アイロンで火事になるのはどんなとき?コードの扱いにも気をつけよう

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前回の記事「住宅火災」では、家庭内にひそむ「火災のリスク」についてお伝えしました。

その中ではとりあげなかったものの、おなじくリスクがあるものに「アイロン」があります。

アイロンはそのかけ面が高温になるため、火事への注意が向きやすい製品かもしれません。しかし、アイロンによる火事はそのかけ面だけが原因となるのではないのです。

そこで今回は「アイロンで火事になる可能性には、どのようなものが考えられるのか」についてお伝えします。

さらに、おなじく家庭内で使用する「コタツ」や「ホットカーペット」のリスクについてもとりあげます。

日常的に使う機会が多いものだからこそ、そこにあるリスクを知り、火事をおこさないための行動につなげていきましょう。

目次

アイロンで火事になる可能性

さっそく、アイロンの火事の要因となるものを確認しましょう。

電源スイッチの切り忘れ

アイロンにかぎりませんが、電気で熱を発するものでは「電源の切り忘れ」は火事になるリスクが高まります。

電源の切り忘れを、ガスコンロのような直接火が見える物におきかえると、それは「火の消し忘れ」状態と言えるでしょう。

火災予防では「火を消す」ことが重要であるのと同様に、「電源を切る」ことを念頭に入れておくことが大切ですね。

可燃物がアイロンに触れる

電気が通って高温状態のアイロンに、ハンカチや洋服といった可燃物が接触すれば、やはり燃える可能性は高まるでしょう。

アイロンを水平においた状態だけでなく立てていてもアイロンが倒れたり、またアイロンに物が落ちてくることも考えられます。

仮にアイロンに物が触れた場合、何時間で火がでるのか気になるところかもしれませんが、物が燃える時間はその性質や接触時間などによっても異なるため、一概にはいえません。

電源オフ機能や温度設定の故障

アイロンによっては電源を切り忘れても、一定時間経過すると「自動的に電源が切れる」機能がついているものもあります。

また、アイロンの温度設定は一般的に「低中高」と3段階になっており、設定に応じた温度になります。

ところが過去には、この温度設定が故障したアイロンの電源を切り忘れ、出火につながったケースがあるのです。

温度設定にかぎらず自動的に電源が切れる機能も故障しない可能性はゼロではありません。

【参考文献】nite(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)|Vol.291  7月25日号「アイロンによる事故」

アイロンの配線器具が原因で火事になることも

アイロンで火事になるのは、アイロンからでる熱だけが原因とはかぎりません。

コンセント部分のほこり

コンセントと電源プラグとの間に溜まったほこりに湿気などの水分が加わり火事になることがあります。

これは「トラッキング現象」とよばれるもので、電気火災の1つの原因として知られているのです。

アイロンをつかうときにはコンセント部分にほこりがないか確認し、また長時間電源プラグを差したままにするのは避けた方がよいでしょう。

コードの断線

アイロンの使用後コンセントから電源プラグを抜くとき、コードをひっぱっていないでしょうか?

強い力が加わって断線したコードの使用は、火災につながる危険性があるのです。過去にはドライヤーの使用中に火花がでたという事例もあります。

断線はコードをくりかえし折り曲げたり束ねることでもおきることがあるといいます。ヘアアイロンなど頻繁に使うものでは、コードの取扱いにも注意しましょう。

【参考文献】Panasonic(よくあるご質問)|事故事例から学ぶ家電安全生活(ドライヤー)ヘアドライヤーのコードがねじれて火花

アイロンだけではない身近にある火事のリスク

ここまでアイロンで火事になる可能性についてお伝えしました。

しかし、家庭内で火事につながるリスクがあるものはほかにもあるのです。

ここではその一部として「コタツ」と「ホットカーペット」をとりあげます。

コタツ

コタツの暖かさは心地よいものですが、使い方をあやまると火事になる危険性があります。

その原因のひとつが「ヒーター部分への可燃物の接触」です。

コタツのなかに洗濯物を入れて乾かそうとしたり、座っていない座布団を押し込んでいないでしょうか?

日々の習慣で無意識におこなっていることもあるため、ご自身やご家族の行動をふり返ってみるとよいですね。

さらに、アイロンと同様に「コードの断線」が原因となることもあるため、コタツの足の下敷きになっていないかなど、コードの扱いにも注意しましょう。

ホットカーペット

コタツではなくホットカーペットを使っているご家庭もありますね。

その場合も状況によっては火災のリスクがあるため注意が必要です。

過去に発生した事例では、電源コードの断線のほかにも、長年の使用によってコントロール基板の抵抗が増したことによるものもありました。

焦げ臭いなど気になる様子がみられたときは使用を中止し、メーカーなどに相談するのがよいでしょう。

【参考文献】nite(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)製品安全センター|電気カーペットの事故 

まとめ|リスク対策で火事をふせぎ安全に過ごそう

今回は「アイロンで火事になる可能性」、そして「コタツとホットカーペットにあるリスク」についてもお伝えしました。

誰にでも不注意はあるものの、うっかりミスによる火災はふせがなければなりません。

もしもこれまでに電源を切り忘れたことがある方は、タイマー付きコンセントを使ったり、メールなどでご家族に電源を切った報告を習慣化するなど、なにかしらの対策を検討してはいかがでしょう。

また、電気による火災もあることをふまえると、正しい使い方や定期的な点検方法などを取扱説明書で知っておくことも大切です。

火事にならないための対策をとり、日々の生活を安全に過ごしていきましょう。

【参考文献】
*Panasonic|【アイロン】自動ヒーターオフ機能とは
*nite(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)|Vol.291  7月25日号「アイロンによる事故」
*消費者庁|消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

(以上)

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これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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