川遊びは注意ポイント多数!危険を知り安全に楽しむ対策を

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夏といえば海やプール、そして川遊びなど「水場」での遊びが人気ですよね。カップルや友人同士、ご家族などで川遊びを楽しむ方も多い傾向ですが、実は川には多くの危険が潜んでいるともいわれていることをご存じでしょうか。海よりも、川遊びのほうが注意したいポイントはたくさんあるようです。

今回は川遊びがなぜ危険なのか、その理由を解説します。また、危険を回避するためのポイントや、川遊びを楽しむための必須アイテムもご紹介しますので、川遊びの前にご一読ください!

目次

夏の楽しみ、川遊びは海よりも危険!?

暑い夏に体を冷やし、幅広いアクティビティを提供してくれる水遊びは、どれも楽しいものですが、水のある場所ならではの事故に注意が必要です。プールよりも川、川よりも海が危険という印象を持っている方も多く居ますが、実は川は、海よりも危険だといわれています。

川が最も危険だといわれる理由は、大きく3つです。

川が海よりも危険な理由①真水であること

海は「海水」といって、塩分を含んだ水でできています。一方、川は塩分を含まない「淡水」です。海水は塩分の影響で、体の力を抜くと自然と体が水面に浮いてくるのですが、川の水は塩分がないぶん、浮きにくくなります。

溺れた場合に沈みやすいのは川なので、川の方が溺水者の発見が遅れる傾向です。

川が海よりも危険な理由②監視員がいないこと

プライベートプールやビーチなどを除き、プールや海水浴場にはほとんどの確率で監視員がおり、利用者の安全確保に努めています。しかし、川で監視員がいるケースは極めて少なく、キャンプ場など施設内にある遊び用に作られたスポットくらいです。

川遊びの人気スポットは存在しますが、基本的にどの川でも川遊びを行ってよいため、すべての川に監視員を置くことはできません。安全を見守る人がいないなかで危険な遊びをしたり、目が行き届かなくなったりすると、事故の発生率が上がったり、救助が遅れたりしやすくなります。

川が海よりも危険な理由③流れがあり泳ぎにくいこと

一般的なプールには流れがついておらず、また海の波も寄せて返すという、両方向への動き(流れ)があります。しかし、川は山から海、つまり上流から下流へ向かっての一方向のみの流れしかなく、自由に体を動かしたり、行きたい方向へ泳いだりするのが困難です。

流れが急な場所はもちろん、ゆるやかな流れでも場所によっては流されたり溺れてしまうことがあります。

川遊びで注意したい現象は大きく3つ

水遊びスポットのなかで特に危険な川で遊ぶ場合、さまざまなことに注意をしながら安全に過ごす必要があります。天候の変化やそれに伴い起こる次のような現象には、特に注意しましょう。

天候の変化

少しの雨でも、川の水は急に増えることがあります。天候の変化には細心の注意を払い、雨が降ったらすぐに川から上がりましょう。川のなかにいなくても、近くに居ると増水により流される可能性があるので、川から離れた場所へ移動する、車の場合は安全な場所まで走って行くことをおすすめします。

上流のほうに黒い雲が見えたり、雷が鳴っているときも危険です。遊んでいる場所で雨が降っていなくても、上流で降った雨で増水することもあるので、すぐに避難してください。

急な増水

前述の通り、上流付近で雨が降ると急な増水につながります。急に増えるといっても、前兆はあるので天候に注意を払い見逃さないようにしましょう。

川が増水する前には、落ち葉や流木が大量に流れてきたり、山鳴りがしたりします。また、遊んでいる場所で雨が降っているにもかかわらず、川の水かさが減ることもあるようです。こうしたサインを見逃すと、思わぬ事故に巻き込まれる可能性があるので注意してください。

水の濁り

川の水が急に濁って、土や木などのにおいが強くしてきたときも、上流での大雨による急速な増水が予想されます。これは「鉄砲水」ともいい、足首ほどまでの非常に浅い水位が、1メートル以上にまで上がることもあるため危険です。川幅が狭い場所は増水も早く、水位も上がりやすくなります。

一時的に川の中にある島のような場所(中州)へ避難しても、そこにも当然水がきますので、必ず川から離れた場所へ逃げるようにしましょう。

川遊びは遊び場所にも注意!特に危険なのは?

天候や川の様子に気をつけながら遊ぶことで、急な増水などによる事故を防ぐことができます。加えて、川のなかで遊ぶ場合には危険なポイントを覚えておくと、溺水や怪我などを避け、安全に遊びを楽しめるでしょう。

カーブの外側

川の流れは上流から下流の一方向、と説明しましたが、勾配や曲がり方の具合、地形や川のなかの岩などの影響もあり、流れが複雑になっています。視界に入る範囲のなかでも、急に川が深くなる、流れが強くなるスポットがあるため危険です。

特に、「淵」といわれるカーブの外側は、流れが速く深いことが多いので、小さいお子さまはもちろん、大人もできるだけ川岸に近いカーブの内側で遊ぶことをおすすめします。

人工物の近く

テトラポットや堤防などの人工物の近くにも、危険は潜んでいます。人工物の隙間に挟まって動けない、溺れてしまうこともあるので、人工物には近づかないようにしましょう。

また、堤防の近くの深い落ち込み部分で川の水が白く泡立っていることがあるかもしれませんが、これは「リサーキュレーション」といい、縦方向の渦ができている状態です。これに巻き込まれると脱出することが困難で、ライフジャケットがあってもなかなか浮き上がれず危険なので、近づいてはいけません。

川底の滑りも危険!

「足がつく場所なら安全だろう」と思うかもしれませんが、水難事故の多くは浅瀬で起こっており、その原因は川底の滑りによるものです。川の底にはさまざまな大きさの石や岩があり、ただでさえ歩きにくいのですが、そこに生えている苔や川の流れも影響し、滑りやすくなります。

滑って転んでパニックになれば大人の膝ほどの水位でも溺れることはあり、特に体の小さな子どもは危険です。また、もし溺れなくても滑って転んで川底の石や漂流物で怪我をすることもあるので、滑りへの対策もしっかりと行う必要があります。

川でおぼれるのは子どもだけじゃない!大人も注意

川の事故は小さな子どもに起こりやすいと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。むしろ、目を離せない年齢の子どもは保護者がつきっきりで安全を確認しているので、事故の危険は低いといえます。

危険なのは、ある程度行動範囲が広がった小学校2,3年生くらいを超えた子どもや、保護者なしで遊べる年齢の中高生などです。さらに年齢が上がっても、グループでの遊びに夢中になり天候の変化などに気づかず、溺れてしまう人はいます。

「身長が伸びたから大丈夫」「もう自分で判断できるだろう」と思わず、子どもだけで川遊びに行かせないこと、また中高生や大学生、大人の方も川遊びは常に危険と隣り合わせだという意識で、安全に楽しむことを心がけましょう。

川遊びを安全に行うための必須アイテム

川遊びを楽しい思い出にするには、安全に遊べるような場所を選んだり、川遊びに必要なアイテムを忘れずに持っていったりすることも大切です。「水着とタオルがあれば大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、ここでご紹介するアイテムも危険回避やもしものときに役立つものですので、忘れずに持参しましょう。

ラッシュガード

水着のデザインは豊富なので、せっかくなら大人も子どももおしゃれなものを着たいと思うかもしれません。しかし、川は自然の遊び場なので整備がきちんとされていないことも多く、露出が多いと岩や木の枝などで怪我をすることもあります。

ラッシュガードでできるだけ肌の露出を抑えて、怪我の防止に努めましょう。

ライフジャケット

特に小さな子どもは、ちょっと目を離した隙に転倒して溺れてしまうこともあります。もしもの場合に備え、ライフジャケットもラッシュガードと併用すると、より安全で、保護者の方も安心できるでしょう。

水遊び用のシューズ

川底は滑りやすく、川の流れもあるのでビーチサンダルのようなタイプの履き物は脱げたり流されたりする可能性があります。かといって裸足では、鋭い小石などで怪我をすることもあるため危険です。

マリンシューズなどの本格的な水遊び用のシューズがあると、より安全に水遊びを楽しめます。持っていない、探してもどこにもよいものがない場合は、軽量のスニーカーやスリッポンなど、脱げにくく濡れてもよい靴をはくとよいでしょう。

スポーツドリンクなどの飲み物

水のなかにいると、あまり喉や体の乾きを感じませんが、知らず知らずのうちに汗をかいており、体内の水分は奪われています。水分補給を忘れると熱中症になることもありますので、水分補給用の飲み物を忘れず持参しましょう。

飲み物は水やお茶よりも経口補水液やスポーツドリンクなどの、塩分が入ったものがおすすめです。疲労による転倒や溺水を避けるためにも、定期的に川から上がり、こまめに水分をとるようにしてください。

救急用品

川の近くには病院やドラッグストアがないことも多いため、川のなかで怪我をしてしまった場合にすぐにそういった場所へ行くことはできません。軽い応急処置ができるような救急用品を持っていくと、もしものときも安心です。

軽い擦り傷や切り傷に便利な絆創膏と消毒液のほか、滅菌ガーゼや脱脂綿、綿棒、湿布、はさみ、テーピング、ピンセットなども持っておくと、やや大きな怪我をしてしまっても、病院に行くまでの一時的な処置ができます。

その他、あるとよいもの

このほか、川遊びへ行く場合にあると便利なアイテムを一覧でご紹介します。

・帽子:暑さ対策
・予備の着替え:服が汚れても安心
・日焼け止め:紫外線対策
・虫除けスプレー:虫刺され予防
・救命ロープ:溺れた人の救助に使用する
・玉の入っていないホイッスル:大きな音で助けを呼ぶ
・レジャーシート:川岸で休憩するときに役立つ
・飲料水以外の水:手洗いや怪我部分の洗い流しなどに使える

公共交通機関を利用して川へ行く方は荷物が限られますが、車でお出かけの場合はいろいろなものを積み込むことができます。「なくて困った」ということのないよう、必要かなと思うものは迷わずに持っていくのがおすすめです。

川遊び用の防水カメラやシュノーケリングゴーグルなど、遊びに便利なアイテムも検討し、よりよい川遊びの時間になるような持ち物をそろえましょう。

家族や友人と!安全に川遊びを楽しもう

自然豊かなスポットへのお出かけは、それだけで気分が上がります。川遊びは日常から離れた場所で夏の特別な思い出をつくるのに最適です。しかし、水のある場所はさまざまな危険が伴いますので、危険な状況や場所を事前に把握し、もしものときにどういった行動をとればよいのかを考えましょう。

子どもも大人も、安全に川遊びを楽しみましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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