餓死するには3週間あれば十分な理由!命を守るために備蓄は重要

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人間が食事をしなければ生命を維持することができないことは、誰もが知っていることでしょう。

お腹が空けば食べ物を摂取することは当たり前であり、日常生活では「食べない」ことを考える人はいないはずです。

しかし、究極のダイエットなどにより、食事制限を自分で科して十分な食事をしないケースもあります。それでも、耐えきれなければ、現代社会ではいつでも食事をとることが可能です。

もしも、災害によって食事をとることができない状況が続くとどうなるのでしょう。

今回は、人間が食事をとらないで餓死するまでに、どのような経過を辿るのかを調査してみました。

目次

サバイバルにおける3・3・3の法則を解説

みなさんは「3・3・3の法則」をご存じでしょうか?サバイバルにおける法則であり、次のように定義されています。

・酸素(空気)がなければ3分間で死に至る
・水がなければ3日間で死に至る
・食べ物がなければ3週間で死に至る

人間が餓死するには3週間あれば十分とされている

サバイバルにおいてはこのように定義されていて、食料については3週間で死に至るとされています。

つまり、人間が餓死するには、3週間あれば十分であるということです。

もちろん、誰もが3週間で餓死する訳でなく、それぞれの筋肉量や脂肪量、体重、身長、環境など、さまざまな条件があるため、一律に3週間で餓死するとは限りません。

しかし、餓死に至るまでの飢餓状態では、精神的な苦痛を感じることとなるでしょう。

飢餓状態になると精神的ストレスが増大する

空腹な時間が長くなり飢餓状態が続くと、精神的ストレスが増大します。

日常生活においても、朝ごはんも昼ごはんも食べることができない時には、イライラが増してきて「食べたい!」との欲求が強くなります。

しかも「お腹が空いた!」との感情が大きくなり、正常な判断ができなくなるケースも出てきます。

食欲と呼ばれる「人間本来の欲」が満たされないので、ストレスを感じるのは当然でしょう。

ミネソタ飢餓実験にて半飢餓状態でも精神疾患が起きている

現代では人間を使った「飢餓の実験」などをおこなうことは不可能です。

しかし、1944年11月19日から1945年12月20日の間、アメリカのミネソタ大学で飢餓による臨床実験がおこなわれています。

ミネソタ飢餓実験には36人の男性が参加

ミネソタ飢餓実験(ミネソタきがじっけん)と呼ばれている実験では、22歳~33歳までの36人の男性がボランティアで参加しています。

なぜ、このような無謀な実験にボランティアで参加したのか、その理由は兵役を免除してもらえるからでした。

その1:12週間で実験に理想となる体重に調整

臨床事件の第一段階では、12週間で実験に理想となる体重に調整するために、毎日約3,200キロカロリーの食事に管理されたようです。

そしてこの間には、研究所のスタッフによって一連の人体計測、生理学的および心理学的試験を日常的に受けていました。

その2:24週間の半飢餓状態での実験

第ニ段階に入ると、6か月間の半飢餓状態の実験が開始されます。

完全に食事を遮断するのでなく、1日当たりの摂取量を約1,560キロカロリーとし、食材はジャガイモ、ルタバガ、カブ、パン、マカロニで構成されていました。

この間、ボランティアの状況を細かく観察し記録されています。

その3:リハビリ期間

6か月の半飢餓状態の実験が終わった後には、リハビリテーション食にて飢餓状態からの復帰状況も細かく観察されています。

制限されたリハビリ期間は12週間続き、その後8週間は好きな食事をとることが許されており、その際の状況も細かく観察されています。

半飢餓状態でも精神疾患が起きている

この実験では6か月間カロリーを制限し、半飢餓状態における人体の状況を観察しています。

その結果、うつ病・ヒステリーなどの精神疾患が発生し、重度の精神的苦痛およびうつ病を発症したと記録されています。

災害時に備蓄がないと餓死する可能性も考えられる

現代では先のような人体実験はされませんし、食べ物に困ることはありません。

しかし、災害が発生し住宅が孤立してしまうなど、食料の調達ができなくなると最悪の事態を招きかねません。

したがって、備蓄は餓死しないための重要な手段ともいえるでしょう。

なんでもいいので水と食料を保管しておく

先日ミニマリストの方とお話する機会があり、食料事情を聞いてみました。

すると、食材の備蓄はなく常温で保存できる水と、野菜ジュースを少々備蓄しているとのことでした。缶詰やレトルト食品などは、普段から食べないとのことで備蓄する必要はないといわれていました。

食生活などは各人の好みなので、とやかくいえることではありません。ただ、水と野菜ジュースだけでも備蓄していれば、もしも孤立しても生存率は高くなるでしょう。

食料だけでなく水さえも備蓄していない方は、最悪の場合には飢餓状態に陥ってしまいます。そのような状況を防ぐには、なんでもいいので、水と食料は備蓄しておくことは重要です。

まとめ

今回は、サバイバルにおける3・3・3の法則から、餓死するまでの時間と飢餓状態についての、調査結果をご紹介してきました。

食料がなければ3週間で餓死するといわれていますし、それまでの飢餓状態に耐えられるかも問題となります。

日常では食事に困ることはありませんが、災害時には備蓄がないと飢餓状態に陥るかも知れません。

なんでもいいので、水と食料は備蓄しておくことをおすすめします。

参考サイト:ウキペディア ミネソタ飢餓実験

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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