ロケットストーブとは煙突効果を利用した器具で、暖房や調理に大活躍します。
持ち運びができてキャンプなどでは、マキがなくても松ぼっくりや小枝などが集められれば利用可能です。
少ない燃料で強い火力を得られるメリットがあるので、災害時にも期待できるアイテムなのです。
今回はそんなエコで頼もしい、ロケットストーブを紹介します。
ロケットストーブの原理は煙突効果
ロケットストーブの名前の由来は、火力が強くまるでロケットが噴射するようなイメージがあることから、ロケットストーブと呼ばれています。 |
今回はロケットストーブを紹介するんだね。
どんなストーブなのかな?
ロケットストーブは小さな燃焼で大きな熱量を作れるストーブのことなんだ。
ロケットストーブとは!
ロケットストーブとは、少量の燃料で高い火力を生み出すことができる燃焼効率の高いストーブのことです。
典型的なロケットストーブは「J」字型に配置された燃焼管に、断熱材を周囲に詰め込み構成し、キャンプ用ストーブとしても使用可能です。
原理としては、ヒートライザー(煙突)とバーントンネル(燃焼室)を利用した「煙突効果」により、低消費で高い効果を得ることができるようになっています。
原理を図で紹介しよう!
これがロケットストーブの原理だよ!
なるほど!焚口で少し燃えれば、煙突の出口でもっと凄い炎になるってことだね。へぇ~凄いね!!
ロケットストーブを使うメリット
ところで、ロケットストーブってどこで使うの?
ロケットストーブは屋外で使うから、ほとんどはキャンプやイベントで利用されているね。
ロケットストーブのメリットって、燃焼が少なくて済むだけかな?
それもあるけど、ほかにもロケットストーブのメリットはたくさんあるよ!
ロケットストーブ4つのメリット
ここで、ロケットストーブの4つのメリットを紹介しよう。
メリット1:少ない燃料で高温の調理が可能
既にお伝えしているとおり、少ない燃料で強い火力を得られます。
したがって、ほかのストーブなどと比較すると、お湯を早く沸かしたり高温調理ができるメリットがあります。
たとえば、バーベキューやダッチオーブンを使った調理に最適です。イベントなどでは、多くの調理が必要なので利用すれば効果的です。
メリット2:二次燃焼で完全燃焼するので排気がクリーン
煙突上部では二次燃焼を起こして強い火力になることで、完全燃焼するのでクリーンな排気になります。
また、焚口ではマキや炭だけでなく、割りばしや小枝、紙など、燃える物なら何でも利用できて灰になるので、エコにも役立っています。
メリット3:シンプルな構造なので長く使える
ロケットストーブはシンプルな構造なので、長く利用できるのもメリットです。
メリット4:災害時に役に立つ
地震や台風などの災害で停電やガスがストップしても、コンロと暖をとるのに利用できるアイテムなので災害時にも活躍します。
ただし、室内での利用は避けて屋外で使用しないといけません。
ロケットストーブの利用方法
ロケットストーブって「ストーブ」なんだから部屋で使えないの?
多くのロケットストーブがアウトドア用だけど、薪ストーブの代わりに開発されたストーブもあるんだ。
ロケットストーブを部屋で使うメリットと注意点
ロケットストーブはアウトドアだけでなく、従来の「薪ストーブ」の代わりとして室内でも利用可能です。
ロケットストーブを室内で利用するメリットは、薪ストーブの約半分の量のマキで済むので燃料費が安くなることと、調理器具として利用できることです。
ただし、薪ストーブ同様に部屋の中で使うには、位置を固定して排気は煙突をつかって屋外に出す必要があります。
そのため、アウトドアで利用するロケットストーブよりも構造は複雑になってきます。
ロケットストーブは自作できるって本当?
ロケットストーブって自分で作れるって本当かな?
ロケットストーブは構造が簡単なので、自作する人も多いね。
じゃあ、誰でも作れるってこと?
いやいや、誰でも作れるものではないかな。
- 薪をくべる燃焼室と排気管の断面積を同じにする
- ヒートライザーの長さが短いと煙が逆流してしまう
- 燃焼室を大きくすると燃焼効率が下がり、十分な煙突効果が得られない
自作にはこのような点に注意しないと、上手く機能しないんだ。
そうかぁ、やっぱり専門的な知識は必要なんだね!
まとめ
今回は、ロケットストーブについてさまざま紹介してきました。
記事をご覧の方のなかには、既にロケットストーブを使ったことがある方もいることでしょう。
部屋で使うロケットストーブは別として、一家に1台ロケットストーブがあれば災害時に便利かも知れません。
私も、ロケットストーブの購入を検討してみたいと思います。
参考サイト
信州アルプス大学