津波からいち早く逃げる方法!自転車を活用しよう

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津波が発生した時にとらなければならない行動は、「とにかく1秒でも早く高台に逃げること!」です。これは東日本大震災以降、多くの人が理解していることでしょう。そして逃げる時に役立つのが、自転車なのです。

これまで避難時の手段は徒歩が原則でしたが、東日本大震災の教訓を生かして自転車での避難が推奨されるようになったのです。とは言っても、自転車をどのように利用して避難するのがよいのか。また、今後購入するのはどのような自転車が有効なのか知りたいですよね。

今回はそんな疑問にお答えすべく、自転車での避難についてくわしく解説していきましょう。

目次

 本当に自転車避難は有効なの!?東京都は既に予算執行!

「避難する時は徒歩避難が原則であり、車や自転車も利用するのは控えないといけないのでは・・」そう思っている方も少なくないでしょう。実は既に東京都では、2018年度の予算に災害対策の強化費として、「自転車整備支援事業」に1億円を計上・執行しているのです。

災害時の移動手段として重要な自転車の点検・整備の推進

2018年度の東京都の予算の中には、災害対応力の強化として自転車整備事業に1億円が計上されています。その中身は、災害時の移動手段として重要な自転車の点検整備の推進、安全利用の普及・啓発。

【POINT】

  • 災害時の避難に自転車利用を推奨している
  • その普及、啓発に1億円もの予算が計上されている

    この2点を見ても災害時に、自転車は避難に有効なものだと証明されていることになります。

    出典:リスク対策.com https://www.risktaisaku.com/articles/-/4640

    地域安全学会論文にも自転車活用の研究結果がある

    東京都だけでなく愛知県の田原市では、徒歩避難と自転車避難とを比較した防災訓練が実施されていて、その研究論文が発表されています。この論文には避難所毎に、徒歩避難と自転車避難の有効性を検証した結果が記載されています。

    ザックリいうと、自転車避難はセーフティーラインを超えるまでの時間は短縮されるが、避難所までの距離を考えると必ずしも必要でなない。との内容になっていますね。

    出典:地域安全学会論文集 http://isss.jp.net/isss-site/wp-content/uploads/2016/03/2015-042.pdf

    津波避難時に自転車を利用する際のポイント

    先の解説では、津波時には避難に自転車利用が推奨されている旨をお伝えしました。ここでは、自転車を利用する際のポイントを解説しておきましょう。

    津波到達時間を把握しておこう

    その前に津波時に重要なことを確認しておきましょう。それは、みなさんが津波到達時間を把握しているかどうか、という点です。

    【POINT】

    • 地震が起きてから津波が発生
    • 第一波が到達するまでの時間
    • 各自治体で異なるので各自確認が必要

      例えば、津波到達時間が60分であれば避難所まで充分歩いて避難できる時間であっても、15分だと走るしかない状況になってしまいますよね。

      ですから、津波到達時間はしっかり把握しておく必要があるのです。

      避難所まで2km以上ある場合は自転車避難が有効

      概ねになりますが避難所まで約2km以上距離がある場合は、自転車での避難が有効となってきます。

      【POINT】

      • 一般的には大人で1時間4km歩ける
      • 2kmの場合かかる時間は30分
      • 早く非難する目安として2km=30分と覚えておこう

        このように、2km=30分と覚えておいて避難の目安にしてください。ただ、津波到達時間が60分あるからと言って、単純に4km先の避難所に歩いて無事に到着できると思ってはダメですよ。

        疲れもありますし、津波が迫る中1時間歩くのはとてもストレスが溜ります。ですから、歩いて避難するのは30分までと考えておいた方がよいのです。

        津波避難時に自転車を利用する際のデメリット

        津波避難に自転車を利用するのは、メリットばかりではありません。当然デメリットもありますので、利用するか否かは状況を把握して決めるようにしてくださいね。

        津波避難の原則は高台に避難!自転車の方が辛いケースもある

        当然ですが、津波時の避難場所は高台となります。その場合、全ての自転車が有効になる訳ではありません。電動アシスト付の自転車だと坂道も楽々でしょうが、いわゆるママチャリの場合だと歩くよりも辛い状況になりますよね。

        自身が避難に使う自転車が坂道に対して有効なのか、しっかり把握して利用の可否を決めてください。

        【POINT】

        津波時の避難は高台の避難所となる

        当然、坂道を逃げることとなる

        電動アシスト自転車なら坂道でも有効

        ママチャリの場合は歩く方が楽なことも

        つい荷物を一緒に載せたくなる心理

        人間の心理的衝動性として自転車で避難するとなれば、一緒に荷物を載すことができると思ってしまう点がデメリットに繋がることがあります。

        【POINT】

        • 自転車を使った避難は、1秒でも早く避難するため
        • 荷物は不要なのに載せたくなってしまう
        • 避難が遅れてしまうデメリットにつながる

        自転車での避難はあくまでも早く避難するためですから、荷物のことを考えるのはダメですからね。

        津波避難時に有効な自転車とは!?電動アシスト付き自転車がベスト!

        では、津波時の避難に自転車利用を考えている方に、おススメな自転車をご紹介しておきますね。やはり基本は、電動アシスト付き自転車になります。先にお伝えしたとおり津波時の避難場所は高台になるので、坂道を運転しなければなりません。

        ギア付きの自転車なら何とかなるかも知れませんが、ママチャリだと歩く方が早いでしょうからね。楽に避難するなら電動アシスト付き自転車がベストになるでしょう。

        まとめ

        津波予報や津波警報が発令された場合は、直ちに近くの高台にある避難所に逃げましょう。避難所でなくともとにかく高いところへ1秒でも早く逃げることが、命をまもる選択になります。

        その時、活用できるのが自転車なのです。ただし、逃げ道は坂道となりますので自転車の方がよいか否かは自身の判断となります。平常時から避難場所の確認と逃げ方を、イメージしておくことをおススメします。

        津波時に使う自転車はどんなタイプでもいいのですか?

        津波時に避難する際には、高台に逃げる必要がありますので、必ず上り坂で自転車を利用することになります。できれば、電動アシスト付の自転車がベストですね。

        ママチャリしか持っていません・・利用できませんか?

        そんなことはありません。例えばママチャリでも、子ども用のシートが付いているなら、子どもを載せて逃げることができます。小さな子どもと一緒に歩いての避難は時間がかかるので、一早く逃げるには自転車に小さな子どもを載せて押して逃げる方が早く避難できますよ。

        参考サイト
        リスク対策.com防災・危機管理ニュース
        https://www.risktaisaku.com/articles/-/4640
        地域安全学会論文集 No.28, 2016.3
        http://isss.jp.net/isss-site/wp-content/uploads/2016/03/2015-042.pdf

        備えておこう!おすすめの防災グッズ

        これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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        この記事を書いた人

        1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
        2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
        2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
        経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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