一人暮らしの防災セットに必要なものは?一人用を準備する際のポイント

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「地震大国」といわれる日本は、地震が頻発することで知られていますが、昨今はさらに水害や土砂災害なども頻発しています。大きな災害は起こらないに越したことはありません。しかし、さまざまな災害を乗り越えるたびに、多くの方々が防災への興味・関心を高め、日頃からできる「備え」に注力しているのも事実です。特に小さなお子さまやご高齢の家族のいる家庭では、防災セットの準備などにも余念ないのではないでしょうか。

一方、一人暮らしの方は防災について関心があっても、なかなか非常時の持ち物を用意することがない、何を用意したらよいかわからない、ということも多いようです。

そこで今回は、一人暮らしの防災セットに入れておきたいアイテムをご紹介します。市販の一人用防災セットを購入する際に注目したいポイントもまとめていますので、準備の前の参考になれば幸いです。

目次

一人暮らしでも防災セットは必要!

災害は誰にでも起こり得るものなので、もしものときに備えて日頃からさまざまな準備をしておく必要があります。心の準備や避難経路・避難場所・非常時の連絡手段の把握、そしてすぐに持って逃げられる防災セットの準備などをしておくと、災害時にも安心です。

家事や仕事、学校と忙しく過ごす一人暮らしの方は、なかなか防災セットを準備する機会がないかもしれません。しかし、一人暮らしでもきちんとした備えをしておくことは非常に重要です。

防災セットは「1人に1つ」が◎

性別や年齢、健康状態などによって、必要なものは異なります。小さな赤ちゃんはオムツや離乳食などが必須ですし、女性は生理用品がないと急な月経の際困るでしょう。また、持病のある方は常備薬が切れてしまうと命に関わる危険もあるので、防災セットは1人に1つ、その人に合った内容のものを用意しておくのがベストです。

一人暮らしの方も自身の体のことを今一度見つめなおし、もしものときにないと困るものは必ず防災セットに入れておきましょう。

リュックなど持ちやすいものに入れると便利

自宅内に食料品や生活用品、避難用品など必要なものはそろっている、と思うかもしれませんが、急な災害時にそれらのなかから必要なものを取捨選択し、カバンに入れて持ち出すのは難しいです。

防災セットはリュックやショルダーバッグなど、持ち運びやすく両手が空くカバンにひとまとめにしておくと、避難の際に支障をきたしません。

中身は定期的にチェック&交換を

防災セットを準備してそのまま何年も放置しておくと、もしものときに食料品の賞味期限が切れていたり、電池の使用期限を過ぎてしまっていたりして、せっかく準備したものが使えないということにもなりかねません。

使用期限が過ぎていないか、ラジオなどは正常に機能するなどは最低でも1年に1回は定期的にチェックするようにしましょう。できれば1年に2回、夏と冬に確認して、衣類などは季節に合わせたものに取り替えておくのがおすすめです。

すぐに持ち出せる場所に備えよう

せっかくそろえた防災セットも、押入れのなかや部屋の奥のほうに置いておくと、災害時に持ち出せなくなる可能性があります。防災セットはすぐに持ち出せる場所、玄関やベランダの近くに置き、避難時にサっと手に取れるようにしておくのがベストです。

一人用の防災セットに必要なものは?

防災セットに「具体的に何をどれくらい入れればいいのかがわからない」という理由から、準備を断念する方もいます。防災セットの理想は「2~3日避難所で過ごせる内容」で、重さは成人女性で10kg、男性なら15kg程度までです。体格に合わせ、持ち運べる重さに調整してください。

一人用の防災セットに入れておきたいものと量の目安は以下の通りです。

食料品

  • 飲料水2~4リットル
  • バランス栄養食品や缶詰など、そのまま食べられる食料品3~5個程度
  • チョコレートやあめ、お茶類などリラックスできる食料品適量  など

避難所では火が使えないことも多いので、すぐに食べられるものを入れておきましょう。カップラーメンも水を30分以上入れれば食べられるので入れておいても問題はありません。

避難所に箸やスプーン、フォーク、お皿などの用意がない場合もありますので、使い捨ての食器類も用意するようにしてください。

生活用品

  • タオル(大きさの違うものを数枚)
  • ティッシュペーパー
  • マスク
  • 除菌ジェルやスプレー
  • 簡易トイレ
  • ゴミ袋
  • 歯ブラシセット
  • ドライシャンプー
  • 衣類(下着など一式)
  • レジャーシート
  • 雨具
  • クッション類
  • 使い捨てカイロ  など

タオルは防寒やマスクの代用などさまざまな用途に利用できるので必ず入れましょう。また、断水時の衛生面の対策、感染症対策のために除菌系のグッズも忘れてはいけません。

レジャーシートや雨具などは本来の使い方はもちろん、防寒対策にも利用できます。冬場の避難所生活は寒さとの戦いもありますので、風を通さない素材のものをいくつか入れておくと心強いです。

情報伝達用品

  • 携帯電話の充電器
  • 携帯ラジオ
  • 予備の電池
  • 筆記用具
  • 10円玉、100円玉   など

充電器はハンドルタイプのものを用意しておくと、電気が通っていない場合にも利用できます。また、予備の電池は使用期限をチェックし、災害時に使えるものを準備しておきましょう。

筆記用具、公衆電話を利用する際に重宝する小銭なども情報伝達に役立つので、忘れず入れてくことをおすすめします。

避難用品

  • 懐中電灯
  • 軍手
  • 笛、防犯ベル
  • ヘルメットや防災頭巾
  • 厚手の靴下やスリッパ  など

避難用品として頭を守るもの、暗闇でも安全に避難できる懐中電灯、「ここにいます」とアピールできる笛などを入れておきましょう。

また、避難時は足元が悪く手をつくこともあるので、けがをしないよう軍手を持っておくと便利です。靴を履いて避難できなかった場合も想定し、厚手の靴下やスリッパの準備も忘れずに。

その他

上記の内容は、一般的に必要とされる防災セットの中身です。この他にも、身分を証明するものや貴重品は常にひとまとめにしてポーチなどにいれ、災害時には防災セットに入れてもちだします。また、性別や健康状態などに合わせ、必要なものを入れておきましょう。

  • 印鑑
  • 運転免許証やパスポート
  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 予備のメガネやコンタクトレンズ
  • 常備薬
  • 生理用品
  • 補聴器
  • トランプ・本などの気分転換用品  など

一人用防災セットをセットで購入する際のポイント

防災セットの中身がわかっても、これだけのものを自分ですべて用意するのは大変、漏れがないか不安という方もいらっしゃいます。そのような場合には、非常時に必要なアイテムが一式そろっている防災セットを購入するのがおすすめです。

一人暮らしの方向けの防災セットはホームセンターや家電量販店、バラエティショップ、インターネットでも購入ができます。一人用をセット購入する場合、3つのポイントに注意して選びましょう。

避難所で2~3日過ごせる内容であること

防災セットの中身の理想は「避難所で2~3日過ごせる内容量」です。特に食料品は2~3日分しっかり確保しておかないと、脱水症状などにつながります。

防災セットは写真や実物、セット内容一覧などで中身が確認できるので、数日過ごすのに適した内容であるかを見るようにしましょう。

持ち運びやすい形状であること

避難所が自宅から遠い場所であったり、災害時に足元が悪くなり歩きにくかったりすると、防災セットの存在が避難の妨げになることもあります。防災セットは持ち運びやすい形状のもの、できればリュックがおすすめです。

また、防災セットの中身がバラバラといくつかのカバンに分かれていると、持ち出し忘れたり手がふさがったりしてしまうので、ひとまとめになっているものを選びましょう。

必要なものを追加できる余裕があること

市販の防災セットにはコンタクトレンズの予備や生理用品など、全ての人の「必要」に当てはまらないものは入っていません。防災セットの中身に注目することはもちろん大切ですが、セットが入っている「入れ物」もよく見て、大きさに余裕のあるものを選びましょう。

あとから自分が必要なものを追加したいときに便利ですし、避難所でも1つのカバンに自分のものを入れることができれば、防犯やプライバシーの保護、スペースの有効活用にもつながります。

一人暮らしでも防災セットの準備を!

一人暮らしの防災セットのなかには、食料品や生活用品、貴重品、避難用品などさまざまなものを入れておく必要があります。一般的にあるとよいといわれているものに加え、健康状態や性別、季節に合わせたグッズも入れておきましょう。

また、自分で全て準備するのが大変、という場合には市販のセットを購入するのもおすすめです。セット購入の際には3つのポイントを満たしている内容のもので、口コミや人気の高いものを選ぶようにしてください。

防災セットは1人に1つ、一人暮らしの方もぜひ自宅に防災セットを置き、備えの輪を広げていきましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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