山菜採りと聞くと何となく春のイメージが強いですが、実は山菜採りは春夏秋冬、1年を通して楽しめます。
奥深い山奥に入らなくても、近くの山の散策ついでに手軽に楽しめるのも山菜採りの魅力でもあります。
ですが、注意しなくてはならないこともあり、下手をすると犯罪者扱いされることもあります。
そこで今回は、山菜採り初心者の方に、注意すべき5の項目を解説します。
注意その1 山菜を採ってもいい場所か確認する
山ならどこでも山菜を採っていい訳ではありません。
国立公園や自然公園など国が管理する山で、一般地域なら山菜を採っても問題ありませんが、特別保護地域では全ての生物の採取は禁止となっています。
また、所有者が存在する個人の山に自生している山菜も、無断で採ると森林窃盗になりかねません。
入山料を支払って山菜を採ることができる場所など、犯罪にならないようにすることが大切です。
山菜を採ってはダメな場所
・国立公園や自然公園などの特別保護地域内
・個人所有の山
・立ち入り禁止になっている山道
山菜を採ってもよい場所
・国立公園や自然公園の一般地域
・入山料を支払って山菜を採ってもよい山
注意その2 採り方を覚えておく
山菜にはそれぞれ採り方あり、間違った採り方をすると翌年同じ場所から生えてこなくなってしまいます。
例えばタラの芽などは、はかまごと採るようにして枝を折ってはいけません。また、2番芽は採取しないようにするのがマナーです。
フキなども茎がかたいので手でちぎることが容易でなく、力を入れると根を痛めてしまいますから、生え際からナイフなどで切り取るのが正解です。
このように、山菜別に採り方を勉強しておかないと、経験豊富な方から注意を受けてしまいます。
代表的な山菜の採り方ギャラリー
ここでは、代表的な山菜の採り方をギャラリーで紹介しておきます。
注意その3 自分が食べられる量だけ採る
商業目的で山菜採りをしてはダメです。自分の山なら問題ありませんが、そうでない場合がほとんどなので採る量は、自分が食べる分だけにしておくのがマナーです。
親戚や近所に配ろうと、たくさん採っていると「採り過ぎです!」と周囲から注意を受けてしまいます。
また、採り過ぎてしまうと自然界のバランスが崩れることもありますし、他の方への迷惑になります。
旬の食材は賞味期限も短いですから、当日、翌日には消費できる分が美味しく食べれる量にもあります。
注意その4 食べても大丈夫な山菜と、食べてはいけない植物を覚える
毎年きのこ狩りにて毒キノコを間違って採取して、食べたことによる食中毒が発生しています。
山菜も同様で、食べられる山菜に似たようで、実は食べられない植物が多く存在しています。
山菜採りを行うなら熟練した人に同行してもらうか、図鑑を持って出かけるようにすることをおすすめします。
出かける前には、しっかりOKとNGを勉強しておくことも大切です。
因みにスマホがあるからと思っていても、山の中ではつながりにくかったり圏外の場合もあるので、図鑑を持って行った方がよいですよ。
山菜と似た有毒植物
ニラと間違えやすい有毒植物:
スイセン、スノーフレーク(スズランスイセン)、キツネノカミソリ、ゼフィランサス(タマスダレ)など
ギボウシ類と間違えやすい有毒植物:
バイケイソウ類、コルチカム(イヌサフラン)、ヒメザゼンソウなど
ギョウジャニンニクと間違えやすい有毒植物:
コルチカム(イヌサフラン)、スズラン、バイケイソウ類など
ふきのとうと間違えやすい有毒植物:
ハシリドコロ、フクジュソウ(福寿草)など
出典:農林水産省 野菜・山菜とそれに似た有毒植物 https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/leaflet.html
注意その5 蛇やヤマビル、野生動物などに注意
山菜採りだから危険はない!ことはありません。
山の中に入っていくので、蛇やヤマビルには注意が必要ですし、野生のイノシシや鹿にも注意しないといけません。
流石に登山ではないので、クマが出てくることはほとんどないでしょうけれど、念のために注意は必要です。
最近の野生のイノシシや鹿は、人間が食料を持っていることを知っています。
なので、向こうから近づいてくることもあるので要注意です。
できれば、リュックに鈴をつけて、チリンチリンと鳴らしながら歩くとよいです。
それでも万一出会っってしまったら、背中を向けずにイノシシなどの方を向いて、後ずさりしながら逃げるのが最も効果的です。
ヤマビルは知らない間に血を吸っている
ヤマビルは知らない間に皮膚に張り付いて、血を吸っています。
血をサラサラにする「ヒルジン」と呼ばれる物質を注入するので、気が付くと血だらけになって驚いてしまうでしょう。
また、強いアゴの力で皮膚に噛みついているので、引っ張ってもカンタンに剥がれませんし、無理やり剥がすと皮膚が破れてしまいます。
ヤマビルを剥がすには、塩を振りかけるか、ライターであぶると自分から離れてくれます。
ヤマビルの被害は意外に多いので、このことは確実に覚えておいて、塩やライターをリックに入れておきましょう。
ルールを守ってリスクを把握することで山菜採りが楽しめる
いかがでしたか?山菜採りといっても、知っておかなければならないことが、たくさんあります。
山菜採り初心者であれば、山菜採りのイベントに参加することをおすすめします。
イベントで知り合った山菜採りの経験豊富な方に、色々レクチャーしてもらえるメリットがありますし、どの場所なら山菜を採っても大丈夫なのかも教えてもらえます。
また、記事内で紹介しているヤマビルの対処法は、しっかり覚えておく方がいいですよ。山菜が生えている直ぐ傍に、ヤマビルが潜んでいることは多いです。
ルールを守ってリスクを把握すれば、美味しい山菜採りを楽しむことができますよ。
参考サイト
神奈川県 ヤマビル対策マニュアル
http://www.pref.kanagawa.jp/documents/12108/449903.pdf
農林水産省 野菜・山菜とそれに似た有毒植物
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/leaflet.html
山形県公式ホームページ 山菜の取り方とマナー
https://www.pref.yamagata.jp/documents/4533/sansai4.pdf
ベリーベスト法律事務所 熊本オフィス 勝手に山菜を採ると森林窃盗で逮捕される? 窃盗罪との違いは?
https://kumamoto.vbest.jp/columns/criminal/g_other/5331/