避難所には電気の供給はある?充電に困らない対策とは

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災害によって自宅に住むことが困難になった場合、避難所での生活を余儀なくされます。自宅とは異なる場所で過ごすのには、プライバシーの観点や生活におけるさまざまな不便がありますが、その1つが電気です。

今回は、避難所での電気事情や電気がなくて困った実例、避難所での生活を少しでもよくするための電気にまつわる防災グッズなどをご紹介します。さらに、避難所で行われている電気に関する工夫についても解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

災害時の避難所電気事情

災害時には小学校や公民館など、多くの人が集まれる施設を避難所として開放します。救援物資などの提供もありますが、トイレ事情、プライバシーの保護といった避難民の感じる不便は少なくありません。

停電が起こった場合はもちろん、広い避難所には空調や充電のためのコンセントなどがない場合も多く、避難生活では「自由に電気が使えない」という問題も起こっています。

避難所での充電は可能?

前述のように避難所には人数分のコンセントなどが用意されている訳ではありませんので、スマートフォンやパソコンなどを自由に充電することはまず不可能だと思った方がよいでしょう。

もちろん、その他の電気を必要とするアイテムも使用することができませんので、コンセントで動く機器は避難所に持って行ってもあまり意味がないといえます。

実例!避難所で困った「電気」の話

避難所では電気がない、自由に使えないことによってさまざまな問題が生じますが、その具体例を見てみましょう。

暑さ、寒さ対策ができない

体育館などの広い避難所には冷暖房が完備していない場合もあります。空調設備が整っていても、停電が起こってしまえば意味がありませんし、もし扇風機やヒーターなどを持っていても、コンセントが使えなければ役割を果たしてはくれません。

真夏や真冬に起こる災害では、冷暖房を自由に使えないことから、暑さ・寒さへの対策が充分にできないことが問題となっています。特に夏場は摂れる水分も限られているため、熱中症などの恐れもあり危険です。

スマホの充電ができない

スマートフォンは、連絡を取るだけの機器ではなく、情報収集をする、暇つぶしをする、キャッシュレス決済でお財布の代わりになるなどさまざまな役割を果たしてくれます。便利なスマートフォンですが、電池がなくなればただの箱同然です。

避難所でも情報収集、遠方の親族などとの連絡、お子さまのグズり防止などさまざまな用途でスマートフォンが活躍しますが、使えば当然充電は切れてしまいます。電池が減ってきた際に自由に充電できる環境がないことで、スマートフォンをできるだけ使わないようにしなけらばならず、必要な連絡などが思うようにできないのも、不便の1つです。

学生はこんな悩みも…

災害の規模にもよりますが、ある程度状況が落ち着けば学校では宿題が出されたり、定期試験が行われたりします。また、検定試験や入学試験などの大切な試験を控えている学生さんも、少なくありません。

避難所では夜の9時頃に電気が消えるため、夜に勉強することは不可能です。こうした不便を乗り越え、明るい時間帯などに勉強をこなさなければいけなく苦労したという、学生ならではの困ったエピソードも耳にします。

避難所での充電や電気の使用に困らないためのアイテムとは

避難所では自宅のように自由に電気を使うことができませんが、だからといってスマートフォンをずっと使わない、電気のない生活をひたすら耐えるというのも難しいでしょう。

避難所で充電や明るさ対策などに役立つアイテムにはどういったものがあるのでしょうか。

ソーラーチャージャー

太陽光を電気に変えてくれるソーラーチャージャーなら、お天気のよい日に日光の当たる場所に置いておくだけで、充電などを可能にしてくれます。「ソーラー」と聞くと、民家の屋根などに取り付けられている大掛かりなソーラーパネルをイメージするかもしれませんが、防災グッズとして折りたたんで持ち運べるタイプものも多いです。

ソーラーチャージャーがあれば、スマホの充電を心配する必要はありません。

発電機

災害時用の発電機には、ガソリンやガスボンベなどを燃料とするものと、手動で発電させるものの2タイプがあります。燃料式は燃料の分だけコストがかかりますが、その分パワーも大きく、スマートフォンの充電はもちろん、エアコンや冷蔵庫、ヒーターなどを使えるくらいです。

一方の手動による発電機は燃料が不要なためいつでもどこでも使用できますが、その分パワーに欠けるというデメリットもあります。

発電機は、明かりを確保したり暑さ・寒さをしのげる家電を稼働させたりと、避難所における不便を多く解消することが可能です。アウトドアの際も重宝しますので、特にキャンプなどへよく行くという方は、1つ持っておくとよいのではないでしょうか。

LEDランタン

電池式のLEDランタンなら、電気を使用せずに周辺の明るくできます。電気なので火災の心配もなく、小さなお子さまやご高齢の方がいても安全です。

LEDは1つの電池で、長時間、強い明かりを提供してくれます。ランタンにもさまざまな種類がありますが、明るさを調節できる機能があるものを選べば、真っ暗では眠れないという人のための常夜灯として使用したり、少し遠くを照らしたりと幅広いシーンで活躍するでしょう。

電池の備蓄もお忘れなく

LEDランタンはもちろん、電池式のスマホ充電器、お子さまのおもちゃなど、いろいろなものに電池は使われています。電気が使えなくても、電池があれば使えるものもありますので、防災グッズには電池の備蓄も忘れずにするようにしましょう。

ちなみに、充電や明かり、ラジオ用の3日分の電池の目安は、1人あたり17本です。何に、どれくらい必要なのかを書き出すなどして、人数や使うものによって本数を調整したり、ボタン電池などが必要な場合は適宜用意したりといった工夫もしてみてください。

避難所にも停電への備えはある?

最近の避難所では停電に備えた工夫、多くの方が少しでも不便を解消して避難所生活を送るための工夫がされています。最後に、避難所で行われている工夫について見ていきましょう。

蓄電池やソーラーパネル

避難所に蓄電池やソーラーパネルを設置し、停電時にも電気が供給できるように備えている施設は年々増えています。蓄電池に電気を貯めておけば、災害時にも電気の供給が可能です。

また、ソーラーパネルは日頃の電気代の節約に繋がるほか、発災後も天候がよければ電気を生成、供給することができます。

LED照明の導入

体育館などの明かりとして、LED照明を導入する学校、施設もあります。LED照明は1つひとつの明かりが非常に強いので、一部の電気だけで充分な明かりの確保が可能です。

普段から省エネになることはもちろん、限られた電力でまかなわなければいけない災害時にも非常に役立ちます。

防災グッズを提供する団体も

意識高く防災に取り組む方も年々増加していますが、まだまだ防災グッズや備蓄などをしていないという方も多いです。これは個人だけでなく施設にも当てはまりますが、災害に備えた防災グッズが不足している避難所となる施設に、電気関連の防災グッズを提供する団体も存在します。

兵庫県神戸市の一般財団法人大吉財団では、ソーラーチャージャーや発電機、LEDランタン、スマホの充電器、電源コードなど計8つのアイテムを用意。条件を満たした防災施設に無料で提供することを発表しています。大阪府を中心とした取り組みですが、こうした活動で避難所のをサポートする団体は今後も増加していくのではないでしょうか。

まとめ

避難所では自由に電気を使うことができないため、自身で生活を少しでも楽にするためのアイテムを用意する必要があります。スマホ充電や明かりの確保、暑さ・寒さ対策のためにも、発電機やソーラーチャージャーなどを避難グッズに入れておきましょう。

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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