【防災2023】ラジオと缶切りが防災セットの中身に不要な件について

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大きな災害が起きる度に、防災セットのPRが頻繁に行われています。確かに、災害時にはサッと持ち出せる防災セットが必要であり、普段から備えておく必要があります。

たくさんの推奨される防災セットの中で、「これって本当に必要なのかな?」と感じているアイテムがあるのです。

それは、ラジオと缶切りです。現代の防災セットの中に本当に必要なのか疑問を持っていて、個人的には不要であると考えています。

今回は、防災セットの中身にラジオと缶切りが不要な理由を、防災士として解説しましょう。

目次

ラジオが必要な理由を改めて考えてみよう

多くの防災セットのリストの中に、ラジオが入っていますが、そもそもラジオはどういう役割でリストに挙げられているのでしょう。

【POINT】

・停電が起きてテレビが利用できない

・災害情報を得るためにラジオを使用

このように、ラジオは災害情報を得るためのアイテムとして、防災セットに必要とされていいるのです。

防災セットの中身にラジオが不要な理由とは

ここでは、防災セットの中身にラジオが不要と考える理由について解説していきましょう。

停電時に何人がラジオで情報を収集するのか

普段からラジオが好きで、散歩中もラジオを欠かさず聞いている方は、災害時にわざわざ防災セットとして用意しなくとも、ラジオを持って避難するでしょう。

では、普段からラジオを聞くことのない方が、避難先でラジオから情報収集するでしょうか。その確率は極めて低いのです。

普段からラジオを聞いていない方は、ラジオ以外の媒体から情報を得ています。その方法は、テレビやスマホが大部分を占めるでしょう。

そのような方は、テレビが見れなくてもスマホから情報を得るはずなのです。

スマホがあればラジオを聴くこともできる

どうしてもラジオから情報を得ることが必要な場合は、スマホからラジオを聴くことができます。

では、スマホが使えない状態になったらどうすればよいでしょう。

避難所にはラジオが用意されている

避難所に避難した場合は、避難所自体にラジオが用意されています。ですから、必要な情報は運営スタッフが収集して知らせてくれるので、個人でラジオから情報を得なくてもよくなるのです。

また、ラジオの情報を元に各個人で勝手な行動は、避難所では行うことができません。避難所には避難所運営マニュアルに沿った行動が求められますから、敢えてラジオから災害情報を得なくてもよくなるのです。

防災グッズとしてラジオを否定してはいない

誤解して欲しくないことは、「決して防災グッズとしてラジオを否定している訳ではない」ということです。

ラジオで情報収集することは可能ですから、人によっては有効なアイテムになるでしょう。

ただ、大多数が使わないであろうラジオは、防災グッズの必須アイテムからは外してもよいのではないか、との意見なのです。

ラジオを防災セットに加えるならイヤホンは必須

ラジオを防災セットに加えるのであれば、イヤホンは必須となります。

避難所のそれぞれのブースで、ラジオをイヤホンなしで聞いている状況を想像してみてください。体育館などはただでさえ音が反響しますから、うるさくて仕方ありません。

必要でない方にとっては、ただの騒音になってしまします。ですから、災害時に避難所でラジオを聞くなら、イヤホンは必須となるのです。

今後は「ラジスマ」が標準となるかも!?

現代では個人ベースでラジオを所有するよりも、スマホを所有しているほうが断然多いのです。

そのような背景から、「ラジスマ」と呼ばれるスマホが発売されるようになりました。

インターネットラジオとFM放送の両方でラジオが聴ける

ラジスマとは、インターネットラジオとFM放送の両方でラジオが聴けるスマホのことです。

【POINT】

・普段はインターネットラジオで聴取

・災害などでネット回線が使えなくなった時

・FM放送でラジオを聴取できる

現在は数機種がラジスマとして販売されていますが、今後ラジスマ機種が標準となるかも知れません。

缶切りは防災セットから完全に外して問題なし

次に缶切りですが、これは防災セットの中身から完全に除外して問題ないでしょう。

イージーオープン缶の普及で缶切りは不要になった

ここ数年間の日常で、みなさんは缶切りを使って缶詰を開けた記憶があるでしょうか。

おそらく90%以上の方が、「缶切りを使わないで缶詰のフタを開けた」と答えるはずです。現在国内で販売されているほとんどの缶詰が「イージーオープン缶」として製造されて、缶切りが不要となっているのです。

【POINT】

・国内で販売されているほとんどの缶詰が、イージーオープン缶として製造されている

・缶詰を開けるのに缶切りは不要

・缶切りを知らない子どももいる

イージーオープン缶の缶詰を備蓄すれば缶切りは不要

「いやいや、缶切りが必要な時があったらどうするの」といわれかも知れませんが、そもそも自身で備蓄を行う際に「イージーオープン缶」の缶詰を購入しておけば、缶切りは不要となります。

防災セットとは、災害時に必要なアイテムを揃えたモノですから、普段から使わない缶切りは完全に外しても問題ないでしょう。

防災セットは災害時に本当に必要なアイテムを揃えよう

今回は、防災セットに「ラジオと缶切り」は不要であろうとの内容で、解説をしてきました。

ラジオについてはいろいろご意見があると思いますが、必要であると感じている方はぜひ備えておいてください。ただ、必須アイテムにしなくてもいいと感じています。

缶切りについては、大多数のみなさんが同意して頂けるのではないでしょうか。

防災セットの中身は、災害時に本当に必要なアイテムを揃えたいですね。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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