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電気代の値上がりに悲鳴が続出!夏に向けて節電しつつ熱中症に気を付けよう
去年(2022年)の夏は、電気代の異常な値上がりに悲鳴が続出。
電気を多く使う企業だけでなく一般家庭までも、電気代値上げの波は押し寄せました。
そして、電力自由化にて誕生した新電力会社の多くが、倒産に追い込まれています。
今回は電気代が異常に値上がりした理由と、2023年の夏に向けて電気代を節約する方法を考えてみます。
さらに、過去の熱中症についても調査しましたので、節電しながら熱中症にならない対策も実行しましょう。
新電力会社の電気代が異常に値上がりした理由
安さを売りにしていたはずの新電力会社が、なぜ逆に電気代が異常なほど値上がりしてしまったのでしょう。
それには、「市場連動型」の仕組みに原因があるからです!
市場連動型を採用しているから
東京電力や中部電力、関西電力など大手の電力会社では「従量電灯型」と呼ばれる料金プランが採用されていて「基本料金+使用した電力量×単価=電気代」となっています。
この時の「単価」は決まっているので、固定されたままで変動しません。
一方で、新電力会社の電気代は「市場連動型」を採用していて、先の計算式の「単価」が変動します。
新電力会社の電気は、国内唯一の会員制電力取引市場である「一般社団法人 日本卸電力取引所(JEPX)」から、電力を購入して販売しています。
ここから購入する電力は「市場価格」にて変動するので、2022年の夏は「市場価格」が跳ね上がり、新電力会社の電気代が異常なほど値上がりしてしまったのです。
株式やFXの投資物件と同様に時間で変化する
先に説明した、電気代を計算する元となる「単価=市場価格」は、株式やFXの投資物件と同様、時間で変化しています。
需要と供給によって30分ごとに変化していて、最高値と最安値を平均して「単価」が決定されます。
そこで過去2番目の猛暑となった、2022年7月の東京都における気温と電力量を確認してみましょう。
最高200円/ Kwh までアップ
東京都の2022年7月の最高気温は、7月1日11:30に37. 0℃を観測しています。
この日の東京エリアプライスを確認してみると、最高気温を記録した11:30には80円/ kwhですが、15:00に急激にアップして、なんと200円/kwhとなっています。
その後も横ばいで200円をキープし、18:00にやっと100.02円/ kwhまで下がりました。
恐らく最高気温に達した後も35℃の気温が続いたことで、室内の温度が上昇しエアコン使用率が上ったことが原因でしょう。
この3時間だけで600円の電気代がかかっている訳なので、電気代に悲鳴が上がっていたのは納得できます。
気象庁気温一覧表は次のリンクから確認できます。
電気代を安くする方法はあるの?
では、電気代を安くする方法はあるのかというと、ある程度の範囲までは抑えることが可能です。
市場連動型でなく従量電灯型にすれば、一定額で計算されるので、先のグラフのように電気代が変化することがありません。
そのほかは、ライフスタイルに合った節電対策が効果的でしょう。
電気代を安くする方法1:新電力会社から大手電力会社に契約を戻す
電力自由化に伴う新電力会社の料金は、当初はとても安価で魅力的だったので、新電力会社に移行した家庭や企業は多くあります。
スタートした当時では、これだけの変動が起きるとは予想していなかったでしょう。
しかしながら「市場価格」のデメリットが分かってしまった以上、新電力会社にそのまま契約しているのはお得といえないのも現実です。
元々はどの家庭や企業も、大手の電力会社と契約していたはずなので、元の電力会社に契約を戻した方が電気代が安定するのは間違いないでしょう。
電気代を安くする方法2:当たり前ですが「節電」を心がける
電気代を安くする方法は「節電」以外には、ないといってもいいくらいです。
猛暑ではクーラーは必須!電気代より命が大切
電気代が高くなるからと、夏の猛暑でもクーラーを我慢し扇風機で済ます方もいます。
特に高齢者の方は、身体で感じる温度感覚が鈍くなっているので要注意です。
電気代よりも命が大切ですから、猛暑日はクーラーをつけて熱中症対策を行ないましょう!
もしも今年も去年どおり猛暑となれば、熱中症で命を落とすかも知れません。
そこで2022年5月~9月までの熱中症状況を振り返ってみましょう。
累計救急搬送人員は3番目に多くなった
2022年の夏は先にお伝えしたとおり、史上2番目の猛暑となっています。
そのため5月~9月までの熱中症による累計救急搬送人員は、71,029人となり2008年(平成20年)の調査開始以来、3番目に多い搬送人数となりました。
因みに熱中症との呼び名は2000年から統一して呼ばれるようになり、それまでは日射病や熱射病などと、呼ばれ方はさまざまでした。
特に高齢者が多い特徴があるので要注意
熱中症で救急搬送されたとのニュースが報じられますが、その多くが学校施設での授業中やイベント会場での搬送にスポットが当たっています。
しかし、このグラフを見てお分かりの通り、毎年65歳以上の高齢者が最も多く救急搬送されています。
エアコンの使用が大切
高額な電気代は確かに、生活費に大きな影響をおよぼしてしまいます。
特に年金暮らしの高齢者世帯では、電気代が数万円になると食費を削るようになり悪循環となってしまうでしょう。
そして、部屋のなかで熱中症にかかり倒れてしまうと命に関わります。
できるだけ、暑さが増す日中にはエアコンを使用して水分を取るなど、熱中症対策を実行しましょう。
パチンコホールを利用するのもおすすめ
パチンコと聞くと「ギャンブル」とのイメージが強く、高齢者の憩いの場とは程遠いように思われますが、そうでもありません。
最近のホールでは休憩スペースが広く、無料でテレビを見られるホールも多くなっています。
パチンコを遊戯しないで涼みに行くことも可能なので、ホール内でコーヒーやジュースを買って、飲みながらくつろげば電気代を気にすることなく熱中症を防ぐことが可能です。
実は多くのパチンコホールでは、防災拠点ネットワークに参加しており、防災拠点としての役割も担っています。
まとめ
・新電力会社の電気が高いのは「市場価格」が原因
・「市場価格」は30分毎に変化している
・2022年7月1日には200円/kWhになった
・電気代を安くするには、新電力会社から大手電力会社に契約を戻す
・当たり前だが「節電」を心がける
・猛暑日は電気代よりクーラーをつけて熱中症対策が重要
・パチンコホールで涼むこともおすすめ
参考サイト
・日本テクノ株式会社 市場連動型とは
・日本卸電力取引所 東京エリアプライス
・SOLAR JOURNAL 新電力の撤退相次ぐ。電力契約のセーフティネット「最終保障供給」とは?
・気象庁 東京2022年7月一覧表