防災レジリエンスとはなにか?個人単位でできる取り組みを調査してみた

本サイトはプロモーションが含まれています。

今回は、防災レジリエンスとは何か、個人で可能な取り組みについてお伝えします。

最近「防災・レジリエンス」との用語をよく見かけますが、恥ずかしながら防災士として詳しい内容を知りません。

そこで今回「防災レジリエンス」について勉強してみたので、みなさんにも分かりやすくお伝したいと思います。

目次

そもそも「防災レジリエンス」とは何か?

まずは「防災レジリエンス」とは何かを知っておく必要がありますね。

調べて見ると次のような取り組みを「防災レジリエンス」と呼んでいるようです。

防災レジリエンスの取り組み内容

防災レジリエンスとは、災害に対して強く回復力のある社会をつくることを目指す取り組みです。

防災レジリエンスは、災害の発生を完全に防ぐことはできませんが、被害を最小限に抑え、日常生活や経済活動の早期回復を支援します。

防災レジリエンスを高めるためには、国や自治体だけでなく、個人や家庭・地域社会・企業などが協力して、予防・減災・救助・復興の各段階で対策を講じる必要があります。

防災レジリエンスは自然災害だけでなく、人為的な災害や感染症などにも対応できる柔軟性と、持続性を備えた社会の実現につながります。

日本政府では「国土強靱化(ナショナル・レジリエンス)」を進めている

出典:内閣官房 国土強靱化

日本政府では防災レジリエンスの取り組として「国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)」を進めています。

2025年(令和7年)を目標に「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」が進められていて、予算規模はおおむね15兆円にものぼっています。

膨大な予算は何に使われるのか?

防災レジリエンスとして政府は国土強靭化を進めていて、2021年(令和3年)~2025年(令和7年)の5年間で、おおむね15兆円もの予算を使う予定です。

年間3兆円もの予算を、何に使用するのか気になりますよね。

概要を読んでも難しい単語や言葉で記載されているので、そのままだと伝えることが困難なので少し分かりやすくしてお伝えしましょう。

  • 河川や下水道などを整備して浸水被害を防ぐ工事
  • 津波対策や土砂災害が起きやすい個所の整備
  • 病院など医療施設で災害時でも稼働できる整備
  • 警察における災害対策に必要な機材などの整備
  • 地域防災力の中核を担う消防団への対策
  • 広域的な道路ネットワークを構成する道路の整備
  • 緊急輸送道路における無電柱化対策
  • 送電網を整備して災害対応能力を向上させる
  • 浄水場などの災害への強化対策
  • インフラ設備の老朽化対策
  • 学校施設の老朽化対策と防災機能強化対策
  • ITを活用した災害対策
  • スーパーコンピューターを活用した防災対策や気候変動対策
  • 線状降水帯の予測精度向上など、防災情報の高度化対策

これを読んでも、分かりづらいと感じる方もいるでしょう。

ザックリいえば、災害から国民を守るためのあらゆる分野の整備を行っていることになります!

個人で取り組める防災レジリエンスとは?

先にお伝えした内容は国が大規模な予算をかけて行う防災レジリエンスですが、個人単位で取り組める防災レジリエンスとは何かを調べて見ました。

しかし防災レジリエンスは「災害に対して強く回復力のある社会をつくることを目指す取り組み」であるため、個人で取り組めることはないのでは?と思ってしまいます。

ただ、調べて見るとそうではなく、意外に簡単な取り組みでした!

災害から身を守る工夫が、個人の防災レジリエンスとなる!

個人レベルの防災レジリエンスとは、災害から自分や家族の命を守る工夫や、住宅を災害から守ることが挙げられます。

  • 防災訓練に参加して防災力を高める
  • 防災グッズや備蓄を用意する
  • ハザードマップを確認して自宅や通勤通学ルートの危険度を把握しておく
  • スマホに防災アプリをダウンロードしておく
  • 自宅避難するか避難所に避難するか決めておく
  • 水災補償のある火災保険に加入しておく

これらの内容が、個人レベルの防災レジリエンスといえるでしょう!

災害時に最も重要なのは自助と共助であり、先ずは自分の命を守り次に家族、そして近隣の住民と協力して災害を乗り切る必要があります。

従って個人レベルの防災レジリエンスは難しいことではなく、普段から災害に対する予防措置を施すことで大丈夫という訳です。

国土強靭化につながる8つの行動

内閣官房 「もしもから、いつもを守る 8つの行動」

実は政府からも個人レベルでの8つの行動が、国土強靭化につながると推奨されています。

  • 地域を歩いて災害時の行動イメージを確実にする
  • 整理整頓して避難しやすい家庭にしておく
  • イザというときのために連絡手段を家族で話し合っておく
  • かばんと自宅には防災グッズを備える
  • 気軽に助け合える関係を地域で作っておく
  • イザというときのために不便さを経験しておく
  • 普段から防災アプリやSNSを使っておく
  • 避難時にも心配のない体力づくりをしておく

まとめ

今回は筆者も詳しくなかった「防災レジリエンス」についてお伝えしました。

分かったことは、政府が年間3兆円規模で災害に対するさまざまな整備を進めていること。

そして、個人レベルの防災レジリエンスとは、難しくないことが分かりました。

備蓄や災害リスクの把握などは、防災の基本ですから難しくありません。

そう考えると、災害に対する日頃からの備えは重要であることが改めて分かりました。

参考サイト
内閣官房 国土強靱化
内閣官房 「もしもから、いつもを守る 8つの行動」
内閣官房 防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策 概要
「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

目次