人の体温の上昇は何度が限界?人類の最高記録は46.5℃だった

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唐突ですが、みなさんはどのような体温計を使っていますか?

最近なら、ほとんどの方が電子体温計を使っていることでしょう。したがって、従来の目盛りのある体温計を、知らない方も多いはず。

そして、その体温計の目盛りには、42度までしか目盛がありません。それは、人間の体温は40℃以上になることはほぼなく、もしも42℃までに上昇すると、死んでしまうから体温を測る意味がないからです。

しかし、人間の体温のギネス記録は46.5℃だったともいわれています。

そこで今回は、人間の体温の上昇はどこまでが限界なのか、改めて調査してみましょう。また、42℃の体温の世界がどのようなものなのか、チャットGPTに聞いてみました!

目次

人間の体温は36.5℃~37℃が平均値

一般的に、人間の平均体温は36.5℃~37℃の間です。しかし、個人差があり35℃台の方もいれば、37℃を少し上回る方もいます。

また、一日のなかでも朝起きた直後は低く、夕方には高くなる傾向が見られ、年齢や体調、季節、時間帯などによっても体温が異なるケースが多いです。

しかしそれでも、一般的な正常な体温とは、36.5℃~37℃となっているのは確かです。

人間の体温が36.5℃~37℃である科学的な根拠

人間の体温が36.5℃~37℃である理由は、多くの生理学的プロセスが調整され、この温度範囲が最適な機能を実現するための適切な体温であると考えられています。

体温は、身体の内部の化学反応や酵素活動を調節するために、非常に重要な役割を果たしています。

高過ぎる体温は酵素の活性を抑制し、低過ぎる体温は代謝率を低下させます。

体温が正常範囲内に保たれることで細胞が最適な状態で機能し、身体の各部位がうまく協調して働くことができます。

そして体温は、自律神経系によって調節されています。

自律神経系は、身体の内部環境を維持するために、自動的に身体の各機能を調整するシステムです。

体温の調節は、体温センサーからの情報を受け取る、視床下部と呼ばれる脳の部分によっておこなわれます。

体温が上昇すると、視床下部は発汗や血管の拡張を促し、体温を下げるように身体に指示を送ります。

逆に、体温が低下すると視床下部は代謝率を上げたり、筋肉を収縮させたりして、体温を上げるように身体に指示を送ります。

以上のように、人間の体温が36.5℃~37℃である理由は、生理学的プロセスを最適な状態で実行するために調整されたものであり、自律神経系によって調節されることが科学的に説明されています。

病気になるとどうして体温が上昇するのか

病気になると、体温が上昇することがよくあります。これは、体内の免疫システムが異常な状態に反応して、体温調節の中枢である視床下部に影響を与えるためです。

体温の上昇は、病原体や異物を攻撃するために働く、白血球や免疫グロブリンなどの免疫細胞が増加することによって引き起こされます。

この免疫反応によって放出される「サイトカイン」と呼ばれる物質が、視床下部に作用して体温を上昇させます。

「サイトカイン」は、発熱反応を引き起こすプロスタグランジンという物質の合成を促進するため、体温を上昇させる働きがあります。

また、病原体が体内に侵入した場合、免疫システムはその病原体を排除しようとして熱を発生させます。

高い体温は、病原体の増殖を防ぐために有効であり、また免疫細胞の活性化を促進することが知られています。

ただし、体温が高過ぎる場合は体に悪影響を与える可能性もあり、高熱によってタンパク質が変性し、細胞が破壊されたり、重要な酵素の活性が抑制されたりすることがあるため、適切な治療を受けることが重要です。

このようなことから、病気になると体温が上昇するのは、免疫細胞の活性化や病原体の排除を促すためであり、体内の免疫システムの正常な反応の一部なのです。

しかし、体温が高すぎる場合は、適切な医療処置を受ける必要があることに注意が必要です。

体温のギネス記録は46.5℃!しかし、1件の症例のみ

1980年の夏は、米国では記録破りの猛暑で、その日の午後8時30分には気温約32度・湿度62%、その日の最高気温は37度・湿度44%を記録した。

52歳の男性は、熱射病の診断で体温42℃かつ昏睡状態で入院、医療団は緊急に気管挿管および酸素吸入開始、次いで、体表にice bag(氷嚢)、胃腔の挿入管内部を氷水にて灌流(かんりゅう)開始、これらの処理後25分で、体温は急上昇し、46.5℃を記録した。

この時点で医療団は、処置方法に問題があると気付き、その後八方に手を尽くして超高体温(46.5℃)に対応したが、一進一退を繰り返した。

24日後にほぼ平熱状態まで回復し、正に奇跡的に後遺症を残さない稀有な症例となった。

平成14年健康指標プロジェクト講演会要旨

これは、平成14年健康指標プロジェクト講演会にて、中京大学大学院体育学研究科の、小坂光男氏が講演した内容を抜粋したものです。

このように、人間の体温は42℃が限界とされてたにも関わらず、治療をしながらとはいえ「46.5℃」に耐えることができる体であることを証明しています。

ただし、誰も同じ体験はできない

しかしながら、これだけの体温上昇が記録されたのは、この1件のみであり「奇跡の出来事」といってもよいでしょう。

その理由は、誰も同じ体験をすることは、今後もあり得ないからです。

体温が42℃の世界はどのような状況なのか?チャットGPTに聞いてみた!

それではここで、体温が42℃に上昇した際には人間の体はどうなるのかを、チャットGPTに聞いてみました。

すると、次のような解説がされたのでご紹介しましょう。

チャットGPTの解説

人間の体温が42℃になると、重度の高熱状態になります。

体内の酵素やタンパク質が変性し、細胞が破壊される可能性があります。以下は、42℃の高熱が身体におよぼす主な影響です。

脱水症状

高い体温が続くと、水分が失われやすくなり、脱水症状を引き起こす可能性があります。

この状態では、口が渇いたり、頭痛や倦怠感などが現れることがあります。

脳の機能障害

高熱は、脳に影響を与える可能性があります。

高温下で、神経伝達物質の働きが阻害されるため、認知機能や判断力が低下することがあります。

また、42℃の高熱によって、脳内の神経細胞が死滅することもあるため、命に関わる状態になることがあります。

循環器系の障害

高温下で、心臓が過剰に働き、心拍数が上昇し、心臓に負担がかかることがあります。

また、血管が拡張して血圧が低下し、めまいや失神などが現れることがあります。

呼吸器系の障害

高温下で、呼吸が浅くなり、酸素の吸収が不十分になることがあります。

また、熱によって肺が炎症を起こすことがあるため、呼吸困難や肺炎を引き起こすことがあります。

以上のように、人間の体温が42℃になると、身体にさまざまな影響が出る可能性があり、命にかかわる状態になることがあります。

そのため、高熱が持続する場合は、早急に医師の診断を受けることが重要です。

死には至らないのか?さらに質問してみた!

先の解説では、命の関わる状況に陥るとありますが、死に至るとは断言していません。

そこで更に「42℃でも死には至らないのか?」と、質問してみました。

チャットGPTの回答

42℃の高熱が持続する場合、身体には多大な負荷がかかるため、重度の合併症を引き起こす可能性があります。

そのため、治療が必要な状態になることがあります。

死亡の可能性については、個人差がありますが、高熱によって身体の機能が著しく損傷することで、命を脅かす状態に陥ることがあります。

具体的には、高温下での心筋梗塞や肝不全、脳症、低血圧、ショックなどが引き起こされ、これらの合併症が重なることで致命的な状態になることがあります。

ですが、一概に42℃で死亡するとはいえません!

治療によって、高熱による身体の損傷を最小限に抑え、命を救うことができる場合があります。

早期の医療行為や適切な治療方法によって、高熱による重篤な症状を回避することができるからです。

まとめ

今回は人間の体温が上昇し、42℃になったらどうなるのかを、チャットGPTに解説させてみました。

その内容は、体温が42℃まで上昇しても、死に直結しないとの回答でした。

まぁ、実際には37℃を超えた時点で体に不調が現れて、ほとんどの方が病院を受診するはずです。

したがって、その時点で治療が開始され、体温がそれ以上、上昇しない処置がとられます。

したがって、42℃まで体温が上昇することはあり得ないでしょう。

よって、体に不調があれば早期に病院を受診することが、重要であることが分かります。

最後に、今回調査中に体温の上昇について、おもしろい動画を見つけたのでご紹介しておきますね。

参考サイト
平成14年健康指標プロジェクト講演会要旨

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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