-おはよう・こんにちは・こんばんは- 防災士ライターのクリスです!
今回は耐震シェルターについてお伝えします。
近年地震災害で注目されているのが、耐震シェルターです。地震災害で最も高い死亡原因が、家具や家屋の倒壊による圧死となっています。
かつての阪神淡路大震災では、80%の方が圧死にて死亡。そこで効果的なのが耐震シェルターで、地震災害の圧死から命を守るアイテムとして注目されています。
今回は、耐震シェルターの必要性や気になるコスト面、そして何より設置することによるメリットを解説。さらに、おすすめの耐震シェルターもご紹介します。
耐震シェルターの必要性!経済的余裕があるなら必須かも
先ずは、耐震シェルターが本当に必要なのか?というところですが・・
設置するにはそれなりの金額が必要となるので、経済的に余裕があれば設置しておいた方がよいといえます。
地震はいつ起きるか予想できず、真夜中にぐっすり寝ている時に起きる可能性もあります。
そのような時に素早く数秒で、机の下に隠れるなんて100%ムリでしょう。
しかし耐震シェルターの中で寝ていれば、深夜の地震でも問題なく命を守ることが可能です。
家具の転倒防止は防災の基本ですが、実施していても100%倒れない保証はありません。
そのようなことを加味すると、地震災害から命を守る手段として、耐震シェルターの役割は大きいといえます。
耐震シェルターを設置する2つのメリット!圧死を防ぐ・補助金が使える
ここでは、耐震シェルターを設置する2つのメリットを解説しましょう。
「自治体からの補助金」を活用できることは、知らない方も多いはずです。
メリット1:地震災害から命を守れる
最も大きなメリットは当然ですが、地震災害から命を守れる点です!
耐震シェルターがあれば、地震時の圧死確率は極めて低くなってきます。
しかも、寝室として利用できる耐震シェルターもあるため、真夜中に起きた地震でも安心できる点は大きな魅力です。
近年では注文住宅の建築設計に、耐震シェルターが組み込まれるケースがあるほどです。
メリット2:補助金を利用して耐震シェルターを購入可能
次のメリットは、耐震シェルター設置には補助金を利用できる点です。
各自治体によって補助金額などは異なりますが、基本的に「昭和56年5月31日以前着工の戸建住宅」が対象です。
自治体で異なる点は「耐震診断の結果、耐震基準に満たないもの」とか「木造住宅であること」などの追加条件があることです。
補助額も10万円から50万円以上とさまざまなので、利用の際には在住する自治体に確認するようにしましょう。
古い自宅ほど地震時に倒壊する可能性が高いので、補助金を利用して耐震シェルターを設置できるのは大きなメリットですね。
耐震シェルター設置の補助金ページリンク一覧
ここでは独自調査にて、代表的な自治体の耐震シェルター設置時の、補助金の紹介サイトリンクを一覧にしてみました。
上記以外の自治体で補助金があるかは「○○市(町) 耐震シェルター 補助金」で検索してみてください。
自宅の部屋をシェルターにできる!おすすめの耐震シェルター3社をご紹介
シェルターと聞いてイメージするのは、地下に設置する避難用のシェルターでしょう。
これらは核シェルターと呼ばれる製品が多く、耐震シェルターは室内に設置が可能です。
近年では耐震シェルターも進化していて、さまざまな商品が開発・販売されています。
少額なところでは、20万円台から設置することが可能です。
ここでは自宅の部屋に設置が可能で寝室を耐震シェルターにできる、代表的な商品を販売する企業をご紹介しましょう。
一条工務店が販売する木質耐震シェルター 27万5,000(税込・施工費込)
価格が20万円台で比較的手の届く耐震シェルターとしては、一条工務店が販売している木質耐震シェルターがおススメです。
- 既存の住宅に手を加えることなく設置可能
- 工期もわずか2日でOK
- 内部にシングルベッド2台設置できる広さ
- クロス張り仕上げ
- 4.5畳以上の広さの部屋に設置可能
寝室として利用すれば就寝中も安心ですし、起床中の地震ならこの部屋に逃げ込むだけで命を守れます。
色々な耐震シェルターを見ていますが、この商品はコスパに優れているといってよいですね!
有限会社宮田鉄工が販売する耐震シェルター 剛健 50万6,000円(税込・設置費込)
次におススメする耐震シェルターも、低価格シェルターです。
有限会社宮田鉄工が販売する「剛健」は、税込・設置費込みで50万6,000円なので、手の届く価格だといえるでしょう。
- 既存の住宅に手を加えることなく設置可能
- 調査に1日、施工に1日、合計2日で完成
- 内部にシングルベッド2台設置できる広さ
- コンセントやクロス張りは別途オプション
この耐震シェルターも寝室として利用できるので、先の一条工務店が販売するシェルターと同じメリットがあります!
ecoms(エコムス)非固定型耐震シェルター 50万円~(施工費別途)
ecoms(エコムス)が提供する耐震シェルターはパネル式で、既存の部屋に簡単に設置が可能です。
価格は約6平米の場合で施工費別で50万円~になります。
東京都では「安価で信頼できる木造住宅の耐震装置」に認定されている、アルミパネルを構成要素とするシェルターです。
- 既存の住宅に設置が可能
- 開口部が2個所あるので普段使いできる
- 工事は半日程度なので住みながら施工が可能
- 設置する部屋の大きさに合わせるので空間に無駄がない
やはり家のなかの寝室が耐震シェルターになるのは、就寝時の地震でも圧死することがないので安心できますね!
まとめ
今回は、耐震シェルターの役割とメリット、そしておすすめの耐震シェルターを3つ紹介しました。
耐震シェルターを設置する際には、自治体からの補助金を活用して安価に設置することが可能です。
また、住宅メーカーやシェルター専門会社から、既存の住宅の部屋を耐震シェルターに変えられる商品が登場しています。
寝室に設置すれば就寝時も安心ですし、机の下に隠れなくても部屋に飛び込めば命を守れます。
本記事を参考にして頂き、自宅に耐震シェルターを設置してみてはいかがでしょう。
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