火災を防ぐには、初期消火が重要とされています。因みに初期消火とは、出火から1~2分の間に鎮火させる行為であり、これ以上の時間が経つと、自分での消火活動は不可能といわれています。
つまり、出火から2分以内の行動が明暗を分けるといっても過言ではないでしょう。
天ぷら火災など住宅火災では3分がセルフ消火の限界値
東京消防庁がまとめた、令和3年上半期の火災発生状況(東京消防庁管内)では、次のような内容が公表されています。
この中で3位のガステーブルにおいては、天ぷら火災などが含まれます。この天ぷら火災を例にしてみると、鍋から出火して約3分経過すると炎が天井に燃え移り、セルフでの消火は既に不可能な状態と考えられます。
初期消火は大切ですが、出火から1~2分で鎮火できなくて3分が経過したら、その場から直ぐに避難することが重要です。
初期消火の流れは3ステップ
初期消火は出火から、2分以内に素早く消火活動を行うことになりますが、その前に火事であることを知らせる必要があります。
「消せるから大丈夫!」と、火事であることを知らせないでいると、他人の命を犠牲にするかも知れません。
ここでは、初期消火の3ステップを解説します。
ステップ1:火事を知らせる
出火している光景を目撃したら、火事であることを周囲や消防署に知らせることが第一です。
もしも、火の手が治まって火事にならなくても、大事に至らなかったのでそれで済みます。
最悪の事態を想定して、人が火事に巻き込まれないようにすることが重要なポイントです。
ステップ2:消火活動を行う
先にもお伝えしているとおり、消火活動は出火から2分以内です。3分を経過すると炎が広範囲に燃え移っている可能性が高くなるので、必ず避難しましょう。
ステップ3:現場から避難する
最後のステップは、命を守るステップとなります。
消火が無理だと判断したら、その場から避難して命を守る行動を取らないといけません。
初期消火とは火を消す目的だけでなく、自分を含めた全ての人命を第一に考えて被害を最小限に留める行動を含めて、初期消火と呼んでいます。
初期消火の方法を動画で学んでみよう!
初期消火の重要性や内容を把握できたところで、実際に初期消火の方法を学んでみましょう。
地区の防災訓練でも、消火器の使い方を知らない人がいるのも事実です。だって、使ったことがなければ分かりませんからね。
そこでここでは、お子さんと一緒に学べる初期消火の動画をチョイスしてみました。
ぜひ動画を通して、お子さんとの防災の会話のきっかけにしてくださいね。
キュータと学ぼう!消火器の使い方 2分28秒
キュータと学ぼう!119番通報のしかた 2分50秒
【防災学習】それゆけ!キッズ防災教室〈火災編〉9分35秒
まずは消火器を家庭に用意しておくことが重要です!
なるほど!初期消火は大切なんだな!でも、ニャン太の家には消火器がないぞ・・
そうなんだ!消火器を用意していない家庭は意外に多いんだ!
でも消火器がないと初期消火できないじゃん!?消火器って高いの?
住宅用の消火器なら約3,000円~4,000円で販売されているし、エアゾール式簡易消火具も、初期消火には効果があるんだよ。
おっ!!その値段ならニャン太のお小遣い貯めれば買えるんだな!
この機会に、消火器の購入を検討してみよう!