熊に遭遇する確率はアップしている!遭遇した際の対処法を徹底解説

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一昔前では、人が熊に遭遇する確率はとても低く、運悪く登山者が遭遇する程度でした。

それは、人間が山に入ると同時に熊の生活圏にも入ってしまうことで、熊と遭遇する確率がアップするからです。

ところが近年では、熊が人間の生活圏に入ってきて頻繁に遭遇することとなっています。

今回は、熊に遭遇する確率がアップした原因と、もしも熊に遭遇した場合の対処法を徹底解説します。

目次

熊の被害は各地で発生!死亡者も確認できる

WEB上で「熊 被害」で検索すると、群馬県・岩手県・栃木県などで人身被害が発生していると、警告が発せられています。

そこで、環境省が公開している「クマ類による人身被害について [速報値]」を確認してみました。

令和4年9月12日時点で2名の死亡者が発生

熊種別件数被害人員死亡者数
ツキノワグマ51件54人2人
ヒグマ2件3人0人

令和4年のデータをまとめると上記のようになり、ツキノワグマによる被害が断然多くなっているのが分かります。

死亡者が出ているのは、秋田県で1名、福島県で1名の合計2名です。

熊の目撃・捕獲実績のない県も存在する

環境省の速報値を見ていて、気になるコメントを発見しました。

徳島・香川・愛媛・高知・福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の各県では、熊の目撃情報および捕獲実績がないようです。

四国や九州には熊がいないのか、山奥で暮らしているのか分かりませんが、熊による被害は発生していないようです。

山にエサがなくなってきたことが一番の原因

本来は人が入らないほど奥深い山奥で生活している熊が、人里に出没する原因は山に熊のエサがなくなっていることが挙げられます。

環境省の調査では、温暖化や開発などによる環境に変化によって、ドングリなどの熊の食料が減少しているようです。

人間の食べ残しや農作物が自然のエサの代わりとなってきている

山に食料がなくなればエサを求めて徘徊するのは、生き物として当然です。食べなければ死んでしまうので、熊も必死なのでしょう。

そして、人間の食べ残し(残飯)や畑の農作物の場所を熊が見つけて、レストランにしてしまっているのです。

このような獣害は熊に限らず、鹿やサル、イノシシなどによって市街地でも頻繁に起きています。

コードネーム「OSO(オソ)18」は最強のヒグマ

Yahoo!ニュース

令和4年9月にコードネーム「OSO(オソ)18」と呼ばれるヒグマが、出没した記事が投稿されています。

3年前に北海道で発見され、以降65頭もの牛を殺傷している別名「忍者グマ」の記事です。

推定で年間2,000万円の損害となっている

忍者グマと呼ばれるOSOは頭がよく、日中に活動せず夜に活動するのだとか。そうすることで、ハンターに殺されないのを知っているかのようだと、地元ではいわれています。

その理由は、狩猟は法律により日没から日の出までは銃を撃てない決まりになっているからです。

夜中に猟銃なしで巨大グマに挑むのは、死にに行くようなものですから、OSOが好き勝手できるのはよく分かります。

その結果、牛の死亡や治療費、そのほかの飼料購入費の被害を算出すると、推定で年間2,000万円にも上るとのことです。

熊に遭遇した際の対処法!絶対に慌てないのが必須となる

独立行政法人 森林総合研究所

登山をする際には熊に遭遇しないように注意する必要がありますし、万一の遭遇したことを想定して熊撃退グッズを用意することも必要です。

登山ではなく日常生活にて熊に遭遇した際に、有効な対処法を知っておくことも大切です。

ここでは、登山する際の注意点と、熊に遭遇した時の有効な対処法を解説します。

登山する際の注意点

登山するということは熊の生活圏に、人間から入っていくこととなります。

つまり、熊に遭遇する確率はとても高くなるということです。そこで、登山では次の点に注意してください。

・単独ではなく、複数で行動する
・クマの糞や足跡を見たら引き返す
・夜間、明け方、夕方の入山を避ける
・鈴やラジオなど音の出るものを携行する
・撃退グッズ(忌避スプレーなど)を携帯する
・事前に入山地域の出没情報や被害情報を確認する
・悪天候時や渓流沿いなど音の届きにくい状況では特に注意する

この中の「クマの糞や足跡を見たら引き返す」については、糞や足跡がどのようなものなのか知らない方も多いはずです。

そのような方は、必ず事前に勉強しておくことが命を守ることとなります。

日常生活を含めて熊に遭遇した際の対処法

今度は日常生活を含めて登山中でも、熊に遭遇した際の対処法を解説します。

・大声を出してはダメ
・慌てて走って逃げない
・背中を見せてはいけない
・クマよりも高い場所に移動する
・目を離さず静かにゆっくり後退する
・クマとの間に木や岩を挟むようにする
・持ち物(リュックなど)を静かに置いて注意をそらす

元々熊は臆病な動物といわれていて、熊が自発的に人間を襲うことはなく、ある行為によって敵とみなして攻撃してくるのです。

最も危険なのは、ビックリして大きな声を出し、慌てて背中を見せて逃げることです!

この行動は人間と遭遇してビックリしている熊が、敵とみなす一番の行動となります。

熊と遭遇した場合は、大声と慌てるのは絶対にNGであることを知っておきましょう。

いつ熊に遭遇するか分からないので、対処法は知っておいた方がいい

現代では、いつ熊に遭遇するか分かりません。たとえば、普段生活している地域では熊が出没しなくても、観光先で遭遇する可能性はゼロではありません。

ですから、人ごとにしないで、熊と遭遇した際の対処法は知っておいた方がよいです。

まぁ、遭遇しないことに越したことはないのですが、万一を想定するのが防災の基本ですからね。

参考サイト
環境省 クマ類による人身被害について [速報値]
Yahoo!ニュース 牛65頭殺傷の最凶ヒグマ「OSO18」 動物愛護団体らからの抗議でハンターが動けない不条理
岩手県 令和4年度ツキノワグマ情報

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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