災害時の洗濯はどうする?方法やできない場合の対策を解説

本サイトはプロモーションが含まれています。

災害時にはさまざまな不便に悩まされますが、お風呂に入れない、トイレが使えないなど衛生面の問題は特に深刻です。衛生問題の1つに洗濯がありますが、災害が起こり洗濯機が使えない状況に陥った場合、どういった方法で洗濯をすればよいのでしょうか。

今回は、洗濯ができない場合の対処法や、少量の水でできる洗濯の方法などをご紹介します。

目次

災害時には「洗濯問題」に悩む方が多数!

災害時はライフラインが止まってしまい、洗濯機を使うのに必要な水も電気も確保できないということも少なくありません。断水で洗濯機が使えないだけでなく、せっかく洗濯をしても下着などを避難所で干すことができず困ることもあります。

ちなみに、災害が起こった場合のライフライン復旧にかかる日数は、電気が50%復旧に1日、90%復旧に4日、水道は50%復旧に6日、90%復旧は23日なのだそうです。3週間も水がない状況で洗濯ができないと、特に夏場は困りますので、長期間洗濯ができない場合の対処法を覚えておく必要があります。

災害時にどうしても洗濯ができない場合の対処法

災害時にも、少量の水で洗濯をする方法はあります。しかし、被災規模が大きければ、どうしても洗濯をできない状況に陥ることもあるでしょう。こうした場合には、どういった方法で衛生面の問題を解決していけばよいのでしょうか。

防災バッグに入れる下着を3日分以上用意しておく

防災バッグには着替えも入れておくことが推奨されています。用意する着替えの目安は3日分ですが、デリケートな部分に直接触れる下着に関しては、3日分以上用意しておくとよいでしょう。

数日分の下着があれば、衛生面も安心ですし、用意している下着を使い回しているあいだにライフラインが復旧することも期待できます。

紙パンツやナプキンを活用する

使い捨ての紙パンツは、洗濯不要で衛生的にも問題がありません。下着を多めに用意するなら、3枚は通常の下着、それ以外は紙パンツにすると便利です。

また、女性は生理用のナプキンも用意するでしょうが、洗濯できない場合はナプキンを付け替えるだけでもデリケートゾーンのトラブルを軽減できます。

衣類用の消臭剤で除菌・消臭

トップスやパンツなどは下着以上に水を多く使うので、より洗濯ができるタイミングが遅れます。毎日同じものを着ていれば衛生的な問題はもちろん、においなども気になってくるところ。

こうしたトラブルを回避するためには、ファブリーズやリセッシュなど、衣類用の消臭剤がおすすめです。最近は除菌成分の含まれた消臭剤も多く、消臭と除菌でにおいと衛生面の両方をカバーできます。

少ない水で最低限の洗濯のみを実施する

少量の水が確保できた場合、下着や靴下など、最低限の洗濯を実施することができます。飲料水で洗濯をするのは、今後の水の確保に不安を覚えるという方もいるかもしれませんが、衛生面が整っていないことで感染症などになってもいけないので、余裕があれば洗濯を実施しましょう。

少量の水でもOK!災害時の洗濯方法

洗濯機は大量の水を使いますし、自宅で手洗いをする場合にも水をザブザブ使う方は多いかと思います。しかし、多くの水が使えない状況でも洗濯は可能です。

災害時におすすめの、3つの洗濯の方法をご紹介します。

使える水が非常に少ない場合

使える水があまりない場合には、ポリ袋に洗いたいものを入れて洗濯する方法がおすすめです。手順をご説明します。

①密閉できるポリ袋やビニール袋に洗濯物と少量の洗剤、水を入れて閉め、もみ洗いする
②水を替えてすすぎ、洗剤を落とす
③よくしぼって干す

少量の水でもしっかりと洗剤を落とせるよう、すすぎ回数が少ない洗剤を使用するのがポイントです。また、使用した水は捨てずに容器などに取っておき、トイレなどで再利用しましょう。

ある程度の水を確保できる場合

洗濯機を回すほどの水はないものの、ある程度の水を確保できる場合には、洗濯機でつけおき洗いができます。18リットルのポリタンク2個分の水で洗濯する方法は、次の通りです。

①18リットルポリタンク1個分の水を洗濯機に入れ、洗濯物と洗剤を入れて6時間以上つける
②通常の1/4ほどの洗剤を追加で投入し、洗濯機を5分回す
③3分間脱水する
④18リットルのポリタンク1個分の水を新たにいれ、5分すすぎ洗いをする
⑤再度、3分間脱水をする

ぬるま湯と重曹を使用できる場合

洗剤を使用して洗濯をすれば汚れは落ちますが、すすぎが足りないと洗剤が残ってしまいます。お子さまや肌が弱い方はかぶれなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

洗った衣類を安心して使うなら、洗剤の代わりに重曹を使用しましょう。重曹には消臭効果もあるので、溶けやすいぬるま湯を使用して洗濯をすることで、衣類の臭いも汚れも落とせて一石二鳥です。

①10リットルのぬるま湯に、大さじ1杯の重曹を溶かす
②洗濯物を入れてもみ洗いをする
③水を替えてすすぐ
④よくしぼって干す

すすぎが足りなくても安心ですし、重曹は日頃からお掃除などに使えるので、災害が起こらなくても自宅で有効活用できます。

洗濯関係の防災グッズを再度確認しよう

災害時の洗濯問題は、さまざまな工夫で解決することが可能です。最近は下着の洗濯に便利な防災グッズも販売されていますので、最後に「レスキューランジェリー」についてご紹介します。

「レスキューランジェリー」は下着や布ナプキン、洗剤、バッグがセットになったアイテムです。これ1つで洗いからすすぎ、脱水、干すという洗濯に必要な一連の流れを解決できます。

下着や洗剤を入れるバッグは洗濯機の代わりとなり、このなかに下着と洗剤、水を入れることで洗濯が可能です。もみ洗いをしたら付属のネットのなかで絞って脱水。バッグを逆さにすればそのまま洗濯物を干すことができます。

少量の水で洗濯が可能なことはもちろん、避難所での「干しにくい」問題も解決する画期的なアイテムだといえるでしょう。

下着や布ナプキンは素材にこだわっており、抗菌防臭効果が高いため安心して使用可能です。また、布ナプキンは繰り返し使えるので、使い捨てナプキンが足りなくなった場合にも役立ちます。

レスキューランジェリーは、こちらのリンクより購入可能です。気になる方はぜひチェックしてみてください。

洗濯の工夫で、災害時も衛生環境を守った暮らしを

災害時に洗濯ができないのは当たり前、と思われる方もいるかもしれませんが、少しでもストレスを軽減させ、快適な生活を送れるためにも、洗濯の代わりになる方法を試す、少量の水で必要最低限のものだけを洗濯するといったことは必要です。

さまざまな工夫で災害時にも衛生環境を守り、気持ちよく生活できるとよいですね。レスキューランジェリーなどのアイテムも、ぜひご活用ください。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
詳しいプロフィールはこちら

目次