「子どもと防災の話をするには、どうしたらいいですか?」など、家庭で防災について話をするきっかけを教えて欲しいと、よく聞かれます。
そこで、子どもと一緒に防災を考えられる本として、この本を選んでみました。
どんな感じだったか、レビューをお届けしましょう。
クイズ形式で大人も楽しめる!
登場人物は4人で、サバイバルの達人を称する元気な男の子「ジオ」
食べることが大好きな、ジャングル育ちの女の子「ピピ」
ノウ博士の助手をやっている、元医学生の「ケイ」
医師にして天才発明家の「ノウ博士」
内容は、ノウ博士が開発した「防災訓練バーチャルルーム」を使って、「ジオ・ピピ・ケイ」の3人が防災サバイバルに挑戦するといったストーリー。
「大地震・大型台風・アウトドア・新型ウイルス」の、4つの災害における「サバイバル術」を、2択のクイズ形式で答えていくのですが、大人でも「エッ!?これってどっちが正解??」と、考え込んでしまう問題もありますよ。
小学生用に編集されているけれど、大人が読んでも楽しめる内容となっています。
目次から内容を探ってみよう!
『クイズでわかる生き残り大作戦! 防災のサバイバル』は、タイトルどおり4つのサバイバルを通して防災を学習していく本となっています。
ここでは、amazonでも読める「目次」から内容を探ってみましょう。
第1章 大地震からのサバイバル
ミッション1:家の中でサバイバルせよ!
ミッション2:町の中でサバイバルせよ!
第2章 大型台風からのサバイバル
ミッション1:台風の中でサバイバルせよ!
ミッション2:雷・竜巻からサバイバルせよ!
第3章 アウトドアのサバイバル
ミッション1:キャンプ場でサバイバルせよ!
ミッション2:海水浴でサバイバルせよ!
第4章 新型ウイルスからのサバイバル
ミッション:ウイルス感染を予防せよ!
サバイバル工作 作ってみよう! 防災グッズ
1:万能! ゴミぶくろ
2:手作り食器でおうちキャンプ
3:身近なものが大変身
マンガ好きなら大人もクイズに挑戦してみよう!
防災士としても、この本に出合えてよかったと思っています。
子どもに分かりやすい言葉とマンガで、防災のテクニックをしっかり説明しているところが、素晴らしいです!
この本には、大人でも「ん??」と、悩んでしまう内容もあるので、子どもに質問しながら心の中で「あれっ?正解はどっちだ!?」と焦りながら、子どもに分からないように解答を先読みしたりすることも・・
それだけ、しっかり作り込まれている内容となっています。
防災士でも改めて勉強になった!
防災関連の仕事に15年以上携わり、防災士としての勉強をしていても、「あれっ?両方正解じゃない??」という問題もいくつかあり、改めて勉強になりました。
解答には、しっかり解説もしてあるので答えに納得できます。
子どもを含めて、家庭で防災の話をするのに持って来いの一冊ですね。