今回は、地震のゆれの強さを示す震度5強と震度7の違いはどれくらいなのか、をお伝えします。
地震が起きると、テレビやスマホなどで「震度○」という情報が流れます。
震度とは、地震のゆれの強さを表す指標で、日本では震度0から震度7までの10段階で分けられています。
しかし、震度5強と震度7の違いはどれくらいなのでしょう?
この記事では、震度5強と震度7の違いはどれくらいなのかを、分かりやすく解説します。
気象庁が公開している震度とゆれの状況を紹介
気象庁が公開している震度とゆれの状況です。
震度5強と震度7違い!震度とゆれの比較表
先の表を簡単に解説すると、次のようになります。
震度 | ゆれの状況 |
---|---|
震度0 | ほとんど感じない |
震度1 | 建物の中で静かにしているときにわずかに感じる |
震度2 | 建物の中で静かにしているときにはっきりと感じる |
震度3 | 建物の中では多くの人が驚いて立ち止まる程度 |
震度4 | 建物の中では多くの人が動くのが困難になる程度 |
震度5弱 | 建物の中では大半の人が動くことが困難になり、 家具などが倒れる程度 |
震度5強 | 建物の中ではほとんどの人が歩くことができず、 重い家具などが移動する程度 |
震度6弱 | 建物の中ではほとんどの人が立っていられず、 一部の軽量・中高層木造住宅などで大きな損壊が生じる程度 |
震度6強 | 建物の中ではほとんどの人が立っていられず、 一部の鉄筋コンクリート造住宅などでも大きな損壊が生じる程度 |
震度7 | 建物の中ではほとんどの人が立っていられず、 多くの鉄筋コンクリート造住宅などでも全壊する程度 |
このように、震度7は地震にて最大級のゆれが襲い『多くの鉄筋コンクリート造住宅などでも全壊する程度!』とされています。
つまり、震度5強では倒れない建物でも、震度7では倒れてしまう可能性があります。
震度は「計測震度計」にて測定される
現在の震度は各地に設定してある「計測震度計」によって測定されています。
そのため、確かな基準に基づいて震度が発表されますが、1996年(平成8年)4月までは体感や周囲の状況から震度を推定していました。
1996年までは分かりづらい表現だった
1996年(平成8年)4月までは、次のような表現で震度を表してしました。
このような「ローマ数字と名称」で表現されていたのです。体で感じるゆれを示すために、このような表現になっていたのでしょう。
当時は違和感なく使用されていましたが、現在では分かりづらい表現といえますね。
発生確率は「震度5強」が多い!
震度7はゆれのなかで最大級なので、発生すれば甚大な被害をもたらせます。
一方で、震度5強は比較的頻繁に起きるゆれでもあり、震度5強でも住宅への被害は起きるため要注意です!
過去の震度5強の地震歴を紹介
ここでは2022年から現在までの、震度5強以上の地震歴を紹介しましょう。
2022年では石川県にて、震度5強以上の地震が多く発生しています。
発生時刻 | 震源地 | マグニチュード | 最大震度 |
---|---|---|---|
2023年05月11日04時16分頃 | 千葉県南部 | M5.2 | 5強 |
2023年05月05日21時58分頃 | 石川県能登地方 | M5.9 | 5強 |
2023年05月05日14時42分頃 | 石川県能登地方 | M6.5 | 6強 |
2022年11月09日17時40分頃 | 茨城県南部 | M4.9 | 5強 |
2022年08月11日00時53分頃 | 宗谷地方北部 | M5.4 | 5強 |
2022年06月20日10時31分頃 | 石川県能登地方 | M5.0 | 5強 |
2022年06月19日15時08分頃 | 石川県能登地方 | M5.4 | 6弱 |
2022年03月18日23時25分頃 | 岩手県沖 | M5.6 | 5強 |
2022年03月16日23時36分頃 | 福島県 沖牡鹿半島の南南東60km付近 | M7.4 | 6強 |
2022年01月22日01時08分頃 | 日向灘 | M6.6 | 5強 |
2022年01月04日06時09分頃 | 父島近海 | M6.1 | 5強 |
震度5強と震度7の動画を紹介!
実際に震度5強や震度7の地震が起きると、どのような状況なのか「動画」を紹介しましょう。
言葉で説明するよりも、実際の状況を動画で見た方が分かりやすいです。
宮城で震度5強 地震発生時の様子 (1:20)
日テレNEWS 宮城で震度5強 地震発生時の様子
震度5弱と5強の地震連続発生 (1:34)
HBCニュース 北海道放送
震度5弱と5強の地震連続、同程度の揺れに1週間ほど警戒を…スーパーで商品散乱、崩れた道道600メートル通行止め
「震度7」ってどんな揺れ? (0:43)
静岡朝日テレビニュース
「震度7」ってどんな揺れ…防災教室で子どもたちが体験 「かまど」にもなる公園のベンチで「火起こし」にも挑戦 静岡・袋井市
リモートワーク時に震度7 (1:26)
朝日新聞デジタル リモートワーク時に震度7 襲いかかる本棚、世界最大規模施設で実験
まとめ
今回は、地震のゆれを示す「震度5強と震度7の違いはどれくらいなのか」について解説しました。
震度7は最大級のゆれであり、建物が倒壊するほどです。
一方で震度5強では、ほとんど建物の倒壊は起きません。しかしながら、頻繁に起きる「震度5強」のゆれは、部屋を壊し、道路さえも破壊する強さを持っています!
震度7と比較すれば弱いといえますが、大きな被害をもたらす地震であるのは間違いありません。
震度にこだわらず、地震への対策は必要と改めて感じます!