先日(2022年3月16日)も、東北地方が地震に襲われました。
しかも、日本で定められている震度ランクでは上位から2番目となる「震度6強」の、強い揺れの地震です。
さらに、2日後の3月18日には、震度5強の地震が起きています。
これらの地震の影響によって、各地で停電が発生してしまいました。
そこで、災害時に停電した場合は、どのようなバッテリーが必要なのか?を考えてみましょう。
予算に余裕があればポータブル発電機があればベスト
予算が潤沢にあり、数十万円するポータブル発電機を購入できるのであれば、このタイプの発電機があればベストでしょう。
ここでいう「ポータブル発電機」とは、蓄電池タイプではなくエンジンを搭載し、ガソリンなどを燃料にして発電するタイプの発電機のことです。
停電時におけるポータブル発電機のメリット
停電時におけるポータブル発電機のデメリット
停電時に大きな威力を発揮する発電機ですが、ポータブル発電機にはメリットだけでなくデメリットも存在します。
容量が大きくなれば本体価格が30万円以上と高額
病院施設が導入している「自家発電タイプ」となる大型の発電機でない限り、家中の家電を日常と同じように利用するのはムリです。
なので、ある程度の容量が決まっているので、タイプによっては冷蔵庫などの利用ができない発電機もあります。
容量が大きくなれば利用できる家電も多くなりますが、本体価格が高額となり30万円を超える発電機が主流となってしまいます。
ガソリンを燃料とするので保管が重要
エンジンタイプのポータブル発電機は、ガソリンを燃料とするので保管が重要となってきます。
また、ガソリンを購入する際には手順が必要で、令和2年2月よりガソリンの購入時には、「身分証の提示・使用目的の確認・販売記録への登録」が義務化されています。
このように、エンジンタイプのポータブル発電機は、停電時にはとても有効なのですが燃料となるガソリンの保管が重要となり、誰でもカンタンに大量のガソリンを保管することは難しいです。
結果として、40リットル以下のガソリンだけでは、ポータブル発電機を長期間利用することはできません。
普段からのメンテナンスが必要
災害用にポータブル発電機を購入しても、普段からエンジンをかけて利用したり、各部品を点検・整備したりしておかないと、災害時に利用できないケースもあります。
また、発電機のタンクに入れたガソリンをそのまま長期間放置しておくと、エンジンがかからなくなるので、ガソリンを抜いて保存する必要があります。
屋内での使用はNG
エンジンタイプのポータブル発電機は、停電時に室内では利用できません。
また、屋外であっても換気の悪い場所での使用もNGです。例えば、災害時に四方が囲まれたガレージで、発電機を使うのはNGとなります。
なので、庭や玄関から離れた敷地内でエンジンをかけて、電源リールなどで屋内に電源を引っ張り込む必要があります。
停電時のバッテリーはスマホが充電できればOK
では、災害などによる停電時のバッテリーでおススメとなるのは、スマホやタブレットなどが充電できる「モバイル用バッテリー」です。
部屋の電気はダイソーの330円ランタンで十分
キャンパーの方なら、キャンプで利用するランタンなどのアイテムを常備しているので、停電時でも問題ないでしょう。
キャンパーでない方でも、ダイソーで売っている税込330円の電池式のランタンで、十分部屋を明るく照らすことができます。
なので、わざわざポータブル発電機で部屋の照明を確保しなくても大丈夫なのです。
スマホが使えればニュースも見れる
今ではスマホさえ使うことができれば、ニュースやSNSを確認して状況を把握することが可能です。
さらには、自宅で避難している場合でも、行政に連絡して支援物資の配布場所を知ることもできます。