口腔ケアは高齢者でなくても重要!歯周病にかかるとあごの骨が溶ける

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口腔ケアは高齢者、特に介護される高齢者に必要とされていますが、実は若年層を含む全ての年齢で必要なケアなのです。

その理由は、口腔ケアがしっかりされていないと、歯周病(歯槽膿漏:しそうのうろう)にかかり、あごの骨が溶けてしまうから。今回は口腔ケアが必要な理由を、詳しく解説しましょう。

目次

口腔ケアとは口の中をキレイに保つこと

まず口腔ケアとは、どのようなことを指しているのかを解説します。

口腔ケアは「口の中をキレイに保つこと」です。

適切なブラッシングで歯周病や虫歯を予防する

口腔ケアは難しいことはなく、適切な歯みがきによって歯周病や虫歯を予防するだけで大丈夫です。

ただ「適切な」との部分が重要で、同じ歯ブラシでもじっくり時間をかけてブラッシングするのと、30秒ほどのブラッシングで終わらせるのでは、ケアの結果が異なってきます。

当然ながら時間をかけて丁寧なブラッシングをする方が、より効果があることはお分かり頂けるでしょう。

口の中の健康は身体全体の健康に影響する

口の中をキレイに保つことは、歯周病や虫歯を予防するといった口の中だけでなく、身体全体の健康に影響してきます。

歯周病の原因菌である歯周病菌は、脳梗塞や動脈硬化、心筋梗塞、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)にかかるリスクが高くなります。

なので、歯周病を予防することはこれらの身体への悪影響を、防止する役目も担っているのです。

高齢者に口腔ケアが特に必要な理由

「口腔ケア」で検索すると、高齢者へのケアが必要である記事がほとんどです。

これには理由があり、高齢者になると唾液量が少なくなるからで、若年層よりも口腔ケアに注意する必要があります。

唾液は口腔内を洗浄する役割をしている

唾液は口腔内をキレイに保つ洗浄の役目をしていますから、唾液量が多ければ口の中の自浄作用は強いとされています。

ところが、高齢者になると唾液量が減ってゆき、口腔内を清潔に保つことが難しくなるのです。

口の中には食べ物のカスが残りやすく、体温が一定であり湿度も高いので雑菌の繁殖がしやすい環境にあります。

唾液によってこの雑菌を滅することができるのですが、量が減ってくると雑菌の方が勝ってきます。

なので、口腔内をしっかりケアしないと先にお伝えした、脳梗塞や動脈硬化など身体への影響が現れてしまうのです。

口腔ケアを怠ると、歯周病はあごの骨を溶かす

厚生労働省 e-ヘルスネット歯周疾患の症状・原因・進行

冒頭で口腔ケアは高齢者だけでなく、若年層を含む全ての年齢に必要なケアであることをお伝えしています。

その理由は、歯周病になるとあごの骨が溶けてしまうからです。

テレビのCMでは歯ぐきが問題とされている

歯ブラシや歯磨き粉のテレビCMでは、歯周病は歯ぐきを痩せさせて歯が抜け落ちると宣伝しています。

これはこれで間違いでなく、歯周病は歯ぐきにも影響を及ぼします。ですが、歯ぐきから血が出る、歯ぐきが痩せて歯の根元が見えてくるなどの症状では、既にあごの骨が溶けている重度の歯周炎を発症している可能性が高くなります。

歯周病は4段階で進行していく

医療法人つゆくさ歯科医院 歯周病相談室

歯周病は口腔ケアを怠っているだけでなく、適切なケアができていないと発症してしまう病気です。

日本では20歳以上の約80%以上が、歯周病にかかっているといわれているほどです。

そんな誰もがかかってしまう歯周病は、次の4段階で進行していきます。

第1段階 歯肉炎

初期の歯周病で、歯ぐきが腫れ、歯ぐきが少しずつ破壊されている状態。この段階ならほとんど元通りに治すことが可能です。

第2段階 軽い歯周炎

歯ぐきだけでなく、あごの骨が溶け始めた状態。この段階なら、まだ歯を抜かずに済みます。

第3段階 中程度の歯周炎

あごの骨が、かなり溶けてなくなっている状態。痛みや歯が揺れるといった症状が出始めます。まだ、歯を抜かずに済む可能性があります。

第4段階 重症の歯周炎

あごの骨がなくなってしまい、歯が抜ける寸前の状態。再生療法を行えば、歯を抜かずに済む可能性もありますが、抜歯になるケースも多いのがこの状態です。

歯科クリニックで定期的なメンテナンスが大切

口腔ケアをしっかり行なうには毎日の歯みがきだけでなく、歯科クリニックに定期的に通って歯垢や歯石を除去して、口の中を清潔に保つことが大切です。

天然歯は、二度と手に入れることができない大切な歯です。

高齢者になっても、自身の天然歯で食事ができるよう、若年層から口腔ケアに気をつけることをおすすめします。

参考サイト
厚生労働省 e-ヘルスネット歯周疾患の症状・原因・進行
医療法人つゆくさ歯科医院 歯周病相談室

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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