火山が噴火!避難のための備えや避難時の行動は

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ライターの永野です!

夏休みが始まって3日目…。既に鬼モード突入の母は、残り37日をいかに平穏に過ごすかを全力で模索中です。

仲よくしていると思うと2分後には小競り合いが始まるのですが、どこのご家庭もこんなものなのでしょうか(笑)。私自身、年の離れた異性の兄弟しかいないので、あまり頻繁にケンカをした記憶がないもので…。

「兄弟なかよく」「いわれたことをすぐにやる」という、特に無理難題でもないミッションしかないのに、なぜクリアできないのかと思う反面、こんな時間も過ぎてしまえば一瞬でよい思い出になるのだろうなと思うと、可能な限り自宅で一緒に過ごしたいとも思います。

火山関連の記事3回目となる今回は、噴火時の避難に関するお話です。火山噴火に備えてできること、万一噴火してしまった場合の行動について、改めて確認しましょう。

目次

火山噴火の兆候

火山噴火は「ドッカン」と急に起こるわけではありません。大きな噴火の前には、何かしらの兆候があります。一般的なのは地震です。火山噴火の前には、マグマが岩盤を割りながら上昇するため、その影響で揺れが起こります。

また、マグマが上昇する影響で、河川の水位が変わったり、魚介類が死んでしまうこともあるようです。ほかにも、地割れや沈降、噴煙量の増加、噴煙の色の変化など、さまざまな兆候が見られます。

兆候があったからといって必ず大きな噴火が起こるとは限りません。しかし、被害を最小限に留めるためにも、兆候が見られたら迅速に身を守る行動を取るようにしましょう。

噴火予報・警報をチェック

活火山が近くにある方は、噴火予報や噴火警報を日常的に確認することも重要です。どのような場合に発表されるのか、発令されたら取るべき行動を確認しましょう。

噴火予報・警報とは

噴火予報、2種類の噴火警報が発令されるのは、以下のような場合です。

噴火予報:活火山であることに留意が必要
噴火警報:火口周辺から居住地域の近くまで被害をもたらす噴火が予想される
噴火特別警報:火口周辺から居住地域まで重大な被害をもたらす噴火が予想される

画像は2023年7月22日現在、気象庁が発表している噴火予報・噴火警報です。噴火予報は噴火の兆候などに関わらず、活火山に認定されている火山すべてが該当していることがわかるでしょう。

噴火警報と噴火特別警報は、居住地域に甚大な被害が及ぶかどうかで分かれます。

噴火警戒レベルと行動

噴火予報・噴火警報には5段階の警戒レベルがあり、レベルによって取るべき行動が変わってきます。以下は、気象庁が提供する噴火レベルごとの状況や行動の表です。

噴火警戒レベル2くらいまでは、活火山付近の方が迅速に取るべき行動は特にありません。レベル3と発表された場合は、いつでも避難できるような準備が求められます。噴火特別警報にあたるレベル4・5の場合は状況に応じて避難が必要になるので、安全に配慮しながら、噴火の被害を受けにくい場所に避難しましょう。

噴火時に迅速な避難を実現するための備え

噴火前には兆候があるものの、警報などが発令されたあとになって悠長に準備を整えていては、逃げ遅れたり噴火の影響で怪我をしたりする可能性があります。万一避難が必要な場合にも、迅速に行動できるようにするためには、日頃からの備えが大切です。

防災グッズの用意

まずは、防災グッズの用意です。噴火に関わらず、地震や火事、水害などさまざまな災害により、自宅からの避難が必要になることがあります。食料や日用品など、数日間を過ごすために必要なアイテムを1つにまとめた防災グッズがあれば、避難時に持ち出しやすく便利です。

一般的な防災グッズとして用意する懐中電灯やタオル、マスク、雨具などは、噴火時の避難にも重宝します。活火山周辺地域にお住まいの方は、火山灰や噴石などから身を守るため、ゴーグルやヘルメット、長靴、手袋なども一緒に用意しておくと、いざというときに活用できるでしょう。

避難経路の確認

噴火が始まり居住地域内にも影響が及ぶと、避難行動も困難になりがちです。噴火時にも安全を確保できる避難所、そこに行くまでの避難経路を確認しておくことも、忘れずに行いましょう。

噴火による被害範囲は、「火山ハザードマップデータベース」で調べられます。被害範囲に該当しない避難所を選択し、安全な避難経路を予め決めたら、家族で情報の共有をすることも重要です。

火山活動の確認

活火山周辺地域の方はもちろん、活火山に登山をする方なども、火山活動の状況を事前に確認してください。噴火予報をチェックするだけでなく、気象庁の「火山活動の状況」で、より詳細な情報も収集するとよいでしょう。もし噴火の可能性が高くなっている場合は、入山しないのが賢明です。

噴火時の避難場所や服装の注意点

実際に噴火が起こり避難が必要になった場合には、服装などにも注意して避難します。ここからは、避難場所はどのようなところがよいか、避難時に気をつけたいポイントは何かなどを解説します。

避難時の服装

噴火が起こり、自宅などから避難するときには、次のようなポイントに注意して服装を選びましょう。

・ヘルメットをかぶる(なければ帽子)
・コンタクトレンズは外し、メガネに替える
・ゴーグルがあれば装着する
・マスクをする
・軍手をする
・長袖長ズボンを着用する(夏場も)
・スニーカーを履く(底が厚めのものが◎)
・荷物はリュックに入れて両手を空ける

火山灰などで目や皮膚を傷つけないよう、肌の露出をなるべく控えましょう。また、噴石があることも想定し、ヘルメットをかぶっているとなお安心だといえます。避難をスムーズにするためには、荷物を1つにまとめて両手を空けることも大切です。

避難場所の選択

ハザードマップなどを確認して、事前に避難場所や避難経路を決めている方も、自治体から指示があればそちらに従いましょう。火山噴火が起こると、昼間でも辺りが暗くなり、さらに火山灰が降ってくれば道路にも影響が及び、車での避難が困難になることも。

最寄りの公園などが避難場所に指定された場合は、近所の方と複数人でまとまって決められた場所に行くのが安全です。一般的にはその後、学校や公民館など、指定の避難場所に皆で移動することになります1人で行動するのは危険ですので、避難場所は自治体からの指示に従って選択してください。

避難時のポイント

噴火時にもできるだけ安全を確保できる服装に着替えてから避難すること、防災グッズを1つにまとめて持っていくことのほかにも、噴火時の避難は次のことに注意しましょう。

・複数人でまとまって避難する
・できるだけ明るいうちに避難する
・状況に応じて頑丈な建物に入る
・降灰時には自動車での避難は控える
・無理して避難しようとせず、場合によっては消防・警察・自治体などに救助要請する

噴火中の避難が困難な場合

噴火状況によっては噴石、降灰がひどく、指定の避難場所までたどり着けないこともあります。無理矢理移動しようとすると噴石が当たって大けがをしたり、火山灰を吸い込んで呼吸器を悪くしたりと、さまざまな影響が及ぶため危険です。

避難が難しい場合は無理に外出しないでその場に留まるか、近くに頑丈な建物があればそこに避難します。上層階は噴石の影響を受けやすいので、建物のなかではできるだけ1階に留まりましょう。事前に調べたり決めたりしたことを守るだけでなく、臨機応変に判断・行動することも、命を守るために重要です。

噴火が起こったら安全第一で避難しよう

噴火が起こると、さまざまな被害が及びます。活火山周辺地域の方は日頃から知識やものの備えを怠らず、万一の場合にも安全に避難できる準備を整えましょう。もし噴火が起こったら自治体などからの情報に耳を傾け、命を守るベストな判断をしてください。

編集後記

「噴火」について印象に残っているのは、かの有名な「桃鉄」の「桜島が噴火しました!」というニュースです。当時小学生だった私は無知すぎて、「いや噴火とかないない」などと思っていましたが、現実のニュースで噴火の話題を頻繁に目にするようになり、驚いた記憶です。

2014年にはお隣長野県の御嶽山が噴火し、その影響で亡くなる方もいました。非常に衝撃的なニュースでしたが、調べてみると世界のさまざまな地域でも驚くような噴火が起こっていることが分かります。

登山には一生行かないと思われますし、残りの人生で噴火の影響が及ぶ地域に移住する予定もありませんが、もし間近で噴火を体験するようなときが訪れても落ち着いて行動できるよう、さまざまな記事執筆で培った知識を忘れないようにしたいです。

参考サイト

噴火が起きたら?火山災害時の避難方法や身を守るための対策を紹介
噴火、火山災害から避難するときは
もし噴火が起きたら? 避難方法と避難のタイミング

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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