台風や大雨で車移動する際の注意点と対策

本サイトはプロモーションが含まれています。

学校や幼稚園、保育園などは、台風や大雨のときには自宅で待機をすることが多い傾向です。しかし仕事は休みにならないこともあり、また通勤先からの帰宅やお子さまの保育園や幼稚園、学校への迎え、避難所への避難など、さまざまな事情でやむを得ず車で移動しなければならないことも

大雨のなかの運転は極力避けたいところですが、事故やトラブルを起こさないよう乗るには、どういった点に注意すればよいのでしょうか。今回は、台風・大雨の運転で起こりやすいトラブル、注意点をご紹介します。

目次

台風・大雨の運転は危険!

台風・大雨の際に運転をしない方は非常に多く、その判断は正解だといえます。台風時の運転は大きな事故につながる可能性もあるため、よっぽどの事情がない限りはしないほうがよいです。

台風や大雨の際の運転が危険な最大の理由は、強い雨で視界が遮られてしまうことです。ワイパーをもっとも強いモードにしても、前方が見えないというケースは少なくありません。また、雨で道路が滑りやすい、強風にハンドルを取られるといった危険もあります。

強い雨や風の影響で看板や木などが倒れている、飛来物が車にぶつかるといった可能性も危惧しなければならず、危険な状況のなかを走行するには高い集中力と判断力が必要です。少しの判断遅れやミスが大きな事故につながりかねないので、どうしても必要だという場合以外には、運転をしないのがベストでしょう。

台風・大雨のときに運転する危険性

台風や大雨のときに運転をすると、具体的にどういったトラブルに巻き込まれやすいのでしょうか。起こりやすい4つのトラブルをご紹介します。

冠水

最も多いのは冠水です。最近の車はある程度の冠水には対応できるような設計となっていますが、エンジンの吸気系など内部の大事な部分に水が入れば、ブレーキが効かなくなる、車が動かなくなる、電気系がショートを起こし発火や爆発をすることもあります。

また、冠水や浸水した場所で車が動かなくなると、水圧によりドアが開かず、車内から脱出できなくなってしまうこともあるため注意が必要です。

落輪・脱輪

台風や大雨で視界が悪くなると、側溝や縁石を確認できず道路から外れた場所を走行してしまうこともあります。これが原因で落輪・脱輪を起こせば車はそこから動けなくなってしまうのです。

いくら注意して道路の真ん中付近を走行していても、スリップにより落輪・脱輪してしまう可能性もゼロではありません。

車両の落ち込み

タイヤが水や泥地にはまって動けなくなることを、車両の落ち込みといいます。アスファルトの上を走行する場合には問題ありませんが、未舗装の場所は、大量の雨で泥地と化し、タイヤがはまりこんでしまうことも。

動けなくなった車はけん引してもらわなければいけませんが、台風時にはレッカー車が遅れることもあり、そのあいだに被害が拡大することもあるので危険です。

火災の可能性も

前述の通り冠水・浸水による電気系統のショートは、発火や爆発を引き起こす可能性があります。また、その場では何ともなくても、漏電によりその後エンジンをかけた際に火災が起こることもあるので注意が必要です。

冠水した車は自己判断で「大丈夫だろう」と思わず、レッカー移動してもらい業者にチェックを依頼するなどして、安全に走行できるような状態に戻すことも忘れないようにしましょう。

台風・大雨の際の車移動の注意点・ポイント

台風・大雨のなかでの運転は非常に危険なので、極力避けるべきだということはおわかりいただけたかと思います。しかし、帰宅や送迎、避難などさまざまな事情でどうしても運転をしなければいけないというシチュエーションは、特に公共交通機関が充実していない地域では起こり得ることです。

危険な状況のなかでの運転で注意したいポイントには、どういったことがあるのでしょうか。

スピードを落とす

視界が悪い、滑りやすいなかでの運転は、通常よりも速度を落として行います。風が強い場合はスピードを出すと横転の危険もありますし、飛来物や落下物が車にダメージを与える可能性もあることを忘れてはいけません。

具体的には、前を走行している車が急にブレーキを駆けても対応できるくらいのスピードを意識するとよいでしょう。

ライトをつける

視界が悪いときには、昼間などの明るい時間でもライトをつけて運転をします。ライトを付けていれば対向車や前後を走行する車、歩行者などに車の存在をアピールすることが可能です。

車に「リアフォグランプ」がついている場合は、バックランプよりも後方車に見えやすいので、点灯して走行することをおすすめします。リアフォグランプの有無については、日頃から確認しておくとよいでしょう。

広い道路を走行する

台風・大雨の際には、できるだけ広い道路を選んで走行します。車線数が少ない道路は、事故に巻き込まれる可能性が高まるからです。

たとえば強風で対向車がふらついて車線を越えてきた場合、1車線の道路では対応できずに衝突してしまう、反対車線や歩道などにハンドルを切って自身も事故を起こしてしまうといったことにもなりかねません。もし2車線の道路ならふらついた車を避けても、自身が事故を起こす可能性は低くなります。

ハザードマップを参考に安全な経路を選ぶ

海岸沿いや川沿いといった浸水しやすい場所、土砂災害や冠水が起こりやすい場所などは、ハザードマップで確認できます。会社や学校から自宅まで、自宅から避難所までなど運転する可能性がある場所の危険箇所は、ハザードマップであらかじめチェックし、安全な経路を決めておきましょう。

ハザードマップは過去の災害の被害状況などをもとに作られており、各自治体のホームページなどで見ることができます。

飛来物や落下物に注意する

大雨で街路樹や看板が倒れる、強風でものが飛んでくることで、車両に被害が及ぶケースも少なくありません。運転の際は前方後方はもちろん、左右や頭上など、広範囲に目配り気配りをするようにしましょう。

飛来物を避けようとして起こってしまう事故もありますので、速度を落としてゆっくりと走行すること、もしも何かがぶつかったら路肩に車を停め、冷静に対処することなどを意識してください。

ドアの開閉は慎重に

強風が吹いている場合、ドアの開閉にも注意が必要です。ドアを開けたときに強風にあおられてドアが故障することがありますし、風で勢いよくドアが開いてしまい、隣の車にぶつかってしまうこともあります。

JAFの実験によれば、大人は風速40メートル、子どもは風速20メートルでドアを押さえることが難しくなるそうです。自身の車はもちろん、周囲の車にも被害が及ばないよう、必要以上にドアの開閉をしないこと、開閉の際は周囲に注意をすることなどを意識しましょう。

気象情報・避難情報をこまめにチェックする

気象情報・避難情報は天気アプリや災害情報アプリ、インターネットなどで随時更新されます。また、テレビやラジオでも最新の情報を収集することが可能です。

運転にばかり夢中になっていると、新たな情報を取り逃し、誤った場所へ避難してしまったり、危険な場所と知らず向かってしまったりということにもなりかねません。最新の情報を入手することも、忘れないようにしてください。

山や河川沿い、海沿いの走行は特に注意!

大雨が降り続くと、山では崖崩れや地滑り、土石流といった土砂災害が起こりやすくなります。また、河川や海の近くでは氾濫に巻き込まれ、車が冠水する、海や川に沈んでしまうという可能性もゼロとは言い切れません。

ハザードマップをチェックすれば、こうした危険なポイントを極力避けて避難することが可能です。しかし、住んでいる地域や災害が起こったタイミングによっては、どうしても避けられないということもあるでしょう。

もし危険な場所を走行しなければならない場合には、じゅうぶんに注意をして運転する必要があります。

もしもの場合の備えも忘れずに

自宅には避難グッズや備蓄をしている方も増えてきていますが、運転中にトラブルに巻き込まれることも想定し、車にもしっかりと備えをしておきましょう。

たとえば最低限の着替えや水、食料などを入れた防災バッグをトランクに入れておく、冠水で閉じ込められた場合に脱出できるようシートベルトカッターやガラスを割るためのハンマーを用意しておく、ガス欠にならなりよう、ガソリンが半分を切らないような状態にしておく、などです。

万一被害に遭った場合には、保険を使うのに車検証が必要になります。車検証不携帯で運転をすると罰則を受ける可能性もあるため、車に積んでおくのが原則です。しかし、水没、火災などに巻き込まれれば、車検証を失ってしまうこともあります。

車検証をコピーし自宅に保管しておくことも、忘れないようにしましょう。

台風・大雨の車移動は危険!ポイントを押さえ安全な走行を

台風や大雨の際はさまざまな危険があるので、できるだけ運転をしないこと、自宅などから動かないことが求められます。しかしどうしても運転をしなければならない場合には、事前の備えはもちろん、運転中に起こり得る事故を想定しながらさまざまなポイントに注意をして走行しましょう。

自身も、そして他の運転者も安全に移動できる運転を心がけてくださいね。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
詳しいプロフィールはこちら

目次