北朝鮮のミサイルは短時間で到達!政府が公開する対処法を解説

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今回は、ミサイルの到達時間についてのお話です。

今年に入ってから、毎月のようにミサイルの発射を続けている北朝鮮ですが、このままだとイソップの「オオカミ少年」になってしまうのではないでしょうか?

もしかすると北朝鮮が、実際にそれを狙っている可能性さえも感じてしまいます。もしも、北朝鮮のミサイルが日本列島に到達する場合、それが分かったとして逃げる時間はあるのでしょうか。

そこでミサイルの到達時間と、政府が公開しているミサイルが到達した際の対処法も併せてご紹介します。

目次

2023年に入って毎月のようにミサイルが発射されている

テレビを見ていると「北朝鮮がミサイルと見られる飛翔体を発射しました」とのテロップがよく流れます。「またか・・」との感覚になり、当初の恐怖心が無くなっているのは私だけでしょうか。

ここでは、2023年になってから北朝鮮がミサイルを発射した回数を確認してみましょう。

【2023年】北朝鮮のミサイル発射回数

発射日内容
1月1日AM2:50⇒日本のEZZ外の日本海に落下
2月18日PM5:21⇒北海道西側のEEZ内に落下
2月20日AM6:59&AM7:10⇒北朝鮮の東側へ弾道ミサイルを発射
2月23日戦略巡航ミサイル4発を日本海に向けて発射
3月9日短距離弾道ミサイルを発射
3月13日巡航ミサイル2発を潜水艦から発射
3月14日弾道ミサイルを2発発射
3月16日AM7:09 長距離弾道ミサイルを発射⇒日本のEEZ外に落下
3月19日AM11:05 弾道ミサイル1発を東方向に向けて発射⇒日本のEEZ外に落下
3月22日戦略巡航ミサイル4発日本海に向けて発射
3月27日弾道ミサイルを2度発射
4月13日AM7:22 大陸間弾道ミサイルを日本海に向けて発射⇒日本のEEZ外に落下
5月31日AM6:27 軍事偵察衛星を打ち上げ⇒打ち上げ失敗
6月15日PM7:30 短距離弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射⇒日本のEEZ外に落下
7月12日AM9:59 弾道ミサイルを東方向に向けて発射⇒日本のEEZ外に落下
7月19日AM3:19&AM3:45 それぞれ短距離ミサイル1発を発射⇒日本のEEZ外に落下
7月22日AM4:00 巡航ミサイル数発を黄海に向け発射
7月24日PM11:54&PM11:59 日本海に向けてそれぞれ1発の短距離弾道ミサイルを発射⇒日本のEEZ外に落下
ウキペディアから編集

日本に向けてだけでなく、北朝鮮によるミサイルや軍事的な衛生の発射をカウントするとこれだけの回数にのぼっていて、元旦から始まり毎月のようにミサイルを発射していることが分かります。

日本方向に向けて発射されたミサイルは、ほとんどが日本のEEZ(排他的経済水域)外に落下。そのため、日本自体に直接的な被害があったといえない状況となっています。

政府の「Jアラート」は機能していていないのか?

平和な時代に当然このような蛮行は許される訳はないので、日本政府も発射の度に文句をいっていますが「聞く相手」ではないためいくら文句をいっても無駄でしょう。

そこで、日本の防衛システムを確認して見ると、誤報が数回あったことはご存じのとおりです。

Jアラートの誤報はブースターの探知によるものだった!?

総務省消防庁 全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要

北朝鮮のミサイルの脅威に対する防衛手段として、日本政府は「Jアラート」(全国瞬時警報システム)を導入しています。システムの仕組みはこの画像のようになっていて、ミサイルに限らず防災情報を住民に瞬時に伝達するシステムです。

ところが、2023年4月13日の北朝鮮のミサイル発射を受けて、Jアラートが発出されましたが、なんとミサイル発射から30分も経過してからの発出であり、着弾位置も北海道に着弾すると発表。実際には、日本のEEZ(排他的経済水域)外に落下したことで、多くのメディアで誤報と伝えられていました。

しかし、2023年4月21日のNHKニュースでは、誤報とされる内容を分析した結果「ミサイルから切り離されたブースターを感知した可能性がある」と報じられています。

迎撃システム「PAC-3」はミサイルを打ち落とせるか

TBS NEWS DIG

日本は戦争を放棄しているため、自国から先に攻撃することができません。そのため「専守防衛」に徹して、相手から武力攻撃を受けて初めて防衛力を行使できる仕組みとなっています。そして、北朝鮮のミサイルについては次のような防衛手段を展開します。

1:北朝鮮がミサイルを発射
2:日本の領域に着弾すると判明
3:イージス艦が海上にて迎撃
4:失敗もしくは破片などをPAC-3で迎撃

重要なのはステップ2の「日本の領域に着弾」するというところで、これまではいずれも日本のEEZ(排他的経済水域)外に落下していることから、PAC-3は使用されていません。

実際に実弾を使った訓練も行っていない状況で、有事の際に効果的に機能するのか不安は残りますが、日本は戦争を放棄いる国なので戦争のための兵器の扱いに慣れていないのは当然といえます。

北朝鮮のミサイルが日本列島に着弾する可能性は十分にある

ここからは、夢のお話ではなく実際に起こり得る可能性が十分にある、北朝鮮のミサイルが日本列島に着弾する状況を考えてみましょう。

北朝鮮は日本の気の緩みを狙っているのでは?

どんなに国民が貧困に陥っても、軍事力にじゃぶじゃぶと大金を使い実験を繰り返している北朝鮮。持っていると使いたくなるのが人間の心理といえます。

たとえば、空気銃を手にした人物が動かない的では飽き足らず、野良猫やスズメなどを狙ってしまう心理と似たものがあるはずです。(犯罪なので実際にやってはいけません!)

個人的な感想ですが、北朝鮮の一部の人間の欲求を満たすために、わざと多くのミサイルを日本のEEZ外に向けて発射して、防衛の気の緩みを誘っているのかも知れませんね。

日本列島にミサイルが到達するまでの時間は短い

万が一北朝鮮のミサイルが日本列島に到達するなら、現在の防止システムでは次のような手順になるはずです。

1:着弾位置を計算
2:日本列島に着弾することが判明
3:Jアラートで国民に避難を勧告
4:イージス艦でミサイルを迎撃
5:さらにPAC-3で迎撃

しかし、これまでのミサイル発射の経緯から計算すると、弾道ミサイルなら約6~7分で着弾。遅くとも約10分で日本のどこかに着弾します。

つまり、ミサイルが日本列島に到達すると判明してから、10分以内に避難する時間との戦いになります。

政府からは「頑丈な建物や地下へ避難」と発表されている

知らない方が多いかも知れませんが、実は政府からはミサイルが発射された際の避難行動について「頑丈な建物や地下へ避難」と発表しています。

日本は対ミサイル用のシェルターなどの備えがないため、次のような避難行動をとるよう指示されているので、ここで一部を紹介しておきましょう。

・ミサイル着弾時の爆風や破片などによる被害を避けるため、屋内(できれば頑丈な建物)や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設)への避難が有効

・避難施設として指定されているかどうかにかかわらず、近くの頑丈な建物や地下施設に避難する

・すぐに避難できるところに頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設)がない場合は、できるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動する

・車は燃料のガソリンなどに引火するおそれがあるため、車を止めて頑丈な建物や地下(地下街、地下駅舎などの地下施設)に避難する。

・周囲に避難できる頑丈な建物や地下施設がない場合、車から離れて地面に伏せ、頭部を守る

・高速道路を通行している時など、車から出ると危険な場合には、車を安全な場所に止め、車内で姿勢を低くして、行政からの指示があるまで待機する

内閣官房国民保護ポータルサイトの「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」では、このような行動をとることが望ましいとされています。そのほかにもミサイルが着弾した後の行動などが記載されているので、ぜひ一読しておきましょう。

「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」は、こちらからアクセスできます!

もっと大々的にミサイルへの対応方法を公開すべき?

冒頭にお伝えしたように、毎月北朝鮮はミサイルを発射しています。数が多くなればなるほどシステムやミサイル自体の故障が原因で、意図しなくても日本列島に着弾する可能性が高くなります。

したがって、ホームページでの記載だけでなく、もっと大々的にミサイルへの対処法を公開したほうが、より多くの方が対処法を把握できる結果につながるはずです。

ただ、政府がCMを流すと国民に混乱を招く可能性もあるため、扱いには慎重にならざるを得ないことも確かです。

まとめ

今回は北朝鮮のミサイルについて、2023年に入ってからの発射回数や到達時間、政府が公表しているミサイル対応などについて解説しました。数十回を超えるミサイルが、日本の近くに着弾しています。計算されているとはいえ、危険であることは変わりありません。

政府はミサイルが飛来した際の対処法を、Q&A形式で公式サイトで公開していますが、知っている方は少ないかも知れません。そこで本記事内に対処法へのリンクを貼ってありますので、ぜひ一度確認して万が一の事態に備えましょう。

参考サイト
総務省消防庁 全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要
TBS NEWS
内閣官房 弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A

ウキペディア

2023年4月21日のNHKニュース

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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