スマホが爆発!?原因や前兆、爆発防止のためにできることまとめ

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ライターの永野です!

生きていくうえで欠かせないものは何かと問われれば、水や食料、衣類などを挙げる方が多いでしょう。では、「生活に欠かせないものは?」と聞かれた場合、皆さんは何と答えますか?

もちろん電気やガス、水道といったライフラインは重要ですが、なかには「スマートフォン」と答える方もいるのではないでしょうか。筆者も中学・高校生頃から周囲も自分も携帯電話を持つようになり、スマートフォンは今も手放せない存在。仕事で使う、子どもの緊急連絡が入るかもしれないという点を加味しても、スマホ依存度は割と高いと自分で思っています。

1台で調べ物や娯楽、コミュニケーション、お支払いなどいろいろなことができる便利なスマートフォンですが、よくよく考えれば(考えなくても)精密機器。1つ間違えば故障はもちろん、爆発などの危険性もあるため注意が必要です。

今回は、スマホが爆発する原因と対策を解説します。スマホの爆発には前兆があるのか、爆発するとどういった危険があるのかもまとめていますので、スマホから閲覧されている方はくれぐれも安全に、ご一読ください!

目次

スマホが爆発する原因

「スマホが爆発する」という、非日常的なワードにいまいちピンとこない方もいるかもしれません。実際、スマホ爆発に関して調べて見ると多くが世界で起こっている事故で、国内での事例はほぼないといえます。

しかし、「日本だから大丈夫だろう」ということは決してありません。日本、そして世界で使用されているiPhoneも爆発した事例はあるので、正しく安全に使用する必要があります。

まずは、スマホが爆発する原因を確認しましょう。

バッテリーが膨張する

スマホが爆発する大きな原因ともいえるのが、バッテリーの膨張です。スマホには耐用年数の長い、リチウムイオンバッテリーというものが使用されています。しかしリチウムイオンバッテリーは衝撃に弱く膨張しやすいというデメリットがあり、膨張した状態でバッテリーにさらに衝撃が加わると、爆発の危険性があるようです。

バッテリーに衝撃が加わる

前述の通りスマホのバッテリーは衝撃に弱いため、落とす、ぶつけるなどの衝撃が加わると膨張し、爆発しやすくなります。デザイン性の高いスマホケースは年々増えていますが、スマホケースはおしゃれだけでなく、スマホを衝撃から守る重要な役割も担っているため、ぜひ使用したいところです。

バッテリーの経年劣化

どんなものでも、使い続ければ時間とともに劣化していきます。リチウムイオンバッテリーも例に漏れず経年劣化し、内部で化学反応が起こることも。化学反応で電解液が気化すると、バッテリー内でガスが発生し、膨らみます。この状態で衝撃が加わり、爆発してしまうこともあるようです。

長時間高温の場所に置く

スマホに限らず、電気機器は高温に弱い傾向です。リチウムイオンバッテリーは特に高温に弱く、40度以上の場所に置いておくと発火の危険性があります。車内にスマホを置きっぱなしにしたことが爆発の原因になるケースも多いため、高温の場所は避けること、長時間置いておかないことも重要だといえるでしょう。

非正規品の充電器などを使用する

スマホの周辺機器として、充電ケーブルやイヤホンなどが安価に売られているのを見かけることも多いですが、非正規品を使用したことが爆発につながるケースも。充電ケーブルはスマホ購入時についてくる正規品や、MFi認証を受けた安全性の高いもの以外を使うと、爆発・発火することがあります。

これは、電圧が一定でない、接続部分に負荷がかかりすぎることが原因です。爆発はしないまでも、端末そのものや充電回路に悪影響を及ぼすこともあります。

筆者もかつて安価な充電器を使っていたことがあるのですが、その後スマホの電池の減りが異常に早くなり、使用をやめました。きちんと調べたわけではないので、100%充電器が原因だとは言い切れませんが、正規の充電器を使用しているときにはこうしたトラブルはなかったため、それ以降は正規品や家電量販店で販売されている信頼できる製品のみを使うようにしています。

スマホが爆発するとどうなる?

スマホが爆発する原因はわかりましたが、実際にスマホが爆発するとどういったことが起こるのでしょうか。「爆発」とはいっても小さな機器なのでそこまで影響はないだろうと思っている方は、危険です!

怪我をする

スマホのバッテリーが爆発すれば、当然本体はバラバラになります。手に持っている、近くに置いている、バッグに入れているスマホが爆発すれば破片が飛び散り、怪我は避けられないでしょう。海外ではポケットに入れていたスマホが爆発し、ポケット部分の皮膚が失われたという事例もあります。怪我の状態は深刻で、皮膚移植手術をしたそうです。手に持った状態なら手をやけどしたり、破片が目に入って失明する可能性もあります。

火災が起こる

爆発や発火が起こり、周囲のものに引火すれば、火災に発展する可能性もあるでしょう。アメリカ・カリフォルニアではスマホの爆発事故から火災になりかけた事例も報告されています。車のなかに放置したスマホが爆発し、車のなかで火災が起こることもあるかもしれませんし、就寝時に発火に気づかないまま眠り続けてしまえば、大火災になる危険性もあるでしょう。

死亡事故につながることも

スマホ爆発による死亡事故は、決して少なくありません。通話中・動画視聴中・充電中に突如スマホが爆発して死亡してしまったという事例は、調べると複数出てきます。

スマホ所持人口から比較したら少ないのかもしれませんが、日常的に使うものが爆発するというのは非常に恐ろしいこと。そうそうあってはならないことだといえるでしょう。

爆発の前兆?使用時に見られる危険は…

スマホのバッテリーにも採用されているリチウムイオン電池が発火する事例は、国内でも多くあります。2021年には90件以上、2020年には100件以上の出火が報告されているため、スマホも日頃から爆発の恐れがないか注意しながら使用する必要があるでしょう。

爆発の具体的な前兆はありませんが、使用時に次のような状態が見られたら、「爆発の危険性がある」と判断し、速やかに使用をやめることをおすすめします。

液晶画面が浮いている

通常、スマホの液晶画面は平らですが、バッテリーの膨張に伴い画面が浮いてくることもあります。画面が浮くと隙間ができ、そこからホコリなどが侵入。バッテリーを刺激して爆発する可能性もあるため危険です。

浮いた部分をテープや接着剤でつけようとする方もいますが、そもそもバッテリーが膨張している状態が危険なので、応急処置はやめましょう。

水没したスマホを使い続ける

最近のスマホは防水のものも多く、水没しても問題なく使えることも多いです。しかし、水没させてしまうとバッテリーの構造が壊れ、膨張や爆発の危険性が高まります。

水没だけでなく、雨や汗がこうした状態を引き起こすことも。屋外での使用やポケットに入れっぱなしの時間が多い方は、汗や雨水がバッテリーに悪影響を及ぼしているかもしれません。

バッテリーがすぐに高温になる

スマホを長時間充電したり、長時間動画を視聴したりすると、スマホが熱くなるという方は多いでしょう。しかし、短時間の使用ですぐに熱くなる場合は危険です。バッテリーが正しく機能していない可能性があり、膨張や爆発、発火の恐れがあります。

スマホの爆発を防ぐためにできること

スマホは生活に欠かせないアイテムの1つですので、「爆発がこわいから持たない」という選択ができる方は限りなく少ないといえます。スマホを日々安全に活用するには、どういった点に注意して使用すればよいのでしょうか。

衝撃を与えないように使用する

重度の衝撃はバッテリー膨張の原因になるばかりでなく、画面割れや故障につながるため注意が必要です。特に高いところから落とさないようにすること、カバーやケースをつけて衝撃から本体を守ることなどを意識して使用しましょう。

バッテリーの確認・交換

リチウムイオンバッテリーは充電するたびに劣化していくといわれており、2~3年でバッテリー交換を検討する必要があります。バッテリーの状態は各端末の「設定」から確認できるので、長年使い続けている方は確認し、適宜交換をすると安心です。

バッテリー交換は正規のお店で

バッテリーはネットショップなどで販売されており、自分で交換すれば安価に済ませられます。しかし、正しい知識やスキルがないのに交換すると、失敗したり故障したりすることもあるため注意が必要です。お金がかかっても、正規のお店で交換してもらうことをおすすめします。

車など高温の場所に長時間放置しない

リチウムイオンバッテリーは高温に弱いため、高温の場所に長時間置きっぱなしにするのはやめましょう。特に、夏場の車内はエアコンがついていないと50度を超えることもあるので危険です。

充電器にさしたままにしない

就寝時に充電器に差しっぱなしにしたまま眠る方も少なくありませんが、差しっぱなしもよくないといわれています。専門家によると「長時間の充電に危険性はない」そうですが、「リチウムイオン電池が劣化する可能性がある」とのこと。しかし世界では充電をしながら動画を視聴しているときに爆発が起こったという事例もあります。動画の長時間視聴が原因である可能性もありますが、充電器にさしっぱなしにすることの危険性はゼロだと言い切れないのも事実です。

電池がなくなるギリギリまで充電しないのも、何かあったときに使えなくて困ってしまいますが、常に充電を満たしているのも得策ではないので、寝るときの差しっぱなしは避けること、充電が完了したら充電器の使用をやめることも意識しましょう。

画面を長時間つけっぱなしにしない

動画などを長時間視聴すると、スマホが熱くなることがあるでしょう。長時間画面をつけっぱなしにするのも、スマホに負荷をかける行為です。バッテリーの膨張や爆発につながることもあるため、不要なときはスマホの画面をオフにしましょう。

切り忘れる方は、自動でオフになる機能を活用するのがおすすめです。また、iPhoneの方は「スクリーンタイム」でスマホの使用時間をチェックできるので、これを活用してスマホの画面をつけている時間を意識的に短くするのもよいのではないでしょうか。

処分は自治体の指示に従って

スマホのバッテリーが膨張していたり、バッテリーの減りが早かったりした場合は、速やかに電池交換や機種変更をする必要があります。古い端末は、ショップで引き取ってくれることもありますが、自身で処分しなければならない場合は自治体の指示に従いましょう。

もし「もえるゴミ」などと一緒に出して、回収中に発火や爆発が起こったら…。大きな事故につながることは避けられないでしょう。

調子のいいときだけ大切にするのではなく、自身が使用していたものは最後まで責任を持って、処分・処理することも忘れてはいけません。

安全な使用でスマホを活用しよう

日々さまざまなシーンで活用しているスマホは、安全に使用できる方法を実践すれば爆発や発火のリスクを軽減できます。日常生活に潜む危険を回避するためにも、今回ご紹介した防止策を意識しながら使用してみてください。

編集後記

安全に!といってはいますが、私が少し前に使用していたiPhoneも、バッテリーが膨張していました。画面が浮くというか、もう上部分は完全に本体から画面が独立しており、下部分でなんとかつながっている状態に…。

その前から画面が浮いているなぁとは思いましたが、最初はバッテリーが原因だと気づかず画面をグイグイ押したりもしていて、今思うとめちゃくちゃ恐ろしいことをしていたんだなぁと反省しています。

充電もできるだけ満たしておきたいとこまめにしたり、夜通ししていた時期もありました。「電池の減りが早くなる」という話は昔からありましたが、「また充電すればいいじゃない」とマリーアントワネットもびっくりな思考でいた自分が恥ずかしい限りです。

「なぜ危険か」を知らないと、人はとんでもないことをするんだなぁと、自分の行動を振り返って痛感しています。たまたま大きな事故にならなかっただけだと真摯に捉え、これからはさまざまな「モノ」を大切に、そして安全に使っていきたいと改めて決心しました。

参考サイト

スマホが爆発するって本当?原因と対策方法をご紹介
スマホが爆発?原因と前兆とは
iPhoneの爆発は他人事じゃない!爆発する原因と前兆を紹介! | スマホスピタル

備えておこう!おすすめの防災グッズ

これから用意しようと思っている方におすすめなのが「Defend Future」の防災士が監修した防災グッズ。自分でリュックに詰められるようになっていたり、簡単に手に入りやすい紙皿などは除いているなど、個人が防災にきちんと向き合えるようになっています。

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この記事を書いた人

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語教師を経て2018年よりライターに転身。子どもと学べる防災に関心を持ち、日々災害や備えについて勉強中。
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