ポイ活で確定申告が必要なケースは?ポイ活収入の注意点や確定申告時のヒントを解説

本サイトはプロモーションが含まれています。

ライターの永野です!

会社員の方の副業解禁やリモートワーク、クラウドソーシングなどを活用した在宅ワークなど、ここ数年で「働き方」は大きく変わりつつあります。かくいう私も、次男を出産したあとに「夜間授乳の時間を活用したい」という思いから在宅ワークを始めたわけですが…。「次男が保育園に入るまでの3年間で、目標収入に届かなければ日本語学校の求人を探そう」などと思っていたら、コロナ騒動で求人がゼロに。

幸い、収入も満足いくぐらいお仕事をいただけるようにはなりましたが、在宅ワークをしていなかったらどうなっていたんだろうと、今思うとゾッとします。

在宅ライターを開始するまでは、執筆未経験の主婦がライティングできる場があることすら知らなかったので、かの有名な「マクロミル」などのアンケートサイトでコツコツポイントを稼いでいました。いわゆる「ポイ活」ですね。

ポイ活もサイトやアプリの増加、アンケート以外にもさまざまなミッションをこなすことでポイントがもらえるようになり、より多くの方が活用しているようです。スキマ時間や日常のなかでの移動時間や買い物がポイントになるのはうれしい反面、「こうやってコツコツ稼いで節約していかないと厳しい」世の中に、なんだかやるせなさも感じます。

ポイ活は多くの方が取り組んでいたり興味を持っていたりして、やはりやるからにはできるだけ多くのポイントを稼ぎたいところでしょう。しかし、そこで気になるのが「確定申告」です。ポイ活も、場合によっては確定申告が必要なので、知識を持って取り組むことをおすすめします。

そこで今回は、ポイ活の確定申告についてまとめました!ポイ活に興味のある方は、ぜひチェックしてください。

目次

ポイ活の基本情報を確認しよう!

ポイ活の確定申告について解説する前に、まずはポイ活の基本情報を確認しましょう。既にポイ活をされている方はご存じだと思いますが、本当に稼げるのか、どんなポイ活方法があるのかを知り、今後のポイ活に役立ててください。

ポイ活とは「ポイントを貯めて使うこと」

ポイ活は、「ポイント(獲得)活動」の略で、さまざまなポイントを効率よく獲得して、それを上手に運用することをいいます。「ポイントカード」の倍率が高い日に買い物をするのも、ポイ活の一種です。

また、アンケートに参加したり、商品モニターをしたり、サイトへの会員登録をしたりしてポイントを稼ぐ方法もあります。こういったミッションは「ポイ活サイト・アプリ」で行われており、稼いだポイントは現金や商品券、各種ポイントに交換できます。ポイ活サイトを活用してポイントを稼ぐのも「ポイ活」です。

ポイ活の種類

ポイ活といっても、さまざまな種類・方法があります。具体的なポイ活の種類は、以下の通りです。

・ポイントの高い日に買い物をする
・ポイントアップ商品を購入する
・アンケート回答
・商品モニター
・座談会やオンラインインタビューへの参加
・サイト登録
・クレジットカード、銀行口座新規作成
・広告動画閲覧
・移動距離に応じたポイント獲得
・レシート登録  など

さまざまなところでポイ活ができるので、気がつかないうちにポイ活をしている方もいるかもしれません。

ポイ活は稼げる?

ポイ活で本格的にお小遣いを稼ぎたいという方は、「本当に稼げるのか」を重視するのではないでしょうか。ポイ活の内容に寄りますが、アンケートモニターなどのサイトで毎月稼げる平均額は、700円前後だといわれています。

1カ月700円くらいだとして、年間で稼げる金額は8,400円。お小遣いにするには少ないですよね。実は、ポイ活で毎月コンスタントに数千円~1万円稼いでいる方は、複数のポイ活サイトを使っています。

1つのサイトで700円でも、3つ、4つと上手に運用すれば当然報酬は増えます。高単価なインタビューなどの案件に当たる確率も上がるので、より多くの報酬が得られるというわけです。

ちなみに筆者の親戚にはポイ活を積極的にやっている人がおり、レシート登録や移動によるポイ活、アンケートサイトなど、とにかくいろいろとやっているようで…。先日話したときに「ポイ活の報酬は毎月5,000円にはなる」といっていました。やはり、稼ぐなら複数サイトへの登録は欠かせないようです。

ポイ活の確定申告はほとんどが「しなくてよい」

ポイ活の基本情報が分かったところで、本題に入りましょう。ポイ活に確定申告が必要なのかどうかですが、結論からいいますと、確定申告は「しなくてよい」ケースが多いといえます。

理由は大きく2つあり、まず買い物の際に得たポイントは「所得」ではなく、商品の「値引き」と考えられるため、確定申告をする必要はありません。ポイ活サイトなどで得た報酬は確定申告の対象になりますが、確定申告が必要になるほどポイ活で稼ぐ人はほぼいないといってよいでしょう。これが、確定申告不要の2つ目の理由です。

現在ポイ活中の方も、これからポイ活を始める方も、基本的には確定申告のことはあまり深く考えずにポイ活に取り組めます。

確定申告が必要なケースもあるため注意

確定申告は不要なケースが多いものの、「100%しなくてよい」わけではありません。確定申告をしなければいけないケースもあるので、「どのような場合に確定申告が必要なのか」を知っておくことも重要です。

確定申告はポイ活で得た金額による

前述の通り、確定申告の有無はポイ活で得た1年間の金額によって決まります。ポイ活で得た報酬は獲得方法によって「一時所得」と「雑所得」に分けられ、一時所得の場合は特別控除の50万円を超えた場合、雑所得の場合は20万円以上を超えた場合に確定申告が必要です。雑所得の20万円は給与所得者のボーダーで、専業主婦の方などの非給与所得者は48万円が確定申告が必要になるかどうか決まるラインとなります。

ちなみに、これは1つのポイ活サイトやアプリでの報酬ではなく、すべてのポイ活サイトでの合計額です。また、ポイ活以外でも一時所得・雑所得がある場合はそれらも合算して確定申告の有無を判断しなければならないため、注意しましょう。

一時所得と雑所得とは

一時所得となるポイントの例は、クレジットカードの利用で獲得したポイントや、ポイント進呈キャンペーンなどで当選して得たものなどです。これらは「値引き」ではないので、確定申告の対象となります。

雑所得になるのは、アンケートモニターや商品モニターなどで稼いだポイント、アフィリエイトで得た報酬などです。ポイントではありませんが、年金も雑所得になるので、年金を受給している方がポイ活サイトを利用する場合には、確定申告をしなければいけない確率が高くなるため、注意しましょう。

確定申告が必要なケース給与所得者非給与所得者
一時所得年間90万円以上年間146万円以上
雑所得年間20万円以上年間48万円以上

【注意】「収入」と「所得」は別!

会社員の方などは、職場で確定申告をしてもらうケースが多いため、確定申告についてあまり詳しくないことも少なくありません。こうした方は「所得」というと、仕事やポイ活などで得たお金すべてを指すと思うでしょうが、「収入」と「所得」は別です。

確定申告でいう「所得」とは、実際に得た「収入」から、経費を引いた金額をいいます。たとえば、会社員(給与所得者)の方がポイ活で年間25万円の収入があったとしても、6万円分の経費があれば、確定申告は不要です。

ポイ活で経費にできるものは多くはありませんが、次のようなものは経費にできます。

書籍・雑誌:サイト制作、アフィリエイトなどを学ぶために購入した書籍や雑誌
消耗品:ポイ活のために購入した文房具類
通信費:ポイ活のために使用した電気代やインターネット通信量、郵送費など
パソコン、タブレット、スマホ:10万円を超えない端末は経費にすることが可能

ポイ活で確定申告する際に気をつけたいこと

ポイ活で多くの報酬を獲得すると、確定申告が必要なことが分かりました。確定申告の際には、次のポイントにも注意しましょう。

複数サービス利用時は合算が必要

前述した通り、複数のポイ活サービスを利用している方は、合算して計算する必要があります。4つのサイトでそれぞれ年間6万円稼いだ場合は、年間の収入が24万円になるので、そこから経費を引いた額を見て、確定申告の有無を判断しましょう。

ポイ活以外の副収入も申告する

ライティングやデザイン、データ入力など、クラウドソーシングサイトで在宅ワークや副業をしている方も増えていますが、ポイ活以外のこうした収入も雑所得として申告する必要があります。ポイ活では年間数千円~数万円しか稼いでいなくても、別の収入源があれば合算しなければいけないことも、忘れないようにしましょう。

給与所得者は「副業バレ」に注意

給与所得者の方は、ポイ活やクラウドソーシングサイトで稼ぎすぎてしまうと、確定申告により会社に副収入があることが分かってしまうこともあります。確定申告で住民税が上がると、勤務先にも把握されるためです。

副業OKの会社も増えているので、副業を特に禁止していなければ問題はありませんが、副業の内容に縛りを作っている、そもそも副業を禁止している会社の場合は、副業が分かるとトラブルになる可能性も…。

ただし確定申告で「普通徴収」を選べば、住民税が増えることがなく、会社にもバレません。「普通徴収」は、給与所得以外の所得で発生した住民税を、自分で納付するというものです。

ポイ活の確定申告手順と必要書類

確定申告と聞くと、難しくて複雑なイメージを抱くかもしれませんが、最近は手続きも分かりやすいので、比較的スムーズに申告できるでしょう。ポイ活で必要なのは、「確定申告書」「本業・副業の源泉徴収票」「身分証明書」の3点です。申告は以下の5ステップで完了します。

①ポイ活での収入を記録する(ほかにも雑所得がある場合はそれも記録)
②必要書類準備
③確定申告書作成
④税務署に持参、もしくはオンラインで申請
 ※オンライン申請にはマイナンバーカードが必要です
⑤提示された税金を納付

わからないことがあれば、税務署などでも相談に乗ってくれます。確定申告時期には税務署での相談、確定申告書の作成は予約でいっぱいになるので注意しましょう。

ポイ活の確定申告でよくある疑問

ポイ活の確定申告について、基本的な情報はわかったでしょうか。最後に、ポイ活でよくある質問をまとめましたので、ぜひこちらもご一読ください。

「保有」しているポイントも申告が必要?

交換前の「保有」ポイントは課税対象にならないため、申告は不要です。交換・使用したポイントのみ、確定申告が必要になるので、上手に交換して所得を調整するのも1つの方法です。

「ポイント投資」の確定申告は?

最近は獲得したポイントを投資・運用できるケースも増えていますが、これは「値引き」ではなくポイントを提供する店舗・企業から「プレゼント」されたと判断されます。よって投資に使ったポイントは「一時所得」となり、確定申告の対象になるので注意しましょう。

ポイ活以外の副収入にはどんなものがある?

ポイ活以外にも「雑所得」になる副収入には、次のようなものがあります。

・年金
・印税、講演料
・FZ、仮想通貨などの収益
・フリマアプリで得た利益
・クラウドソーシングサイトでの報酬 など

これらの合算から経費を引いた額で、確定申告が必要かを判断してください。

確定申告をしないとどうなる?

確定申告が必要な額の一時所得や雑所得を得たのに確定申告をしないと、「無申告加算税」を課せられる可能性があります。いくら所得が少額でも「脱税」になるので、必ず申告しましょう。「無申告加算税」は、納付税額の5~20%ほどです。期日までに納付しないとさらに延滞税もかかります。

確定申告は期日があるので、理由なく期日までに申告しないのも「無申告加算税」の対象になることがあります。期日に遅れないよう早めに確定申告の準備を始めること、やむを得ない事情がある場合は早めに税務署に相談することなども重要です。

ポイ活も確定申告が必要な場合あり!収入は細かくチェックしよう

確定申告は一時所得や雑所得が一定額を超えた場合に必要なものであるため、ポイ活だけで確定申告が必要になるケースは極めて少ないといえます。しかし、ほかに雑所得がある方、複数のポイ活サイトで稼いでいる方は、確定申告が必要になることもあるので、申告漏れのないよう日々報酬を記録しておきましょう。

確定申告が必要になる可能性も頭の片隅に置きながら、お小遣いや生活の足しになるポイントを上手に稼ぐポイ活で、より豊かな生活を手に入れてくださいね!

編集後記

ライターを始めた年は半年しか働いていなかったのと、全く稼げなかったのもあり、確定申告は不要でした。2年目は見よう見まねの白色申告を行い、3年目はコロナで仕事が急増したため急遽開業届と青色申告の申請書的なものを提出した記憶です。

「フリーランスのための確定申告」などの書籍を読みあさり、確定申告ソフトの有料プランに加入し、いろいろと頑張って現在も確定申告をしています。確定申告について書いていて、「そういえば夫、遅延したことあったよなぁ」と2年前のことを思い出しました。

2021年、2月にコロナになった年です。私はギリギリ提出できたのですが、夫は準備をしていたにも関わらず、バタバタして税務署に行けないまま出張に…。「延滞するとペナルティあるかもだけど、何考えてるの?」「今すぐ税務署に電話して謝れ」と、ブチブチにブチ切れた私でしたが、その年はコロナの影響で4月まで申告期限が延長され、事なきを得ました。

そんなこともあったので、今年は一緒に税務署へ。無事に確定申告を済ませました。それにしても、そろそろ電子申請しないとなぁと思う今日この頃です。

参考サイト

ポイントで稼いだら確定申告が必要?課税対象になるケースを徹底解説
ポイ活でも確定申告が必要!対象になるポイント数や不要なケースを解説
ポイ活で確定申告は必要?申告すべきケースや注意点を解説

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
詳しいプロフィールはこちら

目次