マッチの正しい使い方は?エコで便利なマッチをアウトドアで活用しよう

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ライターの永野です!

夏休みは毎日暑くて、嵐のような一時的な豪雨が毎日降り続いたあとは、連日驚くほど雨が降らず…。8月頭まではラジオ体操があったのですが、朝の7時前でももう暑い、という感じでした。

本日、8月24日は長男の登校日なのですが、こんな日に限って雨。夏休みの作品として作った「ビー玉迷路」を袋に入れて持たせたのですが、濡れずに持って行けたかなと心配しています。

夏休み中は猛暑のなか、月イチのお墓参りにも行ったのですが、実母はマッチ派。私はライターのほうが好きというか、マッチの擦り方が下手すぎてたまにボキッと折ってしまうので、ちょっとこわいです。「マッチが上手く擦れない」「缶切りが使えない」というと、「時代だねぇ」と人生の先輩方にいわれることもありますが、一応マッチは「上手く」擦れないだけで、使おうと思えば使えます(笑)。

35年生きている私ですら怪しいので、若い世代の方は、マッチの正しい使い方やメリットをあまり理解していないということもあるのではないでしょうか。今回は、マッチの基本的な使い方に加え、メリットや使用時の注意点、うまく火をつけるためのポイントを解説します。

目次

メリット豊富!マッチの魅力

ライターやチャッカマンのように、ワンタッチで火がつくアイテムも増加している昨今、マッチの魅力が分からないという方も少なくありません。まずは、マッチの4つのメリットを確認しましょう。

燃料切れの心配がない

ライターやチャッカマンは、オイルやガスを燃料とするため、燃料切れになると火がつきません。使い捨てのライターは外から燃料の残りが見えるので買い替えのタイミングがつかみやすいですが、チャッカマンなどは気づいたら燃料が切れていた!ということもありますよね…。

その点、マッチは燃料切れの心配がないのが特徴です。木の棒1本1本の先端に火薬が塗られているので、マッチ棒がなくなるまで、安心して使い続けられます。

火が長持ちする

ライターやチャッカマンは、スイッチを押しているあいだだけ火がつきますが、マッチは点火したらマッチ棒が燃え尽きるまで火が消えません。平均10~15秒程度火が持ちますし、点火したマッチを火種にしたい紙などのなかに入れれば、そのまま自然に火が燃え広がるので、火起こしなどの際にも重宝します。

着火しやすい

ライターは指と火の距離が近いですが、マッチは棒状で点火後にできるだけ下のほうを持てば、さまざまなものに着火できます。また、だいたい一度擦れば着火できるのも、マッチの魅力です。ライターやチャッカマンはスイッチを何度もカチカチしないと火がつかないこともあり、燃料切れなのか、単に接続が悪いのかがわからないこともあります。マッチなら、地味なストレスもなくスムーズに着火できるでしょう。

環境への配慮も

マッチは「箱マッチ」「紙マッチ」の大きく2種類があり、どちらも素材が木や紙なので、最後の1本を使い切る際に入れ物も一緒に燃やせます。ゴミが出にくく、プラスチックなどを使っていないので、環境に配慮されているといえるでしょう。最近は、「メタルマッチ」という金属でできた火起こし用のマッチもあります。こちらも、繰り返し使えるため、環境にやさしいアイテムの1つです。

マッチの基本的な使い方

マッチは「箱の側面にこすりつけれる」だけで火がつくと思う方も多いでしょう。確かにその通りですが、持ち方やこすりつけ方などのポイントを押さえると、安全かつスムーズに点火できます。

マッチは、箱に入った「箱マッチ」、紙製の入れ物に収納され、コンパクトで持ち歩きやすい「紙マッチ」の大きく2種類に分けられます。紙マッチは「ブックマッチ」ともいい、かつては店舗名やロゴなどを印刷して配るなど多大な人気がありました。しかし、2022年6月をもって、国内で唯一製造を続けてきた日東社が生産を終了。現在は、入手困難なアイテムです。が、未だにブックマッチがお手元にある方もいらっしゃると思いますので、2種類のマッチの基本の使い方を解説します。

箱マッチの使い方

箱マッチの使い方の手順は、以下の通りです。

マッチの使い方

①マッチを1本取り出し、利き手でつまむように持つ
②反対の手で、マッチ箱のざらざらした面をマッチに向けるように持つ
③マッチの頭(火がつく)部分を、手前から奥に向かってこすりつける
④火がついたマッチでほかのものに火をつける、火種に入れるなどして使う
⑤使い終わったマッチは息で吹き消す、水に浸けるなどして消火する

使い方は簡単ですが、マッチを持つ手や持ち方などが正しくないと、棒が折れる、火がつかないなどして不便です。準備を整えてから点火しましょう。

紙マッチの使い方

現在は使う方も少ない紙マッチですが、基本の使い方は以下の通りです。

紙マッチの使い方

①根元部分をちぎってマッチを切り離す
②利き手にマッチ棒を持ち、反対の手で入れ物を持つ
③マッチ棒を、ザラザラした部分と紙マッチの入れ物の蓋部分で挟む
④そのまま手前から奥に向かって強く引き、火をつける
⑤使い終わったら速やかに消火する

紙マッチは根元部分で連結しているので、それを切り離す必要があります。また、箱マッチよりも軸の部分が薄いため、丁寧に扱わないと折れてしまうので注意しましょう。また、火のつけ方も「挟んで引く」と、箱マッチとやや異なり、こちらのほうが若干コツが必要です。

着火したマッチの使い方のコツ

着火したマッチの用途はさまざまですが、「できるだけ長持ちさせたい」「火を大きくしたい」など、目的に合わせた持ち方があります。上向き、下向きに持つとマッチがどうなるのかを、見てみましょう。

長持ちさせるなら上向きが◎

炎は上に向く性質があるので、できるだけ火を長持ちさせたい場合は、マッチを真上に向けるのがおすすめです。緩やかに、ゆっくりと燃えます。ゆっくりとはいえ、マッチの平均燃焼時間は10~15秒ほどと非常に長いわけではありません。マッチ棒が燃えていくにつれ、炎は徐々に指のほうに近づいてくるので、やけどをしないように注意しましょう。

炎を大きくするなら下向きに

炎を大きくさせたい場合は、マッチを斜めから下向きに傾けましょう。軸に向かって早く萌進み、炎も上向きより大きくなります。ただし、真下に向けるのはNGです。炎が手に当たりやすくなりますし、燃え進むスピードも速いため、やけどのリスクが高まります。

上向き、下向きどちらの場合も、屋外では風で消えないように注意しましょう。マッチは一度消えたら新しいマッチ棒を使わなければいけません。風が弱くなるまで待つ、手などで風を遮るなどして、炎を守ってください。

マッチ箱がなくても点火できる?

昔の映画やアニメ映像などでは、靴の裏や石のようなものでマッチ棒に火をつけるシーンがあります。マッチ箱があれば、基本的に箱を使って点火するでしょうが、「かっこいいから真似してみたい」という方もいるでしょうし、もしマッチ箱が濡れてしまうなどしたら、別の方法で点火しなければいけないことも…。

本当に、マッチ箱以外のものでも点火することはできるのでしょうか。

基本的には「できない」

現在の日本のマッチは、基本的にマッチ箱がないと火がつけられません。マッチ箱以外で火がつけられたのは、「黄リン」を着火剤にしていたからです。

黄リンは、摩擦で熱が生じれば発火するので、靴の裏などにこすりつけても着火できましたが、一方で自然発火などの危険性がありました。また、人体への毒性が確認され、20世紀前半頃にはマッチ製造の場から姿を消しています。

現在国内で製造されているのは、マッチの頭部分に塗られた物質と、「ストライカー」と呼ばれるこすり浸ける部分、そしてそこに塗られた物質が組み合わせることで発火する、「安全マッチ」です。摩擦だけでなく、ストライカーについている物質がないと火がつかないので、マッチ箱がないと火がつきません。

「ロウマッチ」ならマッチ箱以外での点火も可能

例外として、「ロウマッチ」と呼ばれるマッチなら、箱以外の場所にこすりつけても火がつきます。「ロウマッチ」は「硫化リン」を使用したマッチで、ざらざらした面があれば、摩擦だけで着火が可能です。ロウマッチの点火にマッチ箱以外のものを使う場合は、その部分が乾いていることが前提となります。点火できるものの例としては、手触りやややザラザラした石やレンガ、コンクリート、タイルの目地、紙やすりなどが挙げられます。

ただし、マッチをこすりつけると跡が残ることもあるので、他人の所有物で点火しないこと、あくまでも「困ったときの対処法」として覚えておき、不用意に試さないことなどを注意しましょう。

マッチを使う際の注意点

マッチの使い方は簡単ですが、マッチは火をつける道具ですので、使用時には注意したいポイントがあります。最後に、マッチ使用時の注意点をまとめました。

身体から遠ざけて使用する

マッチはこすりつけると、すぐに火がつきます。火がついたら棒の下のほうを持ち、身体から遠ざけましょう。マッチの炎はあまり大きなものではありませんが、近くに可燃物があれば、炎が燃え移ってしまうこともあります。周囲の安全を確かめてから使用することはもちろん、残りのマッチ棒が入ったマッチ箱も引火すると危険ですので、点火したらすぐに遠ざけることが大切です。

マッチ棒が折れないようにする

点火時に強くこすりつけすぎると、マッチ棒が折れてしまうこともあります。折れた状態で火がつくと危険ですし、短くなったマッチ棒に「まだ使えるから」と点火するのも、やけどをしやすいため避けたほうが無難です。安全のため、そして資源を無駄にしないためにも、マッチ棒が折れないような力加減を覚えましょう。

完全に消火するまで見届ける

マッチ使用後は、完全に火が消えたか見届けましょう。自然に消火したと思ってそのまま袋などに入れると、火災の原因にもなりかねません。息で吹き消してもよいですが、できれば水に浸けるなどして、「絶対に大丈夫」という状態になってから捨てることをおすすめします。

便利なマッチを幅広く活用しよう

昨今は使用の機会が減っているマッチですが、便利で、環境にも配慮されたアイテムです。使い方は簡単ですが、慣れていないと難しいかもしれません。もしものときに扱えるよう、ご家庭で練習をし、アウトドアや災害時をはじめ、さまざまなシーンで活用してみてはいかがでしょうか。

編集後記

紙マッチの生産が終了したことは、この記事を書いていて初めて知ったのですが、少しショックでした。同時に、昔は三角形の大きな箱のマッチも、よく見かけたなということを思い出しました。

こういったものです↑

現在もAmazonなどで売られているようですが、見かける機会は減りました。昔ながらのアイテムが姿を消していくのはなんだか寂しいですが、三角マッチも生産終了する日がくるのでしょうか…。

日常生活のなかでマッチを使うことはあまりありませんが、何かの際には活用していきたいと思います。

参考サイト

マッチの正しい付け方を紹介。箱がなくても付ける方法はある?
マッチをつける方法
【キャンプでの焚き火に】マッチの魅力を紹介する

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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