子どもの事故は家庭内でも起こる!事故事例や発生理由、対策を知ろう

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ライターの永野です!

「ホントに冬ですか?」というくらいの暖かさから一変、急に寒くなったと思ったら17日(日)には私の住む地域でも雪がチラチラと降りました。積もることは滅多にないのですが「あったかいしなぁ」とサボっていたタイヤ交換のために、ようやく重い腰を上げたところです。

そうこうしているうちに年が明けて今年度が終わり、4月には長男は小学3年生、次男は1年生になります。

小さな頃は机などの角にクッションをつけたり、床に滑り止め兼転倒時の衝撃緩和のクッションを敷いたり、キッチンや階段に侵入できないようゲートをつけたりと、いろいろと安全対策を行っていましたが、そんなことも不要な年齢になったなぁと、しみじみ思います。

学校や幼稚園、習い事などで、年齢とともに自宅で過ごす時間も徐々に少なくなってきいますが、まだまだ「おうち時間」の長い小さな子どもがいるご家庭では、家庭内での子どもの事故に注意が必要です。

そこで今回は、家庭内で起こり得る子どもの事故について、さまざまな情報をお届けします。事故が多い理由や、事故防止のためにできる内容などをまとめましたので、安全対策の参考になれば幸いです。

目次

家庭内での子どもの事故は多い!

「子どもの事故」と聞くと、交通事故や海やプールといった水場での事故を連想することも多いかもしれませんが、家庭内で発生する子どもの事故も、意外と多いことをご存じでしょうか?まずは、家庭内でどのような事故が発生しやすいのかを見てみましょう。

最も多いのは0歳

消費者庁消費者安全課の「⼦どもの不慮の事故の発⽣傾向」によると、平成29年から令和3年までの5年間に交通事故以外で発生した事故は、多くが家庭内で起こっています。

消費者庁のデータより

最も多いのは0歳児で、ほとんどが家庭内で起こっています。家庭で過ごす時間が長く、危険が何かわからない0歳児にとっては、大人には問題ないものでも命を奪う原因になりかねません。1~4歳になると家庭内での事故件数は減少するものの、やはり大半を占めています。

0歳から4歳までの小さな子どもはもちろん、5~14歳の家庭内での事故も少なくありません。年齢が上がると子どもだけで出かけたり、自宅にいる時間が短くなったりしますが、それでも家庭内にはけがや死亡につながる危険が潜んでいることがわかるでしょう。

永野

小さい子どもは危険がいっぱい!

実際に起きた家庭内での事故

家庭内にはさまざまな事故の危険がありますが、「⼦どもの不慮の事故の発⽣傾向」によると、最も多いのは窒息事故だといえます。

消費者庁のデータより

誤えんは保育園や幼稚園、学校、外出先などでも起こる可能性がありますが、最も多いベッド内での窒息は、大半が就寝時、つまり家庭内での事故だといえます。窒息を含め、家庭内で発生の可能性がある事故は、以下の通りです。

・転落、転倒
・窒息(誤飲)
・やけど
・溺水
・打撲、切り傷
・指挟み
・やけど
・感電  など

家具や家電など、日常的に使用しているものが子どもの危険につながる可能性もあるので、注意が必要です。

参考:消費者庁消費者安全課|⼦どもの不慮の事故の発⽣傾向〜厚⽣労働省「⼈⼝動態調査」より〜

年齢別!家庭内で起こりやすい子どもの事故

ここからは、家庭内で起こりやすい事故を、子どもの年齢別に解説します。成長とともに危険は変わってくるので、子どもの年齢に応じた対策は欠かせません。

0歳

0歳児の注意したい家庭内の事故は、窒息や転落です。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ自力で動けませんが、ベッド内に枕やぬいぐるみ、クッションなどの柔らかいものが置いてあると、窒息する可能性があります。

寝返りやずり這いができるようになると、ベッドやソファからの転落をすることもあり危険です。さらに成長してつかまり立ちや歩行もするようになると、自力で高いところにのぼって転落する、高いところにあるものを取って口に入れ(誤飲)、窒息する恐れもあるので注意しましょう。

1~2歳

1~2歳の子どもは、0歳児より意思疎通が取れるようになるため、危険がなくなると思われるかもしれません。しかし、まだまだ危険なものやシチュエーションがわからないことも多く、好奇心でさまざまなものを触ったり活発に動き回ったりするため、家庭内での事故も多いといえます。

1~2歳の子どもの事故で起こりやすいのは、転落や溺水、やけど、誤飲などです。椅子やベッド、ソファなどだけでなく、ベランダや窓からの転落にも注意する必要がありますし、水遊び中はもちろん、行動範囲が広がるため、湯を張ったままのお風呂場に入ってしまっての溺水の危険性もあります。

夏の風物詩ともいえる花火や熱いものを触ってしまってのやけども起こり得る事故の1つですし、まだまだいろいろなものを口に入れたい子どももいるので、誤飲にはじゅうぶん注意しましょう。また、1人で玄関から外に出てしまっての交通事故、駐車場内での事故なども、年齢が上がって新たに登場する危険だといえます。

永野

この頃は本当に大変だった…

3~5歳

3~5歳ぐらいになると、危険なものや行動などを理解できる子どもも増えてきます。幼稚園や保育園に通う子どもも多く、家庭から出た「外の世界」で、さまざまな知識を吸収してくること、家庭で過ごす時間が減少することから、家庭内での事故のリスクは2歳までと比べると低くなることもあるでしょう。

しかし、前述のデータからわかる通り、5~14歳の子どもの家庭内での事故も多いので、低年齢である3~5歳も引き続き事故に注意した家づくりが必要です。起こりやすい事故は転落や溺水、やけど、誤飲など1~2歳とあまり変わりません。行動がより活発になり、事故のダメージが大きくなる可能性があることも覚えておきましょう。

参考:あいちはぐみんネット|月齢・年齢別で見る起こりやすい事故

家庭内で子どもの事故が多い理由

家庭内で子どもの事故が多く発生する理由には、子どもの特性が関係しています。どのような行動や特性が事故につながるのか、確認しましょう。

手に取ったものを口に入れて確認する→誤飲・窒息が起こりやすい
子ども(特に乳幼児)は体に対して頭が大きい体型で、バランスが取りにくい→転倒・転落しやすい
さまざまなものに興味を持つ→登る、飛び降りる、触るといった行動が事故やけがにつながる
何かに集中すると周囲が見えなくなる→危険に気づかない、普段危険だと理解していることを忘れてしまう
判断力が低い→危険に気づかず行動してしまう
大人と比べて目線が低い→見えている範囲が狭いため危険に気づきにくい

また、小さな子どもは大人の行動を真似したがる習性もあり、事故につながることもあります。家庭内で子どもが安全に過ごすには、危険を教えるだけでなく、事故が起こりやすい場所に適切な対策を施すことも忘れてはいけません。

参考:こそだてまっぷ|おうち時間の子どもの危険を回避! 最新事故対策を学ぼう【専門家アドバイス】

家庭内での子どもの事故を防ぐためにできること

大人にとっては当たり前の環境も、子どもにとっては危険ということは多くあります。家庭内での子どもの事故を防ぐためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。事故の内容別に、おすすめの安全対策をご紹介します。

永野

できることから実践しよう!

転落・転倒対策

転落・転倒対策としてできることは、以下の通りです。

・食卓椅子は専用のバンドなどでテーブルに固定する
・大きな家具や窓、ベランダの近くに登れるものを置かない
・体重をかけると倒れそうな家具は触れないところに置くか、転倒防止ベルトなどで固定する
・窓には補助鍵をつける
・小さな子どもをソファに寝かせない
・子どもが椅子に座る際はベルトなどで固定する
・階段にはゲートをつける
・床にジョイントマットなどを敷く
・階段の上り下りができるようになったら、滑り止めなどをつける など

低い場所からの転落も、子どもにとっては重大なけがにつながる恐れがあるため、細かな対策をしましょう。また、フローリングの床は滑りやすく、転倒時に頭をぶつけることも少なくありません。リビングや子ども部屋などは滑りにくいマットを強いて、安全を確保することも大切です。

誤飲・窒息対策

誤飲は食べ物だけでなく、小さなおもちゃや化粧品、医薬品、小銭、たばこなどでも起こる可能性があります。特にたばこの誤飲事故は多く、誤飲してしまうと吐き気や嘔吐、腹痛、頭痛、けいれん、呼吸困難などの中毒症状を引き起こすこともあるため危険です。誤飲や窒息を防ぐためにできる対策には、次のようなものがあります。

・3歳未満は直径3.9cm以下のおもちゃを使用しない
・手の届くところに窒息の恐れのあるものを置かない(ラムネ菓子や錠剤、イヤホン、タバコなど)
・丸くて弾力のある食べ物(ミニトマトやこんにゃくなど)は半分に切る
・歩き食べ、遊び食べ、寝転びながら食べることをしない
・急いで食べない
・フードやひものついた服は、フードを内側に折り込む、紐を抜く・切るなどして着せる
・ブラインドの紐は短くする
・化粧品や医薬品、誤飲しそうなものが入っている引き出しにはロックをつける など

やけど対策

家庭内で子どものやけど事故を防ぐためにできる対策は、以下の通りです。

・熱い飲み物が入ったカップなどを置きっぱなしにしない
・テーブルクロスは使用しない(引っ張って上のものが落下、転倒する危険がある)
・蒸気の出るものは手の届かないところに置く
・ドライヤーやアイロンなどは子どものいるところで使用せず、使ったらすぐに片付ける
・コンロはチャイルドロックをかけて点火できないようにする
・ストーブはガードをつけて触れないようにする など

水の事故対策

海や川、プールだけでなく、家庭内で起こる水の事故もあります。次のような対策で、事故を防ぎましょう。

・トイレやお風呂の入り口は閉めて、ロックをする
・お風呂に入っていないときは湯船の水を抜く
・湯船にふたをする
・縦型洗濯機はふたを閉めておく など

ちなみに、昨今増えているドラム型洗濯機は溺水の危険はないものの、子どもが扉を開けてなかに入り、窒息してしまうという事故も起こっています。小学校2年生の子どもが死亡した事故事例もあるので、買い替えを検討中の方は子どもが小学校中学年・高学年くらいになってからドラム型にすることも視野に入れるとよいでしょう。すでにドラム型洗濯機がある場合は、使用しないときにロックをかけて、子どもが入れないようにするのがおすすめです。

その他の対策

家庭内の子どもの事故を防ぐためにできることは、ほかにもあります。

・感電防止のため使っていないコンセントはカバーをつける(シンプルなものがベスト)
・机や棚の角に頭をぶつけてけがをしないよう、クッション製のカバーをつける
・ドアが急に閉まって指を挟まないよう、ドアクッションをつける
・誤飲やけがの可能性のあるものは、子どもの手の届かない場所に収納する
・低い場所に収納する場合は、ドアロックをつける など

「こんなことで」と思うようなところにも、子どもの事故の危険はありますので、特に子どもが小さい家庭では細部まで行き届いた対策を意識しましょう。

参考:おやこCAN|家庭で起こる子どもの事故
CAPS CLINIC|たばこの誤飲事故と対処法

子どもの事故は正しい対策で家庭内を安全にして防ごう

家庭内での子どもの事故は多く、特に自宅で過ごす時間の長い0歳児、1~2歳児は注意が必要です。大人にとっては危険でなくても、子どもにはけがや死亡につながるものや状況を知り、正しい対策で安全を確保しましょう。

編集後記

長男が1歳半になる頃まではマンションに住んでおり、間取り的にキッチンの手前にゲートをつければトイレやお風呂に侵入するのも防げました。新婚時代に購入したガラス製のおしゃれなテーブルは、夫が個人的に使っている部屋に封印していた記憶です。

その後、現在の自宅に引っ越して次男を出産したので、キッチンの手前だけでなく階段の上にも下にもゲートをつけ、角という角にクッションカバーを施し、前より広くなったリビングに加え、おもちゃを置いている部屋の床にもジョイントマットを敷き詰め…。

全体的にズボラな私ですが、子どもの安全対策については成長に合わせてありとあらゆることをしたなぁと思います(笑)。

5歳と7歳になった現在は、スリッパをなめることもガラスのテーブルにトミカを打ちつけることもありませんし、机の角に頭をぶつけるような背丈でもなくなりました。しかし、今度はソファから飛び降りたり部屋のなかで相撲を取ったり…。息子たちの過激な遊び方を見ていると「そりゃ14歳まで家庭内で事故がおこるわな」と、ご紹介したデータについても納得でした。

家庭内での子どもの安全を守るという任務は、まだまだ続きそうです。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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