防災バッグには生理用品と赤ちゃん用品を!災害時の代用品も知っておこう

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近年、防災グッズの準備率は上がっており、40%以上の方々が防災グッズを自宅に用意しているというデータもあります。震災をはじめとした災害が多く起こるなか、もしものときのための「備え」を意識する方は多いようです。

防災グッズの中身は、さまざまなサイトでも情報提供されています。しかし、女性の生理用ナプキンや赤ちゃんのオムツといった「特定の層にだけ必要なもの」については、情報がないことも少なくありません。

もしものときに、防災グッズにナプキンやオムツを入れ忘れていたら、また、突然月経が始まったり、オムツが足りなくなったりしたら……。今回は、ナプキンやオムツの代用となるものをご紹介します。

目次

生理用品も忘れずに!防災バッグに入れる量は?

月経の平均的な周期は25~38日くらいといわれており、およそ1か月に1度は生理用ナプキンが必要になります。災害時、突然月経になってしまうことも想定しなければいけませんが、ナプキンがないときに代用できるものも覚えておきましょう。

生理用品はどれくらい入れておく?

防災バッグには、あらかじめ生理用品も入れておくことをおすすめします。昼用、夜用、タンポンなどを最低3日分、可能であれば毎月使用する枚数より少し多めに入れておくとよいです。

ナプキンは月経時だけでなく、下着を洗えないときに清潔を保つためにも使えますし、けがなどで出血した際の応急処置に、止血のためにつかうこともできます。

ナプキンのほかにも、月経時に必要なサニタリーショーツ(生理用の下着)、使用済みのナプキンを処理するための消臭のビニール袋も防災バッグに一緒に入れておくと安心です。

災害時にナプキンがない!代用品は?

防災バッグにナプキンを入れ忘れていた、持っているナプキンを全て使い切ってしまった、そんなときに役立つのは、やはり「紙系」「布系」のものです。もしものときのために、代用できるものを覚えておきましょう。

タオルハンカチやガーゼで即席布ナプキン

タオルハンカチやガーゼが手元にあれば、即席で布ナプキンを作ることができます。作り方は以下の通りです。

タオルハンカチを広げ、下着の大きさに合わせ2つの角を内側に織り込む
折り込んだ真ん中にティッシュや余った布など、経血を吸収してくれるものを入れる
2で入れたティッシュや布をこまめに交換する

折り方を工夫すれば、後ろ部分の広い即席布ナプキンも作ることができ、就寝時も安心です。

キッチンペーパーで代用

キッチンペーパーは料理のときに油をよく吸ってくれる、つまり吸水率が高く水分に強いものです。そんなキッチンペーパーを下着の上に敷いて、ナプキンの代用にすることもできます。

ただしキッチンペーパーはあくまでも紙なので、長時間の使用はできません。応急処置的に使うか、代用品がほかにない場合はこまめに取り換えるようにしてください。

前述の即席布ナプキンと合わせれば、漏れなどの心配も軽減されるでしょう。

ひとまずトイレットペーパーでしのぐ

災害時でなくても、出先などで突然月経になってしまったときは、とりあえずトイレットペーパーを下着に敷いてしのぐ人は多くいます。トイレットペーパーはトイレに入れば目の前にありますし、使用後もトイレに流せばよいという手軽さが魅力です。

しかし、トイレットペーパーは水に溶けやすいため長時間のナプキン代わりには向きません。「代用品がみつかるまで」というその場しのぎとして使用し、使用中はもれていないか、下着にまで経血が染みていないかを頻繁に確認するようにしてください。

ラップを下着に敷いて防水効果も

ナプキンの代用品となる布類や紙類には、本物のナプキンよりも漏れやすい、染みやすいなどの欠点があります。より安心、清潔にナプキンの代用品を使用するなら、下着の股部分にラップを敷く・巻くなどして即席のサニタリーショーツを作りましょう。

ラップ部分で経血をせき止めてくれるので、下着に染みる心配がありません。

赤ちゃんのオムツも防災グッズとして準備しておくことが重要

小さなお子さまがいる家庭では、大人のものとは別に、お子さまのための防災グッズ用意しておくことをおすすめします。

防災グッズは定期的にチェックし、お子さまの年齢に合わせて必要なものを取り替える、お子さま自身で持てる大きさの袋を用意するなどの工夫をしましょう。

オムツも防災バッグに入れよう

赤ちゃんの防災グッズにはオムツを最低3日分、20枚は入れておくとよいといわれています。また、オムツが取れた小さなお子さまも、環境が変わるとオムツが必要になる場合がありますので、数枚は入れておくと安心です。

オムツの代用品になるのは…

用意していたオムツがなくなってしまった、オムツを入れた避難袋を持ってこられなかった、そんなときにはオムツの代用にできるもので赤ちゃんのデリケートな部分の清潔を保ってあげましょう。

タオルとスーパーの袋で簡易オムツ

(参考動画:https://youtu.be/_walkxT77d4)

タオルとスーパーのビニール袋で作る簡易オムツは、さまざまなメディアでオムツの代用として有効だといわれています。簡易オムツの作り方は以下の通りです。

ビニール袋の持ち手部分と両脇をハサミで切って、袋をひらいた状態にする
ひらいた袋の中心に、タオルを折りたたんで置く(赤ちゃんの股部分を包めるくらいの大きさで)
赤ちゃんのお尻が布に乗るように寝かせる
持ち手部分を結び、固定する

簡易オムツを使用する際は、タオルをこまめに取り替えること、ビニール袋の結び方を工夫して横漏れしにくくすることなどに注意しましょう。

古着やガーゼなども活用して

清潔なタオルが何枚もないときには、古着や吸水力の高いガーゼなども活用しましょう。古着といってもやはりデリケートな部分に触れますから、できるだけ清潔なものを用意するとよいです。

古着は綿のものや吸水速乾性の高いフリース生地だと、赤ちゃんも快適に過ごせるでしょう。

小さくなったオムツや生理用ナプキンも使用可能

オムツはないけど生理用ナプキンはある、というときはナプキンをビニール袋やレギンス・スパッツなどで固定し、オムツの代わりにしましょう。ナプキンは布と比べて吸水性が非常に高いので、少し長い時間つけていても安心です。

また、サイズアウトしたオムツを知り合いに譲ったり寄付したりする方も多いですが、小さくなったオムツも災害時にはオムツはもちろん、ナプキンや包帯などの代用としても活躍します。「備え」として、数枚とっておくとよいのではないでしょうか。

他にも忘れていない?赤ちゃんのための防災グッズ

オムツ以外にも、赤ちゃんのために用意しておきたい防災グッズはいくつかありますので、確認して入れ忘れのないようにしましょう。

おしりふき(オムツ替えはもちろん、手口拭きなどにも利用可能)
ミルク(最近は災害用の液体ミルクも販売されている)
赤ちゃん用の水(調乳・飲料用として)
哺乳瓶(衝撃に強いプラスチック製がおすすめ)
ベビーフード(レトルトでスプーンなどがついているものが便利)
おもちゃ(赤ちゃんの緊張をほぐせるアイテムも必須)
カイロ(ミルクを温める。冬は寒さ対策にも)

まとめ

ナプキンやオムツを持っていない、なくなってしまったというときには、布類や紙類で代用が可能です。ナプキンやオムツを防災グッズに入れておくことはもちろん、代用できるタオルやガーゼなども多めに入れるなど、今一度防災グッズの見直しをしてみるのもよいのではないでしょうか。

ナプキン、オムツはどちらもデリケートな部分に触れるものです。災害時はいろいろな不安や不便がありますが、こまめに取り替える、清潔なものを使用するなどして、衛生面にも注意して過ごしてくださいね。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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