マスクやマスクフィルターの代用になるものは?災害時も正しく感染対策

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新型コロナウイルス感染症の影響もあり、マスク着用が当たり前という風潮となりつつありますが、災害時に備えた非常持ち出し袋のなかにマスクは入っているでしょうか。災害時にマスクがない場合、マスクやマスクフィルターの代用になるものは身近にあります。

今回は、災害時のマスク・マスクフィルターの代用になるものやマスクの重要性、代用品を使う場合の注意点などを解説します。

目次

災害時のマスクの重要性が見直されている

これまで、災害時の非常持ち出し袋のリストにはマスクは入っていませんでした。しかし、現在は災害時のマスクの重要性も見直されています。

災害時の持ち物リストにマスクや消毒液が追加

防災教育に関わる研究者たちによる「新型コロナウイルスと災害避難を考える会」が作成した持ち物リスト12項目には、マスクや手指の消毒液が重要なものとして追加されています。これは新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を意識した見直しによる変化です。

ちなみに、マスク・消毒液以外の重要な持ち物には、お薬手帳や持病の薬、水、携帯トイレ、上履きなどが挙げられます。

使い捨てマスクは1人20枚準備してあると安心

肌や口元に直接触れ、外側も汚れやすいマスクは、1人あたり最低20枚は用意しておくことが推奨されています。大人用や女性用、子供用と家族の年齢や人数に合ったサイズ、枚数を用意しておくとよいでしょう。

また、消毒液もアルコールや次亜塩素酸などさまざまなものがありますが、こちらは500ミリリットル程度のものが1本あれば、家族で使うことができます。

マスクも消毒液もかさばるものではありません。重さにもあまり影響はないので、非常用持ち出し袋のなかに入れておくことをおすすめします。消毒液は使用期限がありますので、定期チェックで適宜新しいものと交換しましょう。

災害時のマスクの役割

日常的にもマスクをつける習慣がついている昨今ですが、災害時にもマスクは大きな3つの役割を果たしてくれます。

役割①感染症対策

まずは感染症対策です。咳やくしゃみなどの飛沫を防ぐことで、新型コロナウイルスだけでなく、さまざまな感染症の防止になります。

他者から移される心配が軽減されるのはもちろんですが、自分自身が咳やくしゃみといった風邪症状があるときにも、周りに移すリスクを低減できるのも、マスクのよいところです。

役割②避難所などでの乾燥対策

災害時には避難所での生活を余儀なくされる場合もありますが、避難所内は乾燥していることもしばしばあります。そんなときにマスクをしていれば、口元の保湿ができ乾燥対策にも有効です。

乾燥を防ぐと喉が痛くなったりすることも減り、風邪予防にもなります。避難所などでは寝るときにもマスクをしておくとよいでしょう。

役割③冬場は防寒対策にも

マスクをしていれば口元が温かくなり、防寒対策にもなります。マスク内で温まった空気を吸い込むので、顔の表面が冷えないだけでなく体内低下も防止できるでしょう。

ウイルスや花粉などの侵入を防ぐため、そして温まった空気を逃がさないためには、できるだけ顔にフィットするマスクを選ぶのがおすすめです。

災害時にマスクがない!マスク・マスクフィルターの代用となるものは

非常持ち出し袋に使い捨てマスクを入れておくことがベストですが、もしマスクを入れていなかったら、長引く避難所生活で持っていたマスクがなくなってしまったら、主に3つの方法で代用ができます。

また、使い捨てマスクを繰り返し使うためや布マスクの効果を高めるためには、マスクフィルターを利用するのがおすすめです。

非常時に比較的手に入れやすいもののなかで、マスクやマスクフィルターの代用品になりそうなものを紹介します。

マスクの代用品①ハンカチで即席マスク

ハンカチと輪ゴムやヘアゴムがあれば、即席で布マスクを作ることができます。手順は以下の通りです。
(参考:必見!「即席ハンカチマスク」の作り方【マスク不足対策】

  1. ハンカチの裏面を上にして置き、上下からたたんで三つ折りにする
  2. 両端からゴムを通す
  3. 外側を折り込んだら完成

早ければ10秒ほどで即席マスクができあがります。布が顔にフィットして、保護してくれますが、あくまでもハンカチなので間にマスクフィルターを挟むことでより外気から守られるでしょう。

マスクの代用品②キッチンペーパーで即席マスク

キッチンペーパー、ペーパータオルと輪ゴム、ホチキスでも、即席マスクは作れます。
(参考:キッチンペーパーを折るだけ、紙マスクの作り方

  1. キッチンペーパーを半分に折る
  2. 開いて上下から真ん中に向かって折る
  3. 外側に向かってさらに折る
  4. 裏返して中心に折る
  5. 輪ゴムをつなげてマスクのゴム部分を作る(顔の大きさによって長さを調節する)
  6. キッチンペーパーの両端に輪ゴムを通し、端を織り込む
  7. 折った部分をホチキスで留めて完成

細長い棒状になっていますが、開けば立体マスクのような形になります。キッチンペーパーで作るマスクは破れやすいので、丁寧に扱いましょう。

マスクの代用品③タオルなどを口に当てるだけでもマスク代わりに

輪ゴムやヘアゴムがない場合には、タオルなどを口元にあてる、顔に巻き付けて口を覆うだけでもよいでしょう。本物のマスクや即席マスクより取れやすいという難点はありますが、口元をしっかり保護すれば感染症対策や防寒、乾燥防止に役立ちます。

フィルターの代用品①ティッシュペーパー

続いてマスクフィルターの代用品になるものをご紹介します。1つ目はティッシュペーパーです。薄くて頼りなさそうにみえるティッシュペーパーですが、半分や三つ折りにして布マスクや即席マスクと口の間に挟んでおくだけで、ウイルスなどから保護してくれるパワーがアップします。

使い捨てマスクの在庫が少ないときや布マスクをなかなか洗濯できないときも、ティッシュペーパーを挟んでこまめに交換すれば外側のマスクを何回か繰り返し使うことも可能です。

フィルターの代用品②コーヒーフィルター

続いてのフィルター代用品はコーヒーフィルターです。コーヒーフィルターはティッシュペーパーより強度が高く、口元をしっかり保護してくれるのでもしあればマスクフィルターの代用として使ってみてください。

意外と息苦しさもなく、鼻と口をすっぽり覆ってくれます。

フィルターの代用品③お茶パック

3つ目のマスクフィルター代用品はお茶パックです。お茶パックは使い捨てマスクと同じポリエステルやポリエチレンでできています。大きさもほどよく、マスクの内側に入れればフィルターとしての役割をしっかり果たしてくれるでしょう。

お茶パックはティッシュペーパーよりも強く、コーヒーフィルターよりも薄いです。マスクフィルターの代用としては、比較的快適に使える部類なのではないでしょうか。

マスクやマスクフィルターを代用する際の注意点

マスクやマスクフィルターがないときには、ハンカチやさまざまな紙類などで代用が可能です。しかし、代用品を使う際には注意したほうがよいこともあります。

本来の使い方とは違うことを理解する

キッチンペーパーやティッシュペーパー、コーヒーフィルターなどは本来マスクやマスクフィルターとして使うものではありません。感染対策などには布マスクよりも使い捨てで強度やウイルスカット率などの高いマスクが推奨されています。

布マスクや代用品では、強度や使い心地などにやや支障があることを理解したうえで使用してください。

誤飲に注意する

ティッシュペーパーやお茶パックなど、薄いものが口元にあると、小さなお子さまは誤飲してしまう可能性があります。

代用品を使う場合は自己責任で、使っても問題のなさそうな年齢、健康状態の人にのみ使用するようにしましょう。

息苦しさにも注意

代用品マスクも本来のマスクも、長時間使用していると息苦しさを感じることがあります。知らない間に熱中症や脱水症状に陥ったり、息苦しさから酸欠になったりする可能性もゼロではありません。

マスク着用時の息苦しさは年中起こり得ますが、特に夏場は注意して使用するようにしてください。

まとめ

非常持ち出し袋には1人20枚ほどの使い捨てマスクを入れておくことが推奨されていますが、災害時にマスクやマスクフィルターがない場合にはハンカチやキッチンペーパー、コーヒーフィルターなど自宅に当たり前にあるさまざまなもので代用が可能です。

代用品はあくまでも代用であり、本来の用途とは違うものであることをきちんと理解し、自己責任で使用するようにしましょう。災害時にも感染対策、エチケットを守れるよう日頃から備えをお忘れなく。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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