南海トラフ巨大地震はいつ起きる?発生率70%オーバーの根拠とは

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今回は、南海トラフ巨大地震がいる起きるのか、について解説します。

南海トラフ巨大地震という言葉は、既に世間に浸透しているでしょう。

元々は東南海・南海地震と呼ばれていたのですが、この地震が起きた場合該当する南海トラフ全体が連動して地震が起きる可能性が強いことから、南海トラフ巨大地震と呼ばれるようになっています。

そして最も興味のあることは、この巨大地震がいつ起こってもおかしくない発生率70%オーバーであることです。

では本当に、70%オーバーの確率で南海トラフ巨大地震はいつ起きるのでしょうか。

今回は、その根拠を探ってみることにしましょう。

目次

南海トラフとはなにかを改めて確認

南海トラフとはなにかを改めて確認
気象庁 想定震源域内

みなさんは海溝型地震のメカニズムはご存じでしょうか?海溝型地震とは海底の大陸プレートの弾みで起きる地震のことです。

日本の四国沖にフィリピン海プレートと大陸プレート(ユーラシアプレート)が重なる場所があり上図の水色部分が該当します。

この重なる場所が「南海トラフ」と呼ばれていて、範囲は広く東は静岡県および神奈川県の手前から、西は九州の宮崎県までに至ります。

実際に上記図の「想定震源域」全域が被害に遭うと、東日本大震災を超える超甚大な被害が日本列島を襲うこととなります。

地震の予測はどの機関がどうやって行っているのか

地震の予測はどの機関がどうやって行っているのか
地震本部

次に地震の予測についてですが、政府機関では「地震本部」がメインになるでしょう。

地震本部には文部科学省、国土交通省(国土地理院)なども含まれていて、もちろん気象庁も含まれています。

外部団体では「日本地震学会」が有名ですね。

  • 文部科学省、国土交通省などを含む「地震本部」
  • 公益財団法人 日本地震学会
  • 過去の地震履歴から地震サイクルを予測
  • 地震発生源となる地殻変動を監視、分析

地震の予知については過去の地震履歴を分析して発生のサイクルを見極めて、原因となる地殻変動を監視し分析して地震発生の予測をしています。

南海トラフは毎年3cmから5cm引きずりこまれている!

南海トラフは毎年3cmから5cm引きずりこまれている!
内閣府 防災情報のページ

南海トラフでは海底にて、大陸側のユーラシアプレートの下に、海側のフィリピン海プレートが毎年3~5cm沈み込んでいます。

その際に大陸側のプレートの先端が一緒に引きずり込まれて、歪が蓄積していきます。

歪が限界に達した際に、大陸側のプレートの先端が跳ね上ってその影響で地震が起こります。

過去の南海トラフ地震歴は概ね100年から150年周期で起きている

過去の南海トラフで起きた地震歴を確認してみましょう。

地震が発生した年地震名
684年白鳳(天武)地震
887年仁和地震
1096年永長東海地震
1099年康和南海地震
1361年正平(康安)東海地震
1361年正平(康安)南海地震
1498年明応地震
1605年慶長地震
1707年宝永地震
1854年安政東海地震
1854年安政南海地震
1944年昭和東南海地震
1946年昭和南海地震
気象庁サイト:南海トラフ地震とは 

このように並べて見てみると、確かに概ね100年から150年間隔で地震が起きているのが分かりますね。

1946年から100年後!2046年には南海トラフ地震が起きる可能性は大きい

先の地震歴から見ると、近年で起きた南海トラフ地震は1946年です。それから100年後を計算すれば、2046年になります。

ということは、2046年以降はいつ南海トラフ地震が起きても、おかしくない状況になるといってよいでしょう。

しかし、概ね100年で起きているので90年間後に起きるかも知れませんし、もしかすると70年間後に起きる可能性も捨てきれません。

つまり、2023年時点で南海トラフ地震は、いつ起きてもおかしくない状況になっているのです。政府での公式発表では30年以内の発生確率が70~80%とされており、地震発生率は70%オーバーになっています。

東北大など研究チームの試算では、M8.0以上の巨大地震が連続して発生する

南海トラフ地震では、東南海・南海地震が連続して起こることが分かっています。そのため、M(マグネチュード)8.0以上の地震が1度でなく連続して起こるといわれています。

先の過去の地震歴を見ても、同時期に東海地震と南海地震が起きていることが分かります。

そこで、東北大学、京都大学、東京大学の研究チームが試算した結果では、最初の地震から2週間以内には最大81%、1か月以内に最大85%、3年以内にはなんと最大96%の確率で巨大地震が起きるとの研究結果が公表されています。

Science Portal

巨大地震への備えを忘れずに行っておこう!

南海トラフ地震に「巨大」との文字が付く理由は、地震発生予測範囲が静岡県の駿河湾から九州東方沖までと超広範囲に渡っているからです。

そのため、地震による直接被害や津波による被害も広範囲に渡るため、救援物資の到着には1週間以上の期間を要するといわれています。

自分の命は自分で守るとして、今からでも来るべき南海トラフ巨大地震への備えを確実に行っておきましょう!

まとめ

  • 南海トラフとはフィリピン海プレートと大陸プレートが重なるところ
  • 範囲は静岡県の駿河湾から九州東方沖までと超広範囲
  • 地震の予測は国を挙げて行われている
  • 南海トラフ地震の発生周期は概ね100年から150年周期
  • 南海トラフ地震はいつ起きてもおかしくない時期にきている
  • 南海トラフ巨大地震への備えを忘れずに!

参考サイト

地震本部

内閣府 防災情報のページ

気象庁サイト:南海トラフ地震とは 

Science Portal 南海トラフ地震の1週間以内に別の巨大地震、最大で「平常時の3600倍起きやすい」 東北大などが試算

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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