異常気象との言葉が定着してしまいましたが、近年ではこの「異常気象」が当たり前となっています。
それは日本だけでなく世界各地で起きていて、まるで人間の存在自体を地球が否定しているかのような出来事になっています。
今年の本州の梅雨入りは、平年よりも約8日早く、昨年と比べると2週間ほど早く梅雨入りしています。
そしてこの梅雨が、異常気象によって明けることなく続けばどうなるでしょう。
一昔前では「あり得ない話」でしたが、現代では「あり得る現象」といってもよいはずです。
そこで今回は、もしも異常気象によって梅雨が明けないと、日本が崩壊するお話をしてみます。
2022年に起きた世界の異常気象を確認してみよう!
冒頭でお伝えしているとおり、異常気象は世界中で起きています。なかには、人間の生存を試すかのような異常気象も起きていて、2022年3月中旬からインドで発生した熱波が正にそれに該当するでしょう。
ここでは、2022年に世界で起きた異常気象を、今一度再確認してみましょう。
3月中旬から5月にかけてインドの熱波
3月中旬から5月にかけては、インドと隣国のパキスタンで最高気温を更新しています。
元々酷暑で有名な、インド中部にあるシンド州ジャコババードでは、51度の気温を観測したのです!
人間の体温を37度としても、14度も上回る気温のなかで生活を強いられることとなるのは、耐えがたい苦痛であるのは間違いありません。
ブラジルの大洪水は約1週間続いた
ブラジルでは5月に約1週間に渡り断続的な大雨が降り、洪水や土砂崩れによって多くの死者が出ています!
ブラジル東部では、押し寄せた水で家が倒壊し車が流されるなど、各地で避難指示や非常事態が宣言されるまでに至っています。
日本でも35度以上の猛暑日を更新
記憶に新しい方もいると思いますが、昨年の6月下旬から猛暑日を記録しています。
東京では6月25日から9日間連続で35度を越える猛暑日を記録し、統計開始以来の史上最長記録を更新しています!
アメリカは1,200年ぶりの干ばつ
8月にはアメリカのカリフォルニア州全58群で、大規模な干ばつが発生し緊急事態宣言が発表されています。
これほどの干ばつは1,200年ぶりとなり、推定で406億円を超える被害となりました!
アメリカニューヨークで降雪量を更新
12月にはアメリカニューヨークにて大雪が降り、24時間の降雪量は観測記録を更新しました!
一部の地域では一日で54センチも積もる大雪にて、事故が多発し各地で大渋滞を引き起こしています。
これらの被害からニューヨーク州知事は、非常事態を宣言するに至っています。
異常気象で梅雨が明けない事態になる!?
ここまで、2022年に世界中で起きた異常気象について確認してみました。いずれも想定外の事態であり、人間の予想をはるかに超えた自然現象が起きています。
特にインドの熱波では気温が51度まで上昇するなど、一昔前ではあり得ないことだといえるでしょう。
しかし、そのあり得ない事態が世界中で起きているのですから、日本でも「梅雨が明けない」現象が起きる確率はゼロとはいい切れません。
そこでここからは、もしも日本の梅雨が明けないと、日本が滅びるシナリオを解説しましょう。
洪水が日本中で起きる
梅雨が明けないということは、雨が降り続くということです。雨が降る強さはさまざまになると思われますが、強く降ったり小雨になったり、小康状態が続くなどしながらも、雨は降り続きます。
そのため、特に都市部では排水能力が追いつかず、街中が洪水にて水浸しになってしまうでしょう。
交通機関はマヒして動けない
洪水によって、地下鉄はもちろんJRや各鉄道会社は列車の運転を見合わせるはずです。また、バスについても道路が川状態なので、運行できません。
自家用やバイクも走行不能となるため交通機関はマヒし、外への移動が困難な状況に陥ります。
トイレが使えない
洪水を経験したことのある方は既にお分かりのはずですが、下水のマンホールから水が噴き出す状態になると、下水は住宅内に逆流してきます。
そして、家中の排水が不可能になるのです。キッチンの水も、お風呂の水も、もちろんトイレの水も流すことができません。
つまり、トイレを使うことが出来なくなるということです!
衛生環境が一気に悪くなる
下水から溢れだした雨水には、家庭からの排水、企業や工場からの排水、トイレの排水が混ざっています。
つまり、汚染された雨水が地上に噴き出すために、非常に不衛生な状況を作り出してしまうのです!
トイレの汚水が噴き出せば大腸菌などの細菌が散らばりますし、工場からの排水にはカドミウムや水銀など、人体に悪影響を及ぼす物質が多く含まれています。
これらが、管や処理場から地上に散らばるため衛生環境は一気に悪くなります。
酸素が足りなくなる
酸素は植物の光合成によって作られていますから、雨が降り続くと植物の光合成がおこなわれななります。
その結果、日本周辺の酸素濃度が低くなることは明白です!
光合成は地上で生きている植物だけでなく、海のなかの海藻やプランクトンも光合成によって酸素を作り出しています。
これらの光合成がほとんどおこなわれなくなるため、酸素が不足してしまうのです。
身体の不調を訴える人が増える
日光は植物が酸素を作り出す以外に、人間の健康にとっても重要な役割を担っています。
人間の皮膚は外線を浴びることで、免疫力に必要なビタミンDを生成します。
ところが、日光を浴びることができなくなるため、ビタミンDが少なくなり免疫力が低下します。
また、ビタミンDは、体内時計を整える働きも持っています。そのため、体内時計が狂い始め健康に支障をきたすこととなります。
さらに、先の汚染水によって病気にかかる人が相当数に上るはずです。
電力不足で電気が使えない
現状でも電気代が高騰して、生活に困る家庭が多く発生しています。その理由のひとつに、化石燃料に頼らない脱炭素によって、火力発電ではなく再生エネルギーによる発電方式が多く採用されているからです。
しかも、原子力発電にも頼らないため、太陽光発電によるところは大きくなっています。
その太陽光発電がほぼゼロとなるので、電力不足に陥るのは確実です。
梅雨が明けないと、北海道が日本の中心になる
梅雨が明けないと先のシナリオにて、人間の健康的な生活は不可能になってしまうでしょう!
ただし、日本のなかで北海道だけは梅雨がありません。
したがって、梅雨のない北海道のみがこれまでと同じ、健康的な生活を送れる地域となります。
首都機能を移転させる
そうなると考えられるのが、政府の機能を北海道に移転させることです。
そして、各企業も北海道に移転することとなり、首都機能は東京から北海道に変更されることとなります。
国民も多くが北海道に移住することを決めて、移住者が爆発的に増えることとなるでしょう。
北海道の森林が伐採され、埋め立てがはじまり生態系が崩れる
本州や九州、四国、沖縄などから、大勢の国民が北海道に移住もしくは避難するとどうなるでしょう。
北海道は広大な広さを誇りますが、森林も多くあります。したがって、森林を伐採して住宅や高層ビルの建築がおこなわれます。
またそれだけでは足りないため、海への埋め立ても多くなります。
すると、これまでの生態系が崩れてしまい、梅雨がなくても違う意味で北海道でも、人々が住めなくなる可能性が高くなります。
つまり、北海道に梅雨がなくとも、別の原因で崩壊してしまうため「梅雨が明けないと日本は崩壊する」こととなるのです!
異常気象は温暖化が原因!個人ベースでの温暖化防止は有効
異常気象にて梅雨が明けなければ日本が崩壊するシナリオは、まんざら空想はなく起き得る話と捉えてもいいはずです。
それは、世界中で起きている異常気象が証明しているからです。
この異常気象は地球温暖化によって、引き起こされていることは承知のとおりです。
そのため、世界中で「脱炭素」が勧められており、ゼロカーボン時代によって、温暖化を抑える施策が取られています。
しかし、国家や企業ベースだけでなく、国民全員の個人ベースでの取り組みも温暖化防止に有効です。
自家用車を使わない、食品ロスをなくす、節電するなど、ひとりひとりの努力が、温暖化を留める結果につながるはずです。
私も今回の記事を執筆しながら「できるだけ節電しよう!」を、実行することを改めて誓います!