世界遺産富岡製糸場・防災の歴史!明治時代からの防火設備とは

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2024年1月1日に発生した、令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被害を受けられた皆様の安全と、1日でも早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。

2023年12月に世界遺産である富岡製糸場に行ってきたのですが、世界遺産として現代まで存在し得た理由のひとつと思われる、防災の歴史に驚かされました。

そこで今回は、富岡製糸場の驚くべき防火設備の歴史をお伝えします。

目次

雨水を無駄にすることなく防火水槽に溜めている

筆者撮影

写真を見てお分かりのように富岡製糸場の建物の全てにおいて、雨樋を上手く加工して雨水を防火水槽に溜める仕組みとなっています。

多くが建物の東西南北の各面の雨水を1箇所に集めて、大きな防火水槽に溜まるようになっていました。

既に壊れている防火水槽もありますが、現在でも雨樋は傾斜がつけられていて、当時の防火水槽に雨水が集まるようになっています。

これをみて「なるほど!」と思わない方はいないでしょう!

この防火水槽が明治5年からある歴史的な遺物であり、建物を火災から守る知恵がつまっています。

現在でも引き継がれている理由

写真を見ると雨樋は新しくなっていますが、仕組みを変えることなく当時のまま再現されています。

製糸場内の案内の方に伺うと、「富岡製糸場の歴史や文化財としての価値を伝え、貴重な遺産として後世へ残すことが重要」なため、補修はしていますが仕組みは変えていないとのこと。

そのため、破損した防火水槽も当時のまま残されているようです。

女工達の健康管理は敷地内の診療所で行われていた

筆者撮影

写真は1940年(昭和15年)に建てられた診療所で、当初から数えると3代目に当たるそうです。

富岡製糸場内には開業当時の明治5年から診療所が開設されており、医師は日本人でなくフランス人が治療に当たっています。

東洋医学でなく西洋医学に長けた医師が常駐していることから、世間と比較しても待遇のよさが伺えます。

女工の多くは旧士族などの娘が多くよい待遇を受けている

開業した1872年(明治5年)時点での女工の人数は210人で、必要人数の半数程度だったようです。

そのため翌年には旧士族の娘たちが集められ、404人態勢でフル稼働に至っています。

一般的にイメージしてしまう身売りされ強制労働的なことは一切なく、エリートとして集められ労働時間は7時間45分、日曜日は完全休日であり当時から朝・昼・晩の3食が与えられ、当時では珍しいお風呂も毎日入浴できるなど好待遇で不自由なく働いていたようです。

2018年(平成30年)から最新の防災設備が設置されている

筆者撮影

富岡製糸場が世界遺産に登録されたのが、2014年(平成26年)6月25日です。

その後2018年(平成30年)より、製糸場内全ての建造物を火災から守り後世に維持継承するため、総合防災工事が開始され2020年度に1期工事が終了しています。

消火用水を製糸場内各所に送るために、直径約30cmのパイプをいたる所に配置。

当時の景観を損ねないよう目立たない着色がされていますが、知らずにパイプを見つけると「なんだこれ!」と驚くほどです。

世界遺産は多くの地元の方たちに守られていた

富岡製糸場はとても広く、一通り見て回るだけで約1時間~1時間半かかります。

これだけの広大な敷地に建つ木造建築物を守るためには、多くの地元の方が参加していました。

暖冬とは言え、暖房のない吹きっさらしの建物の前で観光客を案内するスタッフや、広い倉庫の2階で出迎えるスタッフ。

当然観光客の案内もありますが、心無い観光客による落書きや歩きタバコなどから施設を守る役割も担っています。

お土産屋さん「絹のヒロイン」で、蚕のさなぎが販売されていた!

ご当地グルメというものはその土地によって変わりますが、富岡地方では現在でも蚕のさなぎを食す文化が残っていました。

写真のお土産屋さん「絹のヒロイン」さんでは、店頭に乾燥した蚕のさなぎが販売されており、現地のお年寄りは現在でも美味しくいただくそうですよ。

物珍し気に除いていたら「よかったら食べてみていいよ!」とおすすめされましたが、筆者はイモムシ系が超苦手なので丁重にお断りしました。

富岡シルク製品が観光客に好評

絹のヒロイン フェイス&ボディブラシ

製糸場が存在していたことから現在でも「富岡シルク」として、シルク製品が作られ販売されています。

当時の工女さん達は、繭を扱うことから水仕事ながら手荒れはなかったと聞いています。

そんなお肌によいシルクを、ブラシなどに加工して販売されていました。

中には「背中ブラシ」と呼ばれる商品もあり、なんとあの「マツコの知らない世界」でも紹介されたとか。

そんなシルク製品が観光客に人気のようで、筆者が訪れた際もお店は賑わってしました。

お土産屋さん「絹のヒロイン」さんはこちらから。

まとめ

今回世界遺産である富岡製糸場を防災士目線で見学した時に、先人たちの防災意識の高さと工夫に感心しました。

記事内で紹介しているとおり、常に雨水を防火水槽に溜めておく工夫には驚きです。

また、地元の多くの方の努力にて、観光客が安心して来場できることも分かりました。

現在も富岡製糸場では、観光客の安全と施設の適切な維持のための工事が行われています。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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