人間に雷が直撃するとどうなるのか?驚くべき事実と科学的根拠の解明

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梅雨は雨が多いのは当然ですが、同時に雷も多く発生します。

特に線状降水帯が発生した地域では、局地的に雷を伴う激しい雨が降ります。

雷は自然界で最も恐ろしい現象のひとつであり、その強力なエネルギーは人間に深刻な影響を及ぼすことが知られています。

そんな雷が、人間を直撃するとどうなるのでしょう?

今回は、人間に雷が直撃した際の状況について科学的根拠に基づき、その影響を詳しく解説します。

また、これまで雷に直撃され生還した人物も紹介しておきます。

目次

雷に直撃される確率とメカニズム

雷に直撃される確率は非常に低いですが、それでも起こる可能性があります。

人間が雷に直撃される主なメカニズムは、雷の通り道に人間が立っていることです。

雷は通常、最も高い場所や金属の近くに落ちやすい性質を持っています。

また、人間の体は70%以上が水分で構成されており、雷は水を通りやすい性質があります。

そのため、雷が通り道として人間の体を選び、直撃することは不思議ではありません。

日本でも雷は多く発生!全国トップは新潟県の128日

出典:雷統計データ「雷(らい)ぶらり」 雷ランキング

これは、雷統計データサイトが掲載している、2022年における全国の雷ランキングです。

トップは新潟県の128日であり、1年の3分の1以上雷が発生しています。

これを見れば、日本でも雷が多く発生していることがお分かり頂けるでしょう。

人間が雷に直撃される確率は100万分の1

雷が年間で発生する回数は3億回を超えるほど多く、先の年間雷日数を見ても新潟県では128日と、1年の35%の日で雷が発生しています。

これだけの回数があるなら、人体に直撃しても不思議ではありません。

しかし、実際に直撃された方がいる一方で、その確率は100万分の1程度とかなり低い確率となっています。

雷に打たれた場合の身体への影響

雷に直撃された場合、さまざまな身体的な影響が生じます。最も一般的な症状は、電流による火傷です。

雷は非常に高い電圧を持っており、接触した部分に深刻な火傷を引き起こす可能性があります。

さらに、電流が身体を通過することで、心臓や神経系にも影響を与える可能性があり、これにより、心停止、意識喪失、神経損傷などの重篤な症状が発生します。

また、人間に雷が直撃した場合のほとんどで、死亡するので要注意です!

致死率は70%~80%と高い

雷に直撃されると、多くのケースで体内を電流が通過します。

先にお伝えしているとおり、人間の体内は70%以上が水分なので、非常に電流が通りやすくなっています。

そして、雷に直撃された場合の致死率は約90%であり、直後に蘇生措置をおこなっても約70~80%と、高い致死率となっています。

つまり、雷が直撃すればほぼ死亡することとなるため、直撃は避けないといけません。

雷に打たれた後の治療と回復

雷が直撃した場合、速やかな医療処置が不可欠です。

まず、心臓の停止が確認された場合は、心肺蘇生法(CPR)をおこなう必要があります。

心臓が再び正常に動作し始めたら、電気的な損傷や火傷の治療がおこなわれます。

この過程では、病院での入院や痛みの管理、必要な場合の手術などが含まれます。

一般的に回復には時間がかかりますし、身体的な損傷だけでなく心的外傷のケアも必要です。

誰かに見つけてもらわないとほぼ死亡が確定する

雷に直撃されれば、自分では何もできません。側にいる誰かが見つけて、素早く蘇生措置をおこなってこそ、助かる可能性が出てきます。

もしも、ひとりきりで周囲に誰もいない状況で雷に直撃されると、ほぼ死亡が確定していまいます。

雷に直撃されるリスクを減らす方法

雷に直撃されるリスクを減らすためには、いくつかの予防策を講じることが重要です。

まず、雷雲が近づいている場合は、野外での活動を避け、建物内に避難することが必須となります!

建物内にいる場合でも、電話やコンピューターの使用を避け、プラグを抜くなどの対策を取ることが推奨されます。

また、広い場所や高い場所、水辺などは雷が落ちやすい場所なので、これらの場所には近づかないようにしましょう。

高い木の下での雨宿りはNG

雷を伴う激しい雨に遭遇した場合、身体を濡らすのは嫌なものです。

特にゴルフ場など周囲に建物がないケースでは、枝ぶりのよい木の下に隠れることが多いです。

しかしこの行為はとても危険な行為であり、雷に直撃される確率が高くなります。

正確には「側撃」と呼ばれ、高い木に雷が直撃した後に、人体に電流が飛び移ることを指しています。

つまり、雨を凌げるほど枝ぶりのよい木は高く大きな木であり、この高い木に雷が直撃した後、雨宿りしている人間に電流が飛び移り感電することとなります。

高い木の近くも分岐放電で感電する

出典:雷統計データ「雷(らい)ぶらり」 雷の知識

では、高い木の下にいなければ大丈夫なのかというと、そうでもありません。

落雷には分岐放電と呼ばれる現象もあり、雷の電流が大気中で分岐して複数の場所に落ちる現象が起きます。

雷が直撃するであろう高い木や、避雷針の近くにいると、この分岐放電にて雷に感電することとなるので要注意です。

過去に実際に雷に直撃された人物を紹介

ここでは、過去に実際に雷に直撃されたにも関わらず、死亡することなく生還したした人物を紹介します。

雷に直撃されれば高い確率で死亡しますから、これらの人物は奇跡を起こしたともいえるでしょう。

ロイ・サリヴァン(Roy Sullivan)

アメリカの公園レンジャーであったロイ・サリヴァンは、人生で7回も雷に打たれたという驚異的な記録を持っています。彼の最初の雷に打たれた経験は1942年で、その後も1969年までにさまざまな場所で雷に打たれました。幸いにも彼は全ての事例で助かりましたが、いくつかの火傷や身体的な損傷を受けています。

出典:ウキペディア

メルヴィン・ロバーツ(Melvin Roberts)

アメリカの農夫であるメルヴィン・ロバーツは、1952年に自宅の裏庭で雷に打たれました。彼は重度の火傷を負い、心停止状態になりましたが、幸運なことに、彼の息子が心臓マッサージをおこない、彼を蘇生させることに成功しています。しかも、記録によれば複数回雷に打たれたといわれています。ロバーツはその後も完全に回復し、雷に打たれた経験を生きた証として語り続けました。

出典:excite.ニュース

まとめ

雷に直撃されることはまれですが、その影響は非常に深刻です。

人間が雷に打たれると多くのケースで死亡もしくは、火傷や心停止などの重篤な身体的な損傷が生じることとなります。

ただし、予防策を講じることでリスクを減らすことも可能です。

安全に行動するために、雷の性質や予防策についての知識を、広めておくことが重要といえるでしょう。

参考サイト
「雷(らい)ぶらり」
ウキペディア ロイ・サリヴァン
excite.ニュース メルヴィン・ロバーツ

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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