こどものゴーカート運転は何歳から?事故の危険や注意点を知ろう

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ライターの永野です!

仕事の合間にクリスマスや新年に向けた準備を進めておりますが、次男がまだ赤子から幼児に転換する頃は、乗り物が大好きでトミカや乗り物図鑑などをよく購入していたことを思い出しました。見るのも乗るのも好きだった次男のために、こども向けの遊び場に行ってカートに乗ったなぁと思うと、人生仮面ライダー一色になった彼の成長にちょっと寂しくなったりならなかったり…。

「ゴーカート」といっても種類は複数で、年齢や身長の制限もさまざまです。こどもは何歳から乗ってよいのか、ゴーカートに乗る際注意するポイントは何かを知っておくと、お出かけにも役立ちます。

そこで今回は、こどものゴーカートに関する情報をまとめました。ゴーカートで実際に起こった事故や、安全に乗る・見学するための注意点にも触れていますので、ぜひ最後までチェックしてください。

目次

【基本】そもそもゴーカートとは

「ゴーカート」というと遊園地にある1~2人乗りの車を連想する方も多いのではないでしょうか(私はそうです)。まずは、ゴーカートの定義や時速何キロで走るのかなどの基本情報を解説します。

ゴーカートの定義

精選版 日本国語大辞典によると、ゴーカートとは次のような乗り物を指します。

遊戯、または競走用の構造の簡単なエンジン付き小型自動車。

ボディのない1人乗りの自動車で、アメリカのレーシングカーの設計者が考案したといわれています。ちなみに、似たものにレーシングカートがありますが、レーシングカートのほうがスピードが出て、専用の免許(ライセンス)がないと運転できないのが一般的です。

一方、ゴーカートの運転に免許は必要なく、身長や年齢に一定の制限があるものの、クリアしていれば誰でも気軽に乗れます。

遊園地などのゴーカートは何キロ出る?

ゴーカートの速度はさまざまですが、遊園地などで見かけるファミリー向けのものの時速は、20~30kmほどだといわれています。小さなこどもも乗れるゴーカートはさらに低速ですし、なかには年齢や身長の制限を高めに設定し、時速100km程度出るものもあるようです。

自動車の場合、時速20kmでも追突事故が起こればむちうちになる可能性がありますし、時速30kmは歩行者の致死率が急激に上昇する速度。ゴーカートも時速20~30kmほどの速度でも、じゅうぶんに注意する必要があることがわかるのではないでしょうか。

参考:コトバンク|ゴーカート
   新千歳モーターランド|レンタルカートとは?

こどものゴーカート運転は何歳から?

車好きなこどもをゴーカートに乗せてあげたい!と思う保護者もいるでしょうが、ゴーカートの運転をできる条件は、施設により異なります。特に、本格的なゴーカートは身長や年齢の制限が厳しいので、出かける前にチェックするとよいでしょう。

運転可能な年齢は施設やゴーカートの種類による

前述の通り、ゴーカートは速度もさまざまです。何歳から運転できるかは種類によりますが、制限年齢が低いところだと、小学校3年生から運転できます。施設は用意したゴーカートに合わせて年齢や身長を制限しているので、一概に「何歳から」とはいえませんが、15歳を超えていれば乗れないゴーカートは少ないでしょう。

ゴーカートには年齢だけでなく、身長制限もあります。こちらも同様にゴーカートの種類によって制限身長が変わってきますので、事前のチェックは欠かせません。145cmあれば、まず身長制限に引っかかることはないといえます。ちなみに、制限身長をクリアしていても、ペダルに足が届かなければ利用できないので注意が必要です。

2歳から運転できるゴーカートもある

最近は小さなこども専用のゴーカート(キッズカート)も増えています。「キッズカート」は2歳、3歳など低年齢から乗れるものもあり、速度が出ず比較的安全に乗れるのが特徴です。

2人乗りで助手席に保護者が同伴して乗るタイプもあれば、小さなこども専用の1人乗りカートもあり、乗り物好きなこどもが自分で運転する楽しさを味わえます。

本格的なゴーカートは身長・年齢制限あり!

本格的なゴーカートは、前述のように身長や年齢の制限があり、速度が出るものほど制限は厳しい傾向にあります。施設によっては速度の出るゴーカートを用意しており、走行前に誓約書へのサインや走行説明が必要です。

余談ですが、速度が出るゴーカートになればなるほど、利用料金も高くなることが多いといえます。

ゴーカートは危険?事故の事例も少なくない

ゴーカートは多くの人が安全に楽しめる乗り物というイメージもありますが、種類によっては危険性が高くなります。特に、年齢や身長制限をクリアしたこども、自動車の運転免許を持っていない人が乗る際は、トラブルが起こらないよう注意が必要です。

過去には、ゴーカートによる死亡事故も起こっています。ここからは、ゴーカートの事故についてみていきましょう。

令和4年に起こった事故について

令和4年9月、北海道森町ではこどもを対象としたモータースポーツの体験イベントが行われました。体験イベント中、小学校高学年のこどもが運転するカートがコースアウトし、2名のこどもがけがをし、2歳の男の子が死亡しました。

高学年のこどもが運転していたのは、時速40km出るカート。読売新聞の取材に応じた南幌カートスポーツクラブの代表は、「カート乗車時は視線が低くなり、体感速度が非常に速くなるため、初めてのこどもがパニックになるのもうなずける」とコメントしました。

体験用のコースは、ピットレーンと見物客のあいだの仕切りが三角コーンのみで、担当者が想定していなかった場所にカートが暴走してしまったことが、見物客を巻き込んだ原因だといわれています。

遊園地などでの乗り物事故

前述の事故を受け、消費者庁は令和4年12月に乗り物事故への注意喚起のニュースリリースを発表しました。平成21年以降に遊戯施設やイベント会場などでの乗り物事故について減給されており、こどもに限らず自ら運転する乗り物での事故は、平成21年度から令和4年度までに30件あったそうです。

消費者庁のデータより引用

被害者は10歳代が11人で9歳以下が8人、20代から50代が16人。また、乗り物別の事故件数はゴーカートが最も多い12件でした。

消費者庁のデータより引用

サーキットやレジャー施設、公園など、さまざまな場所でのゴーカート、レンタルカート体験で事故が起こっており、なかには内臓損傷や左瞼を切るなど、大きな怪我につながっているケースもあります。免許がなくても運転できるのが魅力のゴーカートですが、スピードが出るぶん危険性が高いこともわかるのではないでしょうか。

参考:読売新聞オンライン|「ブレーキ!」叫んだが…ゴーカートにはねられ2歳児死亡、安全対策に疑問の声
消費者庁|こども自身が運転するゴーカートなどの乗り物での事故に注意! 

こどもがゴーカートに乗る場合の注意点

ゴーカートでの事故やトラブルを防ぐのに最も有効なのは「乗らない」という選択をすることでしょうが、旅行やおでかけなどの際に特別な体験をしてみたい場合もあるでしょう。

こどもが安全にゴーカートに乗るために注意したいポイントは、次の通りです。

ルールを守って利用する

当然ですが、安全な利用にはルールの厳守は必須です。年齢や身長・体重の制限を守り、運転前の安全講習をしっかりと聞いて理解してルールを守って乗りましょう。乗車時には服装にも注意して、露出の多い服装を避け、マフラーや長い髪など、視界を遮ったり巻き込まれたりすると危険なものに注意することも重要です。

また、健康状態があまりよくない、不安があるときには走行によって体調が急変する可能性もあります。体調が優れない場合は、無理をしてまで乗らないようにしましょう。

施設の安全対策について確認する

自身が安全にじゅうぶん留意しても、施設の安全対策が整っていないと思わぬ事故に巻き込まれるかもしれません。乗り物やコースの管理状況は事前に調べ、体験前にも確認しましょう。

保護具はあるか、安全講習を適切に実施しているか、乗り物や設備の定期点検をしているか、事故に備えた安全計画や補償はあるかなどは、万一のときのための重要なポイントです。「大丈夫だろう」と思わず、下調べや現地での確認は怠らないようにしてください。

事故の危険性について家庭で話し合う

安全に走行しなかったり安全対策がきちんとされていなかったりすると、どのような事故が起こるのか、家庭で話し合うことも大切です。事故の具体例を出し、「ルールを守らないとどうなるか」「設備に不安のあるコースやカートを利用するとなぜ危険か」を保護者から伝え、こどもに理解してもらいましょう。どれくらい速度が出るかを知らせるために、ゴーカートの運転者の視点からの動画を見せるのも有効です。

なかには「だったら不安だから乗らなくてよい」「こんなにスピードが出るのはこわい」と言い出すこどももいるかもしれません。こどもの意思を尊重して無理強いはせず、ほかに楽しめるアクティビティがないか一緒に考えるのも、1つの方法です。

不安な場合は大人が運転する

最近のゴーカートは、2人で乗れるものも多くあります。自分で運転するのは不安な場合は付き添いの大人が運転し、こどもを助手席に乗せて走行するのもよいでしょう。

とはいえ、大人だから100%大丈夫ということはありません。「毎日自動車を運転しているから」と思う人もいるでしょうが、私の経験では、ゴーカートはスピードが出なくても激しい振動がハンドルに伝わり、運転しにくいものです。大人も安全にじゅうぶん配慮して、事故のないように運転することを忘れてはいけません。

見学中は安全な場所で

ゴーカートに乗らず、レースの様子だけ見学する人もいます。見学中は巻き込み事故に遭わないよう、安全な場所を確保しましょう。施設が指定する観覧エリアは安全対策が施されているケースが多いものの、前述の北海道の事故のように、安全対策が甘いこともあります。

近くで見学するとよりゴーカートのスピード感や迫力を楽しめますが、観覧エリアでも安全に注意すること、指定されていない危険なエリアで見学しないことを徹底してください。

こどものゴーカートは注意点を守って安全に利用しよう

自動車の免許がなくても運転できるゴーカートは、こどもも大人も楽しめる魅力的な乗り物です。しかしスピードが出る乗り物なので、大きな事故につながる可能性もあります。

ゴーカートに乗れる施設は全国各地にありますが、体験前には安全対策がしっかりとされているか、年齢や身長の制限をクリアしているかを確認しましょう。ルールを守り、ゴーカートでよりよい思い出づくりをしてくださいね。

編集後記

大学生の頃、ディズニーランドでゴーカートに乗ったなぁと思って調べたところ、「グランドサーキット・レースウェイ」というゴーカートのアトラクションは2017年1月11日で終了していました。2人乗りでそこそこ低速、しかも決められたレーンの上を走るという安全性の非常に高いアトラクションでけっこう好きだったのでなくなったのは残念ですが、東京ディズニーランド開園当初からあったアトラクションだったことを知り、尚更悲しくなりました。

岐阜県には、「ぎふ清流里山公園」という施設があり、ここでゴーカート体験ができます。あまりスピードは出ませんが、運転者は身長が140cmないといけないようで、息子たちはまだまだ助手席にしか乗れません。

スピードが出るゴーカートは自分自身が未経験なので、こどもが大きくなって乗りたいといったらどうしようか、悩ましいところ…。いろいろな経験をさせてあげたいと思う反面、危険や苦労はできるだけしてほしくないというのが、親心なのでしょうか。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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