部内で調査を行って、管理部署を探し当ててくれたのです。

その結果、自治会からの正式な依頼書を提出すると、直ぐにバキュームカー2台で泥を汲み上げにきてくれました。

そして、今後は泥溜めの様子を見るだけで、依頼すれば市役所が掃除をしてくれることとなり、班で掃除をしなくてもよくなったのです。

側溝の掃除だけでも、けっこうな砂や植物が溜まっている

さて、大変な泥溜めの掃除は回避されたものの、側溝の掃除でもけっこうな砂やゴミが溜まっています。

最下流なので、どうしても雨水が砂やゴミを運んできてしまうのですね。

丁度私の家の前の側溝が、最下流となっているので梅雨前や台風での大雨の前には掃除はしていますが、それでもよく砂は溜まっていきます。

側溝掃除のBefore・After

それでは、側溝掃除でどれだけ砂などが溜まっているのか、before・afterをご覧ください。

今回は砂に加えて、つる草までも生えていました。

側溝から砂や泥をかきだすのって、けっこう力仕事ですね。

結構な砂や泥、落ち葉を回収できました。

回収した砂や泥、落ち葉など約10mでも結構な量に!

たった10mほどを掃除しただけですが、一輪車一杯の砂や泥、ゴミ袋2つ分の枯葉やゴミが回収できました。

最終的に収集場所に持って行って捨てる

最終的には、このように自治会内に数カ所設置された収集場所に、砂や泥、ゴミを持って行って捨てていきます。

幸いにも私の班は、一輪車で運べる距離に収集場所があるので助かっていますが、離れている班ではトラクターやトラックに積んで、ここまで捨てに来ないといけません。

ローカルルールによる溝掃除でのご近所トラブル

ここまでで、私の地域で行われている「溝掃除」が、どのようなモノなのか知って頂けたでしょう。

ここからは、この溝掃除におけるご近所トラブルについてお伝えします。

収集場所が遠い!運ぶ手段は班任せ

先に紹介したとおり、掃除した砂や泥は収集場所まで運ぶ必要があります。

近ければ、一輪車で運ぶことが可能ですが、遠くの場合はトラックの荷台に積んだりトラクターの荷物台を使ったりしているので大変です。

これらの捨て方も昔からのローカルルール(慣習)で決まっているので、自治会からの指示でなく各班が自主的に行っています。

ご近所トラブルは、最近引っ越してきた家庭とそのご近所とで起きています。

引っ越してきた人が偶然にも軽トラックを所有していた場合、その班のローカルルールでは「軽トラックを持っている人は、泥の運搬に協力する」となっていて、そのことを知らないのでトラブルになるのです。

それはそうでしょう。自治会の会則にも載っていませんし、当日いきなり知らされても「エッ!?」っとなってしまいますからね。

「なぜウチが掃除をしないといけないのか!」と、文句をいう

私の班のローカルルールでは「罰金を取らない」ことにしています。

自治会からの回覧板には「当日参加できない家庭は、罰金として1,000円徴収します」との記載があるのですが、この罰金は自治会でなく班で管理を行うことになっています。

そこで、先に紹介した泥溜めの掃除をしなくて良いこととなった時点で、我が班では「罰金はとらず、各自で家の前の側溝をキレイにしよう」とのローカルルールを決めました。

なにせ、班には14世帯が所属しますが、その内9件が70歳以上の世帯なので重労働はムリですからね。

そして毎年文句をいう方がいて、今年も「なんでウチが掃除をしないといけないのか?そんな掃除は止めてくれ!」といってきました。

特に「掃除に出てください」など誘いはしていませんが、数人が集まって一緒に掃除しているところを見かけて憤慨したようです。

年1回でも溝掃除で集まれば防災に必要なコミュニティが作れるので重要

防災の観点からすれば、良好な近所付き合いが重要であり、年1回でもご近所が集まって顔を合わせ共同作業することで、助け合いのコミュニティが作れます。

ただ、そんな集まりを嫌う人がいることも現実なので、困ることもありますね。

恐らく、このような状況よりももっと過酷な清掃行事や、ほぼ強制的に行われる地域のイベントなどもあることでしょう。

みなさんの地域では、どんなイベントがあるのでしょう?周囲の状況を知っておくためにも、地域のイベントにはできるだけ参加した方がいいですよ。

ただ、自分のペースで参加することが良好な関係を築くコツにもなるので、ムリをしないようにしましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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