ペット葬儀が流行っている理由とは!自宅への訪問によるペット火葬が魅力

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ここ数年ペットブームが続いており、コロナ禍では特に多くのペットを飼う家庭が増えたようです。

しかし、コロナ禍が収束すると同時に、今度は飼育放棄が問題となっています。

ペットは家族同然ですから、公園に放棄したりペットショップや動物病院の前に、置き去るなどしてはいけません。

一方で家族として暮らしてきたペットの死に、悲しみに暮れる家庭もあります。

そんな愛する大切なペットを亡くした家族に人気となっているのが、ペット葬儀やペット火葬です。

そこで今回は、ペット葬儀の魅力に迫ってみました。

目次

ペット葬儀には2種類が存在する

ペット葬儀には大きく分けると2種類のタイプがあり、ひとつはペット専用霊園にて人間と同じ葬儀と、火葬をおこなうことです。

もうひとつは、火葬炉を搭載した火葬車が自宅まで訪問し、自宅や自宅付近にてペットを火葬してくれる方法です。

火葬車は業者によっては、セレモニーカーと呼ばれることもあります。

ペット霊園・葬祭の店舗や施設は全国に2,448施設

空前のペットブームによって、ペット霊園も増加傾向にあると聞いたので、その数を調査してみました。

すると、日本ソフト販売株式会社が調査した「【2022年版】ペット関連業が多い都道府県ランキング」を見つけました。

このサイトによると、ペット霊園・葬祭の店舗・施設は全国に2,448施設あり、トップ5には首都圏がランクインしています。

順位都道府県施設数
1位埼玉県274個所
2位東京都173個所
3位北海道141個所
4位千葉県116個所
5位神奈川県114個所

出典:日本ソフト販売株式会社 【2022年版】ペット関連業が多い都道府県ランキング

葬儀方法1:ペット専用霊園にて葬儀と火葬をおこなう

ペット葬儀の方法として、ペット霊園にてお別れの葬儀をおこない、火葬して見送る方法があります。

この方法では人間と同じ葬儀が可能となり、家族だけでなく友人やペットの散歩友達、トリマー友達なども参列可能です。

実際に、セレモニー用のプログラムも用意され、僧侶による読経や焼香も執り行われます。

この葬儀方法を選ぶ家庭は、ペットがゴールデンレトリバーやセントバーナード犬などの、大型犬のケースが多いです。

その理由は後で解説する火葬車では、大きすぎて火葬できないケースが多いからです。

葬儀方法2:自宅に火葬車が訪問してペット火葬をおこなう

ペットは人間とは違い火葬以外に埋葬しても問題はありませんが、法律ではペットの亡骸は一般廃棄物となるため、廃棄物処理法が該当します。

自宅の庭や専用の墓地などに埋葬することは可能ですが、公園や海岸などに埋葬すれば、法律違反として罰せられます。

また、自宅の庭に土葬するなら深い穴が必要ですし、虫が湧かない処置も必要です。

もしも、悪臭や虫の発生にて近隣住民から訴えられると、迷惑防止条例に反することとなり敗訴する確率が高くなります。

したがって、ペットは小鳥など小動物以外は、基本的に火葬するのがベストです。

その際には火葬場に運ばなくても、ペット葬儀社に依頼すると火葬車にて自宅に訪問して、火葬してくれます。

自宅に訪問できる火葬車とは?

ペットを火葬するための火葬車とは、主にワンボックスカーに専用の火葬炉を搭載した車のことです。

一般的には普通車が多いですが、なかには軽自動車のワンボックスカーを採用している葬儀社もあります。

火葬炉の前には、遺影を飾り線香を立ててお参りできるスペースもあり、プランによっては自宅でセレモニーをおこなうことも可能です。

概ね15kg~20kgまでの体重のペットが対象で、それ以上になるとトラックタイプの大型の火葬車か、先の霊園にての火葬が必要です。

ペットが猫の場合は、ほとんど火葬車が訪問してペット火葬を施せます。

火葬しているとは思えない火葬炉の性能

火葬をイメージすると、火葬時には煙や臭い、騒音はどうなるのか心配になるはずです。

しかし、ペット用に開発された火葬炉は二次燃焼方式を採用しており、臭いや煙、騒音はほとんど発生しません。

また、心配されるダイオキシンの発生も、基準値以下なので安心して火葬できます。

外見はあくまでも普通のワンボックスカーなので、余程のことがない限り周囲にペットを火葬していることが分かりません。

さらにペット葬儀社は、移動範囲が限られるため地元業者となります。

そのため、どこで火葬すれば安全かを熟知しているので、近所に迷惑をかけることは一切ないのも特徴です。

手元供養を選択する家族が多い

手元供養とは、遺骨の全部もしくは一部を、自宅などに保管して供養することです。

一般的な人間の供養では、火葬した後に遺骨を骨壺に収めて、お墓や納骨堂にて供養します。

しかしなかには、遺骨を自宅に持ち帰り、手元供養される方も少なくありません。

その理由は、少しでも長く一緒に過ごしたいからです。

ペットを手元供養するなら、訪問火葬が便利

先にペット霊園と葬祭の店舗数を紹介していますが、そのなかにはこの訪問火葬をおこなう葬儀社も含まれています。

したがって、ペット専用の霊園や墓地は、人間の墓地と比較すると非常に少ないことが分かります。

その供養する施設が少ないことも要因のひとつとなり、ペット火葬ができるペット葬儀社に人気が集まっているのです。

地域の自治体でも火葬は可能、でも返骨は不可!

各地域の自治体においても、ペットの火葬を受付けています。

対象の自治体の住民であれば、格安料金でペットの火葬が可能ですが、合同火葬となるため返骨は不可能です。

つまり、自治体のペット火葬を利用すると、合祀されるため遺骨を安置することができません。

このことも、ペット葬儀社を選ぶ際の要因のひとつとなっているはずです。

粉骨やアクセサリーに加工するサービスも登場している

愛するペットと一緒に暮らしたいと望む方に、ペット葬儀社ではさまざまなサービスを提供しています。

まずは粉骨サービスで、これは遺骨を粉骨してパウダー状にすることで、骨壺でなく可愛らしいおしゃれな入れ物に収めることができるサービスです。

さらに、遺骨を加工してリングやネックレスなどの、アクセサリーに加工するサービスもあります。

いつでも一緒に過ごしたい方に人気

粉骨サービスでは、分骨カプセルなど携帯用の入れ物に粉骨したパウダーを入れて、常に携帯できるようになります。

またカプセルには、ペットの写真を印刷したりするサービスも提供しています。

遺骨を磨いて宝石のように加工し、リングやネックレストップにして身につけることも可能です。

このようなサービスは、亡くなった後もペットといつまでも一緒に過ごしたい方に人気となっています。

まとめ

今回は、最近人気の高いペット葬儀について迫ってみました。

ペット葬儀が人気な理由には、自宅付近にてペットの火葬が可能なことが魅力となっています。

火葬後は遺骨を骨壺に収めて、自宅にて手元供養できますし、粉骨すれば分骨してアクセサリーとして携帯も可能です。

さらに、遺骨を加工してリングやペンダントトップにして身につけることも可能となっています。

愛するペットといつまでも一緒に過ごしたい家族に、自宅でのペット火葬が魅力となっているようです。

自宅に大切なペットがいるなら、いずれ訪れるペットとの分かれ方を、今から検討しておくのもよいのではないでしょうか。

最後に、ペット葬儀社に密着した「CBCドキュメンタリー動画(8:54)」を、参考までにご紹介しておきましょう。

この動画には記事内の「火葬車」も登場し、ペット葬儀・ペット火葬の実態がよく分かります。

参考サイト
日本ソフト販売株式会社 【2022年版】ペット関連業が多い都道府県ランキング

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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