みなさんは、親の介護で困っていませんか?
実は筆者も、今年に入って両親がそれぞれ入院し、医療と介護が必要となってしまいました。
そして、高齢者医療限度額と介護の限度額の申請が違うことも、はじめて知って「メンドクセェ」と感じたひとりです。
もう、何回市役所にいったことやら・・
そこで、今回は実体験を踏まえて、介護保険負担限度額認定証と高齢者医療限度額の違い、我が親の介護について解説します。
高齢者医療って介護が含まれるのじゃないの?
しかし、介護ではこれは通用しないため、改めて申請する必要があると知ったのです!
限度額適用・標準負担額減額認定証とは
これが、実際の「後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額認定証」です。
後期高齢者が入院したりした際に、高額な医療費が免除されて安くなる認定証です。
これは所得区分に応じて、医療費の自己負担額が抑えられる便利なもので、所得に応じて区分が変わります。
我が親の場合は、世帯全員が住民税非課税で年金所得が年間80万円以上なので、適用区分は「区分Ⅱ」となっています。
この場合は、外来と入院費を含めた医療費が実際にどんなにかかっても、月額の自己負担が24,600円で済みます。
今回は、両親2名分なのでこの医療費負担はとても助かりました。
全区分の自己負担額を紹介
我が親は「区分Ⅱ」で自己負担額24,600円ですが、ここですべての区分の自己負担額を紹介しておきましょう。
令和4年の10月1日より、一般Ⅰと一般Ⅱの区分ができて、一般Ⅱに該当する方は負担割合が1割⇒2割に増えています。
父親がショートステイに変更となって知った事実
みなさんは、ショートステイというサービスは、どんなサービスかご存じでしょうか?
筆者は単に「短期入院」のことだと思い込んでいました。
したがって、ショートステイでの費用も、先の認定証でよいと思っていたのですが・・
実はショートステイって、医療じゃなく「介護」になるようで、説明されないと分かりませんでした。
市役所にいって介護保険負担限度額認定証を申請
ショートステイだと医療行為ではないため、限度額適用・標準負担額減額認定証が利用できないとのこと。
そこで、またまた市役所にいって今度は「介護保険負担限度額認定証」を申請しました。
自己負担が少なくなるので有利
この介護保険負担限度額認定証には、居住費又は滞在費の負担限度額が記載されていて、この金額が自己負担となります。
ショートステイの食事費が1日1,300円で済むことと、多床室なら1日370円の自己負担で済みます。
1か月30日で計算すると、実際には次のようになりました。
限度額の適用がない場合は、プラス44,400円必要なのでお得なのは間違いありません。
ですが、今回おむつや施設内での着替えなどすべてリースで賄うため、リース代が約3万円必要であり高額な出費になってしまいます。
医療費よりも介護費のほうが高くなる
今回分かったことは、医療費の場合は高額医療でも24,600円で済み、食事代30,000円を含めても合計で54,600円となります。
一方で介護になると「要介護3」で、リース代を除いて73,830円必要です。
差額は19,230円で、介護費の方が多くかかることが分かりました。
洗濯物やおむつなど数日ごとに取りにいく必要がある
リース代が約3万円必要ですが、洗濯物を取りにいったりおむつを持って行ったりする手間を考えると、決して高くはないでしょう。
特に父親は痴呆症が激しく、息子である筆者を認識すらできません。
既に今は特別養護老人ホームの順番待ちで状態で、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居しています。
ケアマネさんとの話し合いは重要
痴呆症の親を施設に入れるには、かなりの苦労を強いられます。
段階を踏んで、現在のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に辿り着いたのですが、契約する機会が多くサラリーマンでは不可能なのでは?と思うほどです。
現実として、役所への届け出だけでも2回や3回で済まず住所変更や申請など含めて、6回以上足を運んでいます。
そのほか、病院や施設との契約、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の内見と契約、介護ベッドの契約や日用品の用意と搬入などなど、本当に多くのことをしないといけません。
それをサポートしてくれるのが、ケアマネさんの存在です。
今回は、ケアマネさんとしっかり話ができていたので、ある程度スムーズに運んでいると感じています。
介護のシーンでは、ケアマネさんとの話し合いは重要だと感じました!
まとめ
今回は、介護保険負担限度額認定証と高額医療の違いなど、介護について実体験から解説してみました。
これまで、介護は他人ごとでしたが、実際に身に降りかかってくると、非常に大変であることが分かりました。
毒親であり、既に親子の縁は切っているものの、放置することも出来ずなんとか世話をしています。
介護に疲れて親を殺していしまうニュースが流れますが、その気持ちはよく分かります。
ですが、しんどいのは確かですが助けてくれる方やサービスもあるので、それらを上手く利用して自分を追い詰めないようにすることが大切です。
そう自分に言い聞かせながら、色んなサービスに頼って何とか頑張っています!
参考サイト
兵庫県後期高齢者医療広域連合 高額療養費