日常生活のなかで、突如犯罪に巻き込まれる可能性はゼロではありません。もしものときに自分の身を守るためにも、日頃から防犯グッズを持ち歩くと安心です。特に女性は力で男性に勝つことが難しいこともあるので、いざというときに役立つアイテムを常備するとよいでしょう。
今回ご紹介するのは、女性におすすめの防犯グッズです。防犯グッズの必要性や選び方のポイントも解説していますのでどのような防犯グッズがあるかを知り、自分に必要なアイテムの購入をぜひ検討してみてください。
※防犯グッズのなかには「購入・所持」は合法でも、持ち歩く(携帯)と「違法」になるものもあります。詳しくはタクティカルペンに関する記事で触れていますので、併せてご一読ください!
防犯グッズは犯罪・災害対策に必須
「防犯グッズ」という名前から「犯罪対策」というイメージが強くなりがちですが、防犯・防災の大きく2つの役割を果たしてくれます。
犯罪から身を守るため
防犯グッズの本来の目的は、犯罪から身を守ることです。不審者に遭遇した、犯罪の現場に居合わせてしまったなど予期せぬシチュエーションのときには、自分の身を守らなければなりません。
そんなとき生身でいるよりも、防犯グッズがあったほうが心強いですし、より安全に逃げられる可能性は高まります。
災害時にも役立つこともある
防犯グッズのなかには、災害発生時に役立つアイテムも存在します。たとえば後程ご紹介する防犯ブザーやホイッスルは、大きな音で災害に巻き込まれ助けを呼びたいときに役立ちますし、懐中電灯よりも強い光を放つフラッシュライトも、光を調整できるものであれば災害時に明かりの役割を果たしてくれるでしょう。
また、災害現場や避難所などでは空き巣や盗難、暴行などの犯罪が起こる可能性もあり、こうした場面でも防犯グッズがあると安心です。
女性が防犯グッズを選ぶ際のポイントは?
さまざまなグッズのなかから女性が自身の防犯のために最適なアイテムを選ぶ際には、次の3つのポイントに注目しましょう。
持ち歩きやすさ
いくら優れた防犯グッズでも、持ち歩きにくいサイズや重量感のものでは、常に携帯しておくことが難しくなります。
防犯グッズを選ぶときには、通勤・通学や外出用のバッグに入るサイズ、持ち歩いても苦にならない重さのアイテムを選ぶようにしてください。
使いやすさ
機能性やクチコミなどをもとによい商品を購入しても、使いこなせなければいざというときに意味がありません。防犯グッズ選びには、使いやすさも重要なポイントとなります。
できれば店舗で実際の商品を確認したり、持っている人に触らせてもらったりして、使用感を把握しましょう。その上で、非常時にも扱えるかどうかを判断し、購入を検討すると「買ったのに意味がなかった」という事態を避けられます。
違法にならないよう注意
防犯グッズのなかには、自宅や店舗などに置いておくことは問題がなくても、持ち歩くと軽犯罪法に触れるものもあるので注意が必要です。
たとえば「護身用に小型ナイフを持ち歩く」といった行為は、もし所持しているのが見つかると拘留や科料に処される可能性があります。また、万一不審者に遭遇した場合に刃物で相手を傷つけてしまうと、正当防衛とはいえ罪に問われることも否定できません。
持ち歩き用の防犯グッズを購入する際は、違法にならないかどうかもしっかりと確認しましょう。
女性におすすめの防犯グッズ
ここからは、女性におすすめの防犯グッズをご紹介します。それぞれどのような機能を持つアイテムなのかを知り、自身の防犯のために必要かどうかを検討してみてください。
防犯ブザー
防犯ブザーは大きなブザー音で周囲に危険を知らせてくれるアイテムです。警視庁の調査によると、小学生の3割が所持しているほどメジャーな防犯グッズで、子どもだけでなく大人の犯罪対策にも活用されています。
防犯ブザーは軽量で常にバッグにつけておくことができ、いざというときには紐を引いたりボタンを押したりと、操作が簡単なのも魅力です。最近は大人の女性が持ち歩くことを想定したオシャレなデザインのものも増えてきています。
催涙スプレー
催涙スプレーは刺激物を噴射し、相手をひるませたり視界をさまたげたりできるスプレーです。相手に比較的大きなダメージを与えることができ、そのすきに安全な場所へ逃げることができますが、奪われてしまう、使い方を誤ってしまうと自身にも被害が及ぶ可能性があります。
以前は噴霧タイプが主流でしたが、最近は相手に命中しやすい液状タイプが人気です。
護身棒
護身棒は少量の力でも扱うことができたり、相手の急所を狙いやすい構造をしたりと、女性が相手と対峙しなければならなくなった場合に役立つアイテムです。
犯罪に巻き込まれそうになったときには速やかに逃げるのがベストですが、逃げられない、なんとか対処しなければならないといったときに戦えるものが何もなくては不安でしょう。そんなときに護身棒があれば、力の強い男性から身を守ることができます。
ちなみに、護身棒は使いこなせなければ相手に取られてしまうなどして逆に危険です。購入したら説明書を読んだり動画を見たりして、使い方をマスターしましょう。
催涙スプレーや護身棒は、携帯できない防犯グッズです。自宅での防犯に活用するなど、用途を考えてのご購入をおすすめします。
フラッシュライト
懐中電灯などよりも強い光で、相手の視界を遮ることができるのがフラッシュライトです。ライトを当てられた相手はこちら側を直視できないうえ、照らすのをやめてからも目がくらみ、一時的に周囲がよく見えない状態になります。
フラッシュライトを当てて相手の動きを一時的にストップさせ、その間に逃げる、他の防犯グッズを取り出すなどの行為が可能です。ライトによっては光の加減を調整できるので、懐中電灯としても役立ちます。
ホイッスル
大きな音を出して相手をひるませる、周囲に危険を伝えるのであれば、防犯ブザーのほかホイッスルも有効です。ホイッスルは防犯ブザーよりも軽量で持ち歩きやすく、最近はネックレス型でアクセサリーとしても使えるオシャレなデザインのものもあります。
防犯グッズ活用のためのポイント
用途にあった防犯グッズ、気に入ったアイテムをそろえたら、常に持ち歩きいざというときに備えます。防犯グッズ購入後、注意したい点は3つです。
使い方を覚える
防犯グッズをそろえても、適切に使えなければ意味がありません。まずは購入した防犯グッズの使い方を覚えましょう。
防犯ブザーやホイッスルなど、扱いが簡単なものも一度は試しに使ってみると、いざというときにスムーズです。また、催涙スプレーや護身棒などの危険なアイテムも、練習できるものは使い方を練習することをおすすめします。この際人に向けない、周囲の安全を確認することも忘れてはいけません。
定期的に点検をする
せっかく購入した防犯グッズが、いざというときに何の役に立たないようでは意味がありませんので、定期的に点検をし緊急時に使用できるようにしておきます。
電池式のものは電池切れをしていないか、催涙スプレーはしっかり噴射できるかや液漏れがないかなど、1つ1つチェックするようにしましょう。
危険を感じたら逃げることを優先する
護身棒などを持っていると気が大きくなり不審者に立ち向かう人もいますが、防犯グッズをそろえたからといって、不審者に出くわした際に必ずしも相手を倒せるわけではありません。緊急時、最も大切なのは「命を守ること」です。
防犯グッズは不審者と戦うアイテムではなく、とにかく安全な場所に逃げられるよう助けてくれるものだということを忘れず、自ら危険に飛び込むような真似はやめましょう。
防犯・防災のために防犯グッズの購入も検討しよう
不審者などから身を守るための防犯グッズは犯罪への対策はもちろん、防災にも活用できます。さまざまな防犯グッズのなかから自身が使いこなせるもの、役立つものを見つけ、日々の対策を行いましょう。
また、いざというときはとにかく身を守り逃げることを忘れないようにしてください。