ハイドロプレーニング現象は速度80km以上で多く起きる!

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運転免許証を持っている方は「ハイドロプレーニング現象」とは、どのような現象を指しているのかお分かりでしょう。

そして速度は80km以上で起きることが多いので、高速道路では要注意な現象です。

今回はこのハイドロプレーニング現象について、改めて学んでいきましょう。

目次

ハイドロプレーニング現象が起きるのは?

それではいきなりですが質問です!

ハイドロプレーニング現象が起きるのは、次のうちどれでしょう?

  1. 暑い真夏日
  2. どんより曇った日
  3. 夜中
  4. 雨の日
  5. 大雨の日
  6. 雨の降ったあと
  7. 雪が降った日
  8. 雪が降ったあと

答えは、4~8です!つまり水に関係する訳ですね。

ハイドロプレーニング現象が起きるメカニズム

それでは改めて、ハイドロプレーニング現象が起きるメカニズムを解説しましょう。

運転免許証保持者の方は、教習所の学科でしっかり習ったはずですが、忘れてしまった方もいるかも知れません。

ハイドロプレーニング現象が起きるメカニズムは、タイヤと道路の間に水が入って水の層を作ってしまい、タイヤが水の上に浮いている状況を作り出してしまいます。

すると、ブレーキをかけても道路との摩擦が生じないので、減速できずハンドルも利かなくなり事故を起こしてしまいます。

つまり、先ほどの質問では雨や雪によって「道路に水が発生すること」が正解となる訳です。

ハイドロプレーニング現象を抑えるには?

ハイドロプレーニング現象は、時速80km以上で起きることが多いので高速道路を走る際には要注意です。

そして重要なのはエンジンブレーキを使って減速することで、急ブレーキはNGとなります。

雨の日に高速道路で事故の確率がアップするのは、ハイドロプレーニング現象が原因といわれるほどです。

とはいっても高速道路でノロノロ運転をすれば、逆に事故のリスクが高くなります。

そこで雨の日の高速道路での運転は、次の点に注意しましょう。

  1. 前方の車との車間距離を十分にとる
  2. フットブレーキを使う前にエンジンブレーキで減速する
  3. フットブレーキはポンピングブレーキを使用する
  4. 急ブレーキは決して使わない

ポンピングブレーキとは?

先のポイントで挙げた「ポンピングブレーキ」について解説しておきますね。

断続ブレーキとも呼ばれていて、フットブレーキを2~3回ほど踏んだり離したりを繰り返すブレーキ操作で、ブレーキランプが複数回点滅することで、後続車にも注意を促すことができるメリットがあります。

一般道でもハイドロプレーニング現象は起き得る

ここまででハイドロプレーニング現象は、80km以上の速度で走行する高速道路に多く見られると解説しましたが、80km以下のスピードとなる一般道でも起こり得ます。

条件は「タイヤと道路との間に水の層ができる」ことですから、一般道でもこの条件が整えばハイドロプレーニング現象が起きてしまいます。

ハイドロプレーニング現象が起きる条件

ハイドロプレーニング現象が起きる条件として、速度を除くと次のことが挙げられます。

  1. タイヤの空気圧が不足している
  2. タイヤの溝が減っている
  3. 深い水たまりが続いている
  4. 急ブレーキをかける

このような条件が整えば、50km程度の速度でもハイドロプレーニング現象は起きてしまいます。

特に誤解されやすいのが「1:タイヤの空気圧が不足している」です。

タイヤの空気圧が不足していれば、それだけ道路との接地面が多くなるのでブレーキが効きやすいと思われがちです。

しかし実際には、タイヤの空気圧が不足すればトラクションと呼ばれる摩擦力が維持できなくなり、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなるのです。

タイヤの空気圧は各タイヤによって異なるので、定期的に調整することをおすすめします。

近年ではハイドロプレーニング現象が起きやすくなっている

ここまででハイドロプレーニング現象が、起きやすい条件などを改めて解説してみました。

ところで、近年ではハイドロプレーニング現象が起きやすくなっているのをご存じですか?

それは、これまでになかったゲリラ雷雨の発生にあるのです。

ゲリラ雷雨は大雨をもたらして水たまりを直ぐ作ってしまう

ハイドロプレーニング現象が起きる原因は、タイヤと道路の間に水の層ができることです。

道路に水が常にある状態や深い水たまりが連続してある状況になりますが、ゲリラ雷雨なら簡単にこの状況を作り出してしまうのです。

しかも、狭小的なピインポイントでの大雨なので、心の準備もできないまま大雨の中を走行することになります。

そのため、急ブレーキを踏んでしまうことで、ハイドロプレーニング現象を起こして事故になってしまうのです。

雨の中の走行はハイドロプレーニング現象に要注意!

今回は、ハイドロプレーニング現象について解説してきました。

起きやすい速度は80km以上と高速道路が多くなりますが、タイヤの空気圧や溝の深さ、水たまりの状況によっては一般道でも起きてしまいます。

雨の中の走行では事故を起こさないように、ハイドロプレーニング現象が起きることを頭に入れておきましょう。

参考サイト
国土交通省 津軽快道 弘前国道維持出張所

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これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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