子どもは熱中症になりやすいため要注意!理由や熱中症の症状、予防法を解説

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例年、猛暑が全国の広い地域を襲います。子どもがいるご家庭では、夏の外遊びでは怪我だけでなく熱中症にも注意が必要です。子どもは大人よりも熱中症になりやすいともいわれており、重度の熱中症は命に関わる危険もあります。

今回ご紹介するのは子どもの熱中症の原因や症状、予防策などです。暑い夏を安全に乗り切るためにも、子どもが熱中症になりやすいのはなぜかを理解し、正しい対策をしましょう。

目次

子どもの熱中症は6月頃から増加!

熱中症の原因は、暑さだけではありません。室温や湿度が上がっても熱中症が起こりやすいため、真夏はもちろん、ジメジメとして蒸し暑い梅雨の時期、6月中旬から下旬頃から熱中症になる子どもが徐々に増えてきます。

特に、生まれたばかりの赤ちゃんや乳児、幼児など年齢の低い子どもは、体温を調節する力が弱いので、熱中症になりやすいです。

熱中症が子どもに起こりやすい5つの理由

子どもが大人よりも熱中症になりやすい原因は、大きく5つです。体が小さい、機能が未発達であることから、大人よりもより暑さに敏感になり、熱中症対策を行う必要があります。

体温が上昇しやすい

子どもは大人よりも体温が上昇しやすいです。体重に対して体表面積が広いので、外気の影響を受けやすく、気温が高ければ体に熱が入りやすく、低い場合には体温が下がりやすくなります。

汗をかきにくい

子どもは汗腺がじゅうぶんに発達しておらず、大人と比べると汗をかきにくくなっています。よって、体にこもった熱を発散しにくく、熱中症になりやすいのです。

水分補給に対する意識が低い

大人は「熱中症対策として水分補給が必須」という知識があり、意識的に水分を補給することができますが、子どもはそうではありません。喉がかわけば水分を取りますし、好きなジュースなどの飲み物であればごくごくと飲むでしょうが、熱中症対策として水分を取るという意識はないといえます。

暑さに慣れるのに時間がかかる

暑さや寒さにも慣れが必要です。夏や冬の始まりは辛いものの、時間が経つにつれて体が慣れ、同じ気温でも比較的快適に過ごせるようになる、ということは誰にでもあるのではないでしょうか。エアコンの効いた部屋にばかりいる人は、外で体を動かす機会が多い人よりも熱中症になりやすいといわれています。

子どもも、暑さにある程度慣れれば熱中症のリスクを軽減できますが、大人よりも暑さに慣れるのに時間がかかるため、熱中症になりやすいのです。

体調管理や主張が難しい

小さな子どもは体調不良についてうまく表現できません。ある程度成長しても、両親や学校の先生などに、自身の体調について主張できない、感覚を伝えられないことは多くあります。

自分の体調について理解し、伝えることができる中高生になっても熱中症の発生が多いのは、体の不調を伝えることに恥じらいを感じてしまうからでしょう。特に、中学1年生、高校1年生は環境に大きな変化が生じ、自己主張をしにくいことから、他学年よりも発生件数が多い傾向です。

熱中症のサインは?こんな症状が見られたら要注意!

熱中症は、軽度・中度・重度の3段階に症状が分類されます。軽度の場合はその場で様子を見て、落ち着けば安静にしながら回復を目指します。中度、重度の場合は救急車を呼び、応急処置や入院を伴う治療を受けなければならないことも。それぞれの度合いによって見られる症状を、ご紹介します。

軽度の場合

・顔や体がほてる
・体温は平熱から38度未満
・汗を大量にかく
・皮膚を触ると冷たく感じる
・顔面蒼白
・手足にけいれんが見られる
・腹痛や吐き気、嘔吐などの症状がある
・めまいや立ちくらみを感じる、失神することがある

中度の場合

・体温が38~40度未満に上昇する
・顔面蒼白
・呼吸が速く、脈拍は遅い
・汗をかいている
・血圧がやや低下している
・吐き気や嘔吐、めまいがある
・筋肉のけいれんが激しい
・脱力感があり、動くことができない
・意識の状態が悪い

重度の場合

・体温が40度以上ある
・体が熱いのに汗が止まる
・皮膚が赤く乾燥している
・意識がない
・血圧が低下し、脈拍も遅い
・嘔吐や下痢がある
・意識がない

赤ちゃんや幼児の熱中症のサイン

子どもと一言でいっても幅広く、生まれたばかりの新生児から高校を卒業する18歳くらいの年齢の子どももいます。赤ちゃんや幼児は体が小さく未発達なので特に熱中症になりやすく、体調が変化してもうまく言葉で主張することができません。

乳児が熱中症になると、顔のほてりや体の熱感などの症状が見られます。また、皮膚が乾燥気味である、ぐったりとして弱々しい泣き声になる、おしっこやうんちの量が減る、ミルクを飲まない、嘔吐するなど明らかに普段と様子が違うこともあるでしょう。

幼児も同様に、顔や体のほてりや体の倦怠感、おしっこが出ない、嘔吐などの症状が見られます。また、話したりジェスチャーで自己主張ができる幼児は、めまいや頭痛、腹痛を訴えることがあるかもしれません。

言葉でうまく伝えられない、体調不良がどういったものかいまいちわからない年齢の子どもは、保護者はもちろん保育園や幼稚園、習い事などの責任者が様子をよく見る必要があります。そして、脱水や重篤な症状を防ぐために、大人が迅速かつ適切な対処をとることが求められるでしょう。

子どもの熱中症を予防するために大人ができること

子どもの熱中症も、大人と同様にある程度予防することができます。体温調節や体調不良の主張などができない子どもに対して、大人はどういった対策を施してあげることができるのでしょうか。

子どもの様子をよく観察する

最も重要なのは、子どもの様子をよく観察することです。あからさまにぐったりしていたり嘔吐していたりすれば、すぐに病院を受診しなければなりませんし、元気がないときには、体が熱くないか、他に不調がないのかを見極める必要があります。そのためにも、日常的な体温の記録や、子どもの様子への理解は欠かせません。

水分補給について指導する

ある程度言葉がわかるようになったら、水分補給について指導をしましょう。なぜ水分補給が必要なのか、どのように水分を取るとよいのかを言葉やイラストなどで説明し、水分をこまめに取るよう指示をします。言葉が通じないうちから、お茶や水などを飲む習慣をつけることはできますので、小さなうちから定期的な水分補給ができるようにしてあげましょう。

服装や暑さ対策に気を遣う

通気がよく、締め付けの少ない服を着ることでも、熱中症対策をすることができます。小学生など自分で洋服を選ぶ年齢の子どもには、夏場はできるだけすずしくゆったりとした服を着るように指導をし、まだこうした説明のわからない子どもには、涼しく着られる洋服を提供することを心がけましょう。うちわやミニ扇風機、冷感タオルなどの、暑さ対策アイテムを使うのも1つの方法です。

暑さに慣れさせることも大切!

熱中症になると困るからと1日じゅうエアコンの効いた部屋にいると、より暑さに慣れず、熱中症になりやすくなってしまうことも。登下校時の徒歩、体育の授業、保育園や幼稚園での外遊びなどは熱中症のリスクがゼロではないものの、子どもが暑さに慣れるために必要な時間でもあります。暑さから守ることだけでなく、暑さに慣れさせて熱中症になりにくい体を作ることも、大人の仕事です。

正しい予防と対策で、子どもの命を守ろう

熱中症になりやすく、その症状や不調を訴えるのが難しい子どもは、保護者や教師など、身近な大人が指導や管理を行う必要があります。大切な命を守り、安全に運動や外での活動ができるよう、予防や対策を行っていけるとよいですね。
熱中症に関してはこちらの記事でもまとめていますので、あわせて読んでいただければ幸いです。

参考サイト:こどもが熱中症になったら?症状と対処法、予防法を解説
      子どもの熱中症対策を心がけましょう!
      赤ちゃん・子どもの熱中症について

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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