子どもを守る2つの不審者対策~親子でチェックしたい合い言葉~

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小学校に入学したお子さんのいる親御さんにとって、子どもだけの登下校は心配なことのひとつでしょう。

ニュースで子どもを狙った犯罪を見聞きしたり、学校・警察からの不審者情報をメールで受けとると、なおさら心配になるものです。

そこで今回は、「不審者に遭ったらどうする?」「不審者ってどんな人?どんな場所が危険なの?」といった不審者対策を、合い言葉をつかいながらわかりやすく解説します。

すでにご存知の合い言葉もあるかもしれません。しかし、お子さんにはくりかえし伝えていくことが大切です。

お子さんに伝え忘れていることはないか、ひとつずつ確認してみましょう

目次

対策1 不審者に遭ったらどうするか知っておく【いかのおすし】

千葉県警察が令和4年中の不審者情報を分析したところ、もっとも多かったのは「声かけ(約40%)だったといいます。まずは声をかけて、子どもの気をひこうとするのでしょう。※参考:千葉県警察「不審者情報の分析結果」

もしも不審者に声をかけられたらどうするか。その対策が【いかのおすし】です。

『いか』・・・ ついていかない
『の』 ・・・ 車にはらない
『お』 ・・・ おごえをだす
『す』 ・・・ ぐにげる
『し』 ・・・ らせる

お子さんに教えてあげたいポイントとともに、ひとつずつくわしく解説します

ついて『いか』ない~いやです・行きません・できません!

不審者は「お菓子をあげる」や「学校に案内して」など、子どもの注意をひくさまざまな声かけをしてきます。

まずは、どんなことを言われても「絶対についていかない」ことをしっかり教えましょう。

声をかけられたとき「どうしよう・・・」とこまっている子どもの様子は、不審者に隙をあたえることになるでしょう。

きっぱり「いやです・行きません・できません」、または「大人の人に聞いてください」と断り、早くその場をはなれることが大切です。


車には『の』らない~近づくことも危険

歩道と車道のあいだにガードレールのような遮るものがない道では、車にのった不審者が窓をあけて、子どもに声をかけることがあります。

お子さんには「絶対に車にはのらない」だけでなく、「ちかづかない」ことも教えましょう

それは、不審者の車が見慣れた車種だと、つい「○○さんかな?」と思い、近づいてしまう可能性があるためです。

不審者にとって好都合となる行動はさけなくてはいけません。

『お』おごえをだす~「キャー」ではなく「助けてー!」

むりやり連れていかれそうになるなど、身の危険を感じたときには「大声で」助けを求めることを教えましょう。

このときに大事なのは「キャー」ではなく、ハッキリ「助けて-!」と言うことです。

「キャー」では、子どもがふざけて遊んでいるだけと勘違いされてしまう可能性があります。

しかし、恐怖心もあるなか慣れていないと大声を出すのがむずかしいこともあります。ふだんから大声をだす練習、たとえば「上半身をすこし前にたおして、お腹に力をいれて言うんだよ」などと教えておくのもよいでしょう。

また、防犯ブザーの鳴らし方や、電池切れしていないかチェックすることも大切ですね。

『す』ぐにげる~ランドセルより命が大事

千葉県警察によると、不審者情報で「声かけ(約40%)」の次に多かったのが「つきまとい(約14%)」だといいます。※参考:千葉県警察「不審者情報の分析結果」

不審者の行動の傾向では、狙いをさだめた子どもに「ずっとついてくる」ということがあります。

したがって、不審者に気づいたり声をかけられたときには「すぐ逃げる」ことが必要です。

また、もしランドセルをつかまれていたときには「ランドセルはあきらめて逃げる」こともお子さんには教えておきましょう。

お子さんによっては「ランドセルをおいていったら怒られる」と考えることもあります。「ランドセルよりも、あなたの命が大事だからね」と目をみて伝えるとよいですね。

『し』 らせる~助けを求めに行く所もチェック

もし、誰かから怖い思いや嫌なことをされたら「おとなに話してね」と、日頃から子どもに伝えておきましょう

なかには、怖さのあまりお家の人に言うことができずにいる場合があるかもしれません。いつもと変わった様子があったときには、やさしく寄り添ってお子さんの話を聞いてみましょう。

不審者から逃げる途中にコンビニなどのお店や公共施設がある場合には、「助けを求めに行く(しらせる)」ことを教えておくと良いですね。

引き渡し訓練など通学路をお子さんと歩くときは、それらの場所をチェックする良い機会になるでしょう。

対策2 不審者の傾向と危険な場所を知る

不審者は「あやしい人」ですが、ではどんな人があやしいのでしょう。

ここでは、【はちみつじまん】で不審者の行動にあらわれる傾向を知り、【ひまわり】で地域内にある危険な場所を確認していきましょう。

【はちみつじまん】あやしい人ってどんな人?

不審者は周囲にあやしまれないよう違和感のない格好でいる場合もあるため、服装などの見た目で判断することはできません。

しかし、不審者の行動には傾向があると言われており、ステップ総合研究所では『はちみつじまん』という合い言葉で、その傾向を示しています。

□ステップ総合研究所が考案した子どもの防犯合い言葉

出典:千葉県警察「子供を犯罪から守るために」

じっと見ていたり、どんどん近づいてきたり、このような人がいたら「いち早く逃げること」が大切です

【ひまわり】危険なところは親子でチェック

不審者対策として、行動の傾向とあわせて知っておきたいのが「地域にある危険な場所」です。

おなじく、ステップ総合研究所が『ひまわり』という合い言葉で、その場所を示しています。

□ステップ総合研究所が考案した子どもの防犯合い言葉

出典:千葉県警察「子供を犯罪から守るために」

このような場所が、登下校または遊びにいく途中の場所にないかどうか、親子でチェックするとよいでしょう。

また、不審者は周囲の様子をうかがいながらも、狙う子どもを見定めていると言われています。

なるべく「複数で行動」したりキビキビと歩く、また「下ばかり見て歩かない」ことも大切です。

とは言え、どうしても1人になる場所もあるでしょう。

その場合には、先ほどの【はちみつじまん】を頭にいれ、ときどき後ろを振り返ってあやしい人がいないか確認するよう教えましょう

家庭でできる不審者対策で、約束ごとをあたり前のことにしよう

おとなでも不審者がでた道を通るのは怖いものです。ましてや、そのことでお子さんが登下校できないことは避けなければなりません。

そのため警察がパトロールを強化したり、地域によってはボランティアさんによる見回り活動があったりします。

では、家庭ではなにができるか考えてみると、それは子どもと不審者対策を確認しあうことなのかもしれません。

しかし、不審者がでたことをお子さんに伝えると「怖いから学校に行きたくない」となる可能性があります。「怖いから警戒する」という側面もありますが、親御さんとしてはそう言われると困ってしまうでしょう。

それを避けるには、「不審者がでた」から対策を教えるのではなく、交通事故をふせぐためのルールがあるように『不審者の被害にあわないための約束』として、あらかじめお子さんと話しておくことが大切です。

たとえば、岐阜県では子どもの連れ去りを防ぐ標語「セーフティファイブ」があり、5つの約束を小さい頃から教わるのだといいます。

小さいころからくり返し伝えることで、それは「約束ごとからあたり前のこと」に変わります

子どもを守るための家庭での取り組みとして、ぜひ日頃から親子で不審者対策について確認しあいましょう。

関連記事➀ 「連れ去り防止のために保護者が知っておきたいこと」も解説!

子どもの連れ去り防止の約束!「セーフティファイブ」とは

関連記事➁ 引き渡し訓練とはなにか?また、訓練を効果的に活用する方法を解説!

引き渡し訓練「迎えにいくだけ」ではもったいない~3つのポイント

【参考文献】
*警視庁:おやこでまなぼう!「いかのおすし」で毎日安全!
*千葉県警察「子どもの安全対策」
*ソフトバンクニュース「わが子に教えておきたい! 元警察官が教える、犯罪ホットスポットと防犯術
*産経新聞:不審者対策は「はちみつじまん」子供の通学路守れ

(以上)

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この記事を書いた人

東北出身&在住フリーライター。
広告代理店・NPO・行政で勤務後、在宅ワーカーに転身。
妊娠中に東日本大震災に遭い、津波から避難・仮設住宅で子育てをする。
本サイトでは「命を守るために知っておきたいこと」「日常に潜むリスクへの備え」などについて発信します。
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