マンションの水漏れ被害では個人賠償責任保険に加入していると安心!

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マンションの水漏れ被害は起きて欲しくないトラブルのひとつですが、万一の際の水漏れトラブルのために、個人賠償責任保険に加入していると安心できます。

この個人賠償責任保険は火災保険に特約で付帯しますが、自動車保険に特約で付帯していたり、最近では自転車保険には必ず付帯しています。

今回は、マンションの水漏れ被害を起こした際に有効な個人賠償責任保険と、マンションの水漏れトラブルのケースについて解説します。

目次

個人賠償責任保険はさまざまな保険に付帯する保険

個人賠償責任保険は日常生活でのさまざまなトラブルの中で、自分でなく相手に損害を与えてしまった場合に、賠償責任を肩代わりしてくれる保険のことです。

個人賠償責任保険の役立つシーン

  • 自転車(自動車)で人をはねてケガを負わせた
  • 庭でサッカーをしていて隣の窓ガラスを割ってしまった
  • 飼い犬の散歩中に他人を噛んでケガを負わせた
  • お店で商品にぶつかって壊してしまった
  • マンションで水漏れを起こし下の階に被害を与えた

このように自分のミスによって、相手に法律上の損害賠償が発生した際には、個人賠償責任保険に加入しているとその損害賠償額を支払ってもらえるのでとても助かります。

マンションの場合は専有部分であることが重要

マンションで下の階に水が漏れて賠償責任が発生したときには、水漏れの原因が専有部分にあるのか共用部分にあるのかが重要になってきます。

専有部分が水漏れの原因である場合は、管理会社やオーナーが加入している保険から賠償されるため、自分の個人賠償責任保険を使用する必要がなくなるのです。

共有部分の代表的な水漏れ原因

ではマンションの共有部分での、代表的な水漏れの原因を確認してみましょう。

共有部分とは階段や廊下、踊り場などで、基本的に屋根はありますが窓や壁で塞がれていないので、大雨時には雨が降り注ぎ溜まってしまう場所ばかりです。

当然ながら、水はけを考慮して排水機能は持たせてありますが、老朽化や施工不良、地震の揺れなどによって小さなクラックが入り、そこから雨水が侵入するケースが多いです。

髪の毛ほどのクラックでも水は侵入し「水みち」を作ってしまいます。すると、雨が溜まる度に同じルートで侵入してしまうので、雨漏りの原因を作ってしまうのです

床下の配管部分は取り決めによって異なる

部屋の床下に配管された給水管や排水管については、位置的には専有部分に該当しますがリフォームなどをおこなっていないなら、ほとんどが故障の保証は管理会社かオーナーになります。

その理由は、建築当時からの設備となるので施行した側の責任が大きいからです。

逆に、入居後に水まわりをリフォームした場合は、全てが専有物件となり何かあった際の責任は部屋の持ち主となります。

このことはマンションの契約事項に記載されているはずなので、しっかり確認しておくことをおすすめします。

専有部分から下の階へ水漏れするトラブルケース

では今度は専有部分から下の階へ水漏れする、トラブルケースについて考えてみましょう。

最近のマンションでは、お風呂で使用する給湯器は自動となっていますから、お湯の止め忘れで水漏れを起こすことはありません。

ただ、自動でないお風呂の場合は自分でお湯や水を止める必要があり、忘れるとバスタブからあふれ出し、やがて風呂から脱衣所にあふれて、下の階に水漏れ被害をもたらせます。

ここではそれ以外でも、下の階に水漏れを起こすケースを解説します。

洗濯機専用の蛇口からの水漏れするパターン

洗濯機は脱衣所に設置されることが一般的ですが、そこには洗濯機専用の蛇口が設置されているはずです。

これも最近のマンションでは、洗濯機側の給水ホースがカチッと止まるニップルがついていて、さらにホースが外れた際には自動で水が止まるストッパー付の水栓となるので安心です。

そうではなく、一般的な蛇口が設置させている場合は「洗濯機給水接続ワンタッチジョイント」などを、蛇口に取り付ける必要があります。

4本ビスタイプのジョイントがしっかり止まっていない場合に、何らかのタイミングでジョイントが給水ホースごと蛇口から外れてしまうのです。

そうすると、蛇口からは目いっぱいの水道水が止まることなく流れ出るので、下の階に水漏れを起こしてしまいます。

1:ビス止めのジョイントが洗濯機の給水ホースごと外れる
2:蛇口は目いっぱいに開いているので、勢いよく水が流れる
3:気づくまで水道水は流れ続ける
4:床は水浸しになり下の階に水漏れを引き起こす

シゲネコ

こんな感じでビスで留めてあるジョイントは要注意だよ! 

トイレの給水管と便器とのジョイント部から水漏れを起こす

トイレのタンクに水を溜めるために、ほとんどの場合床や壁から給水管が出ていてタンクに接続されています。

タンクと給水管とのジョイント部分が何らかの理由で緩んだりして、水漏れを起こすトラブルも多く発生しているのです。

多くは接続部のゴムパッキンの劣化ですが、トイレを利用するまで気づかない水漏れとなります。

水が漏れだして数時間気づかないケースも珍しくないので、下の階に水漏れを起こしてしまいます。

シゲネコ

給水管とタンクとの接続部も要注意個所です! 

下の階に水漏れを起こした際の対処方法

下の階に水漏れを起こしたならかなりの水が流れ出ているはずなので、自宅の廊下なども水浸しのはずです。

すぐに水道の元栓を閉めると同時に、シーツやバスタオルなどで溜まった水を拭き取ります。

少しでも水漏れ被害を軽減させるためにも、すぐに床の水を拭き取る必要があります。

マンションで水漏れを起こした際の必要な手順

1:水道の元栓を閉める
2:自宅の床に溜まった水を拭き取る
3:管理会社に水漏れしたことを連絡する
4:下の階の住人に謝罪すると共に被害状況を確認する
5:生活に支障をきたすほどの水漏れなら、ホテルへの避難などを検討する
6:保険会社に連絡する

下の階の水漏れ被害の状況によっては、生活できない状態になっている可能性もあります。

そんなときは、ホテルへの一時避難などを視野にお互いで検討することが大切です。

まとめ

今回はマンションでの水漏れ被害で利用できる個人賠償責任保険と、下の階に水漏れを起こす原因について解説してきました。

最新のマンションでは給水管や排水管の破損がない限り、うっかりミスで下の階まで水漏れするほどのトラブルは起きにくくなっています。

一方で、年数の古いマンションの場合はうっかりミスや、設備の故障で下の階に水漏れを起こしてしまうケースもあります。

個人賠償責任保険に加入していると、下の階への被害は保証されるので費用的には安心できます。

ただし、平和な生活を脅かしてしまうこととなるので、誠意のある対応をしないと大きなトラブルに発展する可能性が高くなります。

保険があるからと慢心しないで、水まわりの点検は日常的におこなっておくことをおすすめします。

参考サイト
suumo マンションでの水漏れ、下の階への補償の費用負担は?カバーできる保険はある?

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

1963年生まれ、兵庫県在住の防災士&フリーライター 
2014年から本格的にライターを開始!これまで多数の記事を執筆
2017年にひょうご防災リーダー講座を受講し防災士を取得。ハザードマップなど防災業務に長年従事し、防災関連の講演も行っています。
経験を活かして防災に関する情報をできるだけわかりやすく、みなさんへ届けたいとの想いを持って執筆しています。詳しいプロフィールはこちら

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